五条 悟
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もう10年程前の話
呪術高専に通って居た私は結局呪術師になることを辞めた
普通の高校生じゃ耐えられないようなものを
沢山見てきたから
同級生の七海くんも1度は挫折し普通の企業に入ってる
私は高専の事務員をやってる
最前線に出ることが怖くなったから
私はそんなに強くは無かったと思う
ここに居れば安全だからここに居座っているだけ
それでも年々少なからず生徒はやってくる
なんとも言えない気持ちで毎年新入生を迎える
「新入生
今年ももうそんな時期か〜」
新入生の書類を整理しながら誰も居ない職員室とは名ばかりの場所で天井を見つめる
「なになに?
どしたの?朱奈しんみりした顔して」
音もなく現れた男に見下される
「いきなり現れないでくださいよ!」
「いいじゃない!朱奈の顔見たかったんだもん!」
うえを向いたままの私の頬を両手で引っ張る
「いひゃいれす」
ニヤニヤと笑う憎めない先輩
「僕の可愛い朱奈が変な顔してるから」
パッと解放れた両頬をさすりながら
回転椅子を回し五条と向き合う
「悟先輩は怖いとか思わないんですか?」
にしてもこの人は手加減というものを知らないのだろうか まだ痛い
「えー?何がー?」
ヘラヘラと笑っている
「あー、悟先輩に聞いた私がバカでした。」
はぁーっと盛大にため息をついてから
再度資料に目を通し始める
「仕事熱心だねー」
振り向いたのが気に食わないのか今度は後ろから腕を回し頭の上に顎をのせられどっしり五条の体重がかかる
「重いです、邪魔するならどっか行ってください」
「冷たいな〜
あるよ、怖いと思った事」
肩に顎を置き換えてくそんな事を言い出した
「え?」
「朱奈が呪術師になったらどうしようかと思ってた」
「どうしてですか?」
「そりゃあ朱奈そこそこ強いもん。
だから、
僕と組める仕事なんて絶対回って来ないでしょ?」
「僕が居ない時に朱奈に何かあったら、
僕 絶対 許せないし。
だからといって、ナナミンみたいに一般企業とかに入られても嫌だったよ。
僕以外の男と仕事してるのなんて見た日には、ねぇ」
声色が少し変わった事にゾッとする
そして過去に一般企業に内定取り消しにされた記憶も蘇る
「だから今は安心してる!
いつだってここにいてくれるんだもん!
朱奈可愛いから生徒と楽しそうに話してたりするの見てもちょっと妬けちゃうけどね!」
つくづく変な人に目をつけられてしまっている事にサーッと血の気が引く
「だからさ、朱奈。
そろそろ僕と結婚しよ?」
耳元で甘い声で悪魔が囁く
END