さしすplus
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ーー
2年全員 今日から2連休が確定して
花見する(呑む)なら今のうちじゃない?
という家入の発言から
買い出し組と調理担当にわかれて1時間程
夏油の部屋で並んで座って本の世界に浸っていると
「ただいま〜」
珍しく元気に帰ってくる家入は荷物もなしに
こちらによってきては抱きついてくる
「おかえり〜!硝子!」
そんな家入の頭を撫でる
「早かったね、硝子。
って悟は?」
なかなか入ってこない五条を探す夏油
「硝子〜。酒ぐらいお前が持てよ!」
遅れて大量の荷物を抱えた五条が入ってくる
夏油がゆっくり立ち上がって荷物を取りに行く
「ここからは選手交代だね。」
「硝子、私も行ってくるね。
お疲れ様〜」
もう一度ぎゅっと抱きしめて頭を撫でて
夏油 五条のいる 台所に向かう
「ん。朱奈の手料理楽しみにしてる〜!」
「悟くんお疲れ様〜。」
げっそりした五条にテーブルに置いてあったポッキーを1本差し出す
「ん。さんきゅー。」
口で受け取る五条に 可愛いなーなんて思って笑顔になる
「朱奈、私にも頂戴?」
袋から最後の一本取り出して差し出す
「珍しいね。はい!」
ポッキーを掴んでる手を握られてポッキーの先を口に含む艶のある夏油が直視出来なくなって目を逸らす
五条の舌打ちと勝ち誇った顔の夏油
「さ、朱奈。早く作っちゃおうか。」
「う、うん!」
袋から食材を取り出して
カットと盛り付けを夏油に任せてどんどん火にかけていく
「傑くん 玉子焼きお願い」
調理を終えた方の火を止めて揚げ鍋の方に専念する
「了解。やっておくね。」
そんなふうに連携しながら1時間ほど
五条が用意した 重箱が埋まりきった
「出来たね〜。」
「そうだね。お疲れ様、朱奈。」
「傑くんもお疲れ様!
2人見てくるね!」
リビングの方を覗きに行くと寄り添って眠る五条と家入にきゅんとして
思わずケータイを構えて写真を撮る
「可愛い〜。」
「静かだと思ったら2人とも寝てたんだ。」
「みたい!どうする?起こす?」
「せっかく用意が終わったんだから起きてもらうよ。私に任せて。」
家入の方に近づいていって
「硝子!朱奈が指切っちゃったんだ見てやって」
と迫真の演技をすれば ばっと起き上がって
秋月に駆け寄る
家入にもたれかかっていた五条は床に叩きつけられる
「朱奈、どこ切ったの?みせて!」
ガっと手を掴まれる
「硝子!落ち着いて!どこも切ってないよ〜。」
指先を開いてみせる
無事なのを確認して夏油を睨みつける家入に舌を出す夏油
五条は寝ぼけながら左肩をさすっている
「用意出来たよ!」
それぞれ荷物を持って部屋から出た
夜の校内を散策し適当な桜の木を見つける
外灯もあってちょうど良さそうだ
酒瓶を抱えて家入に手を引かれて歩く
「ねー、あれでいいんじゃない?」
「いーんじゃね。」
あくびの耐えない五条が適当に返す
桜の木の幹に背を預けて家入と座れば
荷物を持っていた五条 夏油がそれらを広げ出す
家入 夏油はお酒を
五条と秋月はジュースで乾杯して
重箱に詰まったおかずや お菓子をつまむ
「みんなで花見するの初めてだよね」
「まぁ去年はそんな暇無かったしな〜。」
「そうだね。」
「1年生も誘えばよかったかな?」
「あいつらはいいだろ」
「私は朱奈と酒があればなんでもいい」
タバコにお酒にと学生らしからぬ姿を晒す家入に夏油が突っ込む
「タバコもだろ」
「あ、そうかも。」
4人で笑って
ただただ楽しい時間を過ごした
左肩で眠る家入をみて満開の桜を見上げる
「来年も みんなでこうやってお花見したいね」
「そうだね。」
「あぁ。またやろうぜ。」
家入を起こさないように
その後も五条と 夏油と3人お花見を楽しんだ
(どうか来年もみんな笑顔で笑っていられるように)
そんな願いを舞う花びらに乗せて
END