季節イベント物
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ーーー03.14 夕刻
高専学生寮 自室
任務から帰ってきて制服のままベッドに倒れ込む
「疲れたぁ〜」
倒れ込むと同時にスマホが着信を知らせる
「だれー?」
スカートのポケットからスマホを取り出してそのまま通話に出る
「はい、こちら秋月です。」
「あ、朱奈先輩 もう戻ってます?」
「ん?悠仁くん?
寮に帰ったとこだよ〜。」
スマホを耳に当てたまま寝返りをうって仰向けになる
「おー、よかった!
今から部屋お邪魔してもいいっすか?」
「いいよー?」
「あ、唐揚げ大量に作ったんでついでに持っていきますね!」
「ほんと!?ありがと!!
作る気力なくなってたから助かるよー。」
「うっす!」
通話が切れてから10分程
部屋の扉がノックと共に元気な声が聞こえる
「せんぱーい」
「開いてるよ〜入って〜。」
「うっす!お邪魔しまーす!」
奥まで入ってきた虎杖に
いらっしゃいと声をかけて
ベッドから起き上がってテーブルに散らかした
書類を避ける
「汚くてごめんね〜」
「全然綺麗っすよ。」
書類で埋め尽くされていたテーブルが顔を出す
そこに持ってきてくれた唐揚げが置かれて
「おー!今回も美味しそ!」
「愛情込めて作ったんで味は保証するっす!」
「あはは、ありがと!」
ー契闊
うっすらそう聞こえたと同時に圧を感じ身構える
「なにそう警戒するな、とって喰ったりはせん」
「宿儺…なんで?」
「小僧が今日はホワイトデー?なるものだと聴いた」
「そ、それで?」
一応距離をとるため後ろに退るが真後ろは壁で
どっと冷や汗が出る
「そう逃げられると…」
にじりよってきたかと思うと目の前に現われて
「追い詰めたくなる」
ニタァッと笑う宿儺の顔がそこにあり
逃げ道である右側には宿儺の左手が立ち塞がっている
その赤い瞳に見つめられ体が言う事を効かなくなる
「お前は本当に良い顔をする」
宿儺の右手が頬に触れる
「なに、今日は礼を言いに来ただけだ。」
「れ、い?
貴方になにかした覚えは無いんだけど…」
「先月だったか?
バレンタインのチョコレートとやら美味かったぞ。」
「へ?宿儺が食べたの?」
「少し摘んだだけだ」
「そ、そっか。」
「その礼だ、喜べ」
また笑みを浮かべたかとおもえば
宿儺の顔が近づいて唇が重なる
驚いているのは秋月だけではなく
どうやら1分経ったのか宿儺から虎杖へ戻っていたらしく
虎杖が飛び退く
「え!?はぁ?なに?何が起こったわけ!?」
混乱しているのは虎杖だけじゃなくて
そんな虎杖を見ていると顔が熱くなって顔を覆ってその場にへたり込んでしまう
「マジで先輩、なんかすみませんでしたっ!!」
「い、いいんだけど…」
「宿儺、お前人の体で何やってたんだよ!!謝れよ」
「断る。
それに満更でもないだろう。」
「ああぁもう!
宿儺ぜったい私が祓ってやるっ!」
羞恥で潤んだ瞳で虎杖の体内に居る宿儺に宣言した
END