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ーーー2018.03.12
京都 JR稲荷駅
ホームから降りてくる伏黒を発見して大きく手を振る
「あ!おーい、恵くん!
長旅お疲れ様。」
「朱奈さん、お久しぶりです。
チョコありがとうございました、美味かったです。」
丁寧な挨拶と共にお辞儀してくれる
「よかったー、五条さんちゃんと渡してくれたんだね。」
「見せびらかすだけ見せびらかしてきて
奪い取るのに苦労しました。」
五条と伏黒の姿を想像して思わず笑ってしまう
「これ、早いですけどバレンタインのお礼
と手土産です。」
「ありがとう!!
恵くんもついに高専に入学するんだね〜。
制服似合ってるよ!」
「ありがとうございます。
朱奈さんは4年ですね。」
改札から出て
今回の任務の目的地へ2人並んで歩きはじめる
「うん、4年生に生きたままなれてホッとしてるよ。」
「そうですね。
俺…京都の方に入学すればよかったかな。」
「えー?なんでまた
「五条さんが担任ですよ…」
「あー、んー。
ある意味楽しいんじゃ…ない…かなぁ?」
「あんなの常に居られたら鬱陶しいだけですよ」
「五条さんも忙しいから
そう毎日顔合わせる事もないんじゃない?」
「そうっすね。
着きましたね。」
「うん、報告通り居るね。」
日が暮れ始めているがまだ辺りには観光客が多い
「どうします?」
「
帳降ろして早めに終わらせちゃう?」
「被害が出てからでは遅いですしね。」
「うん、じゃあ帳降ろしちゃうね。」
ゆっくりと一部だけがくらい闇に包まれ
「おっけー。
行こ、恵くん!!」
「玉犬《ギョクケン》」
秋月の言葉に頷いてから玉犬2匹を喚び出す
「いつ見ても可愛いな〜。
あれ?2匹ともちょっと大きくなった?」
秋月は白と黒の大型犬を愛でる
「はぁ…朱奈さん、緊張感…。」
「ごめんごめん。
さぁ仕切り直し…うわあああっ」
気を抜いたのもあいまって秋月は巨大な狐に咥えて連れ去られる
「朱奈さん!」
「あんたちょっと、空気読みなさいよ!」
秋月は制服のポケットから呪符を取り出して
手を伸ばして鼻先に貼っつけてやる
「縛!」
呪符から麻縄が数本飛び出し狐に絡みつく
頭を振り逃れようとして咥えていた秋月を投げ飛ばす形で離す
「うそうそウソウソッ!
いやああぁ!!」
「玉犬 喰らえ!!
朱奈さん!」
着地地点に伏黒が回り込んで受け止めてくれる
「大丈夫ですか?」
「ありがと、気ぃ抜いてほんまごめん…。」
涙声で落ち込む秋月
「怪我ないならよかったです。」
「ハァ…大先輩なのにかっこ悪いとこ見せたなぁ」
「朱奈さん。
俺、ちゃんと朱奈さんのかっこいい所知ってますから」
「あ、ありがと。
恵くんもいつの間にかずいぶん格好良くなっちゃったね。」
自分より背の高くなった伏黒を見上げて
涙を拭って微笑む
「やっぱ、
「ん?何か言った?」
「なんでもないっす」
END