季節イベント物
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ーーー
七海からディナーのお誘いを受けたのは
つい先週の出来事
「あー、七海先輩から誘われるなんて思って無かったよ〜。
これで大丈夫だよね?」
数日前に新調したドレスを身にまとい鏡で確認する
嬉しい気持ちと緊張感でまだ時間まで余裕があるのに落ち着かない
「早めに出てあちこち見て回ろう。
そうしよう!」
忘れ物が無いか念入りに確認し家から出て駅に向かう
電車に揺られていると 七海から
遅くなるかもしれない との連絡が入る
了承の返答をして六本木の街を歩きだす
人気のないほうへ向かって
「初歩的ミスだよね…」
とある駅のホームで目が合ってから下級呪霊がずっとついて来ているのだ
路地裏まで辿り着いて振り返る
呪符数枚を持ってきていた自分を内心で褒める
「すぐ終わらせてあげる!」
足止めの呪符を投げ付けその場に捕らえられた呪霊向かって走り出し殴る
見事に弾け飛んだ呪霊を見て
呪術本部への報告メールを作成し始める
「えー、どこの駅だったかな…」
思い出しながら報告メールを打ち込んでいると
七海からの電話がなる
「もしもし、朱奈さん。
今どこに居ますか?」
「あ、すみません。ちょっと色々合って
えーと今…」
事情を説明したら予定の待ち合わせ場所ではなく
こちらに向かってくれると言ってくれたので
そのまま報告書を完成させた
「これでよし。」
「お疲れ様です、朱奈さん」
「あ、七海先輩!お疲れ様です。
わざわざ来てもらってすみません。」
結局本来の予定時刻より一時間遅くなってしまったが無事合流出来た
「いえ、こちらにも非がありますから気にする事はありません。
ですが、予約していたレストランにはキャンセルとなってしまいました、申し訳ない事をしました。」
「大丈夫ですよ!
あ、この近くだったはずなんですけどいいお店があるんです!そこに行きましょう!」
「えぇ、案内をお願いします。」
人の入りはそんなに多くなく 落ち着いた店内で食事を終えて店を出る
「ご馳走様でした!」
「いえ、私が誘ったのですから当たり前のことです。」
真面目な七海に思わず笑ってしまう
「ふふっ」
「どうかしましたか?」
「いいえ、なんでもないですよっ。」
「そうですか、駅まで送ります。」
「…ありがとうございます。」
もうお開きなのかと少し寂しさを感じながらも
七海の横を歩く
あっという間に駅前についてしまう
「今日はありがとうございました!」
「こちらこそ有意義な時間をありがとうございます。
朱奈さん、これを」
ずっと持っていた紙袋を渡される
「これは?」
「バレンタインのお返しです。
不要な物でしたら捨てていただいて構いません。」
紙袋の中を覗いてみるラッピングがされていて中身は確認出来なかったが
七海が選んで贈ってくれた物という事実に心が高鳴る
「大事にしますね!」
「そうして頂けると幸いです。」
「七海先輩!おやすみなさい!」
「えぇ、おやすみなさい。
気を付けて帰って下さいね。」
「はーい!」
こちらを見守っている七海に大きく手を振って駅構内へ入る
END