季節イベント物
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ーーー3.14 午前2時
県境の山中にて恐らく1級呪霊2体に挟まれ
1人苦戦していた
一体の攻撃を受けていると隙を狙ってもう一体が背後から攻撃をくりだそうとしているのを感じ体制を立て直そうとした瞬間
後ろの呪霊の気配は消えた
「こんなとこに居た。
まったく、すごく探したんだよー?」
仕留めたのがが五条だと分かって驚いて振り返る
「え、悟くん!?」
「こらこら、よそ見しない」
いつもの目隠しを外した整った顔が
目の前に現われてこちらに笑いかけている
対峙していた呪霊の気配まで消えてしまっている
「な、なんでここに…」
「顔赤いよ?ほんと可愛いなー。
朱奈、好きだよね僕のか・お。」
「え?」
「僕顔が以外にも自信あるんだけどなぁ」
と意地悪気に呟きながら秋月を抱き寄せる
戦闘中にいきなり現れた五条によって混乱したままで
「たとえば〜」
「待って待って!」
さらに距離を縮めてくる五条を制し
ごちゃごちゃの思考を飛ばすように頭を横に振る
「悟くんなんでここに居るの?
今日高専に居るって言ってなかったっけ?」
「そ〜なんだけど〜。
待ちきれなくて迎えに来ちゃった☆」
「はぁー。
ねぇ、また怒られるよ?」
「大丈夫大丈夫。
怒られる時は朱奈も一緒だから!」
「なんで私まで巻き込むの!?」
「え、そんなの」
1呼吸置いて
「僕が朱奈と一緒にいたいからだよ」
不意打ちに脳内で悶絶する
「さ、はやく帰って
「いや、ちょっ!」
軽々と姫抱きされる
「朱奈に渡したいものもあるし、楽しみにしてて!」
「へ?」
そう言った瞬間
抱き抱えられたまま何ヶ所か転移した後高専内に辿り着いていた
再び困惑する秋月をよそに
そのまま足で障子を開けて室内に入る
「お疲れサマンサ!!」
「遅い!」
夜蛾の声にハッとして
「悟くん降ろして降ろして!」
と訴えてみるが聞く耳持たず
そのまま座り込む
「いやー、朱奈探すのに時間かかっちゃってさー。」
盛大にため息をついた夜蛾の雷が2人に落ちた
そのまま会議には参列することになり
五条の膝の上で髪を遊ばれながら
縮こまり「とばっちりだもん」と小声でボソボソ言って過ごした
会議終了後
そのまま解放されることなく
久しぶりに入った
あまり生活感のない五条の部屋を相変わらずくっついたまま離してくれない
五条の膝の上から見渡し
ほとんど帰ってきてないんだろうなと眺める
「ねぇ悟くん。」
「ん、なに?」
「ちゃんと寝てる?」
「それなりに寝てるよ。心配してくれてるの?
ありがと朱奈、大好きだよ。」
髪に顔を埋めてきて首筋に吐息がかかる
「そこくすぐったいってばぁ」
「知ってるよー」
わざとふーっと息を吹きかけてくる
「あはッ…あははっ。」
「あーもう、ほんと朱奈可愛い過ぎだから!
ずっとこうしてたい。」
「えー、やだよ〜。」
「なんで?」
「だってこのままだったら私は悟くん見れないもん」
「確かにそうだね、僕も朱奈の可愛い顔は見たいし!
でも、もう少しだけこのまま、ね?」
「うん。」
肯定すれば五条の腕が解かれ温もりが離れ
疑問に思っていたら視界が暗くなり
目を覆っている布に触れ押し上げていると
胸元に少し重みを感じ目線を移す
「え?ネックレス?」
シルバーの輪の中に青い石が揺れるネックレスが胸元で輝いている
「バレンタインのお返し。
僕とお揃い!どう?気に入ってくれた?」
モチーフを手に取って
「ありがと…」
「うんうん!
これで僕のだって分かるよね。」
「そうだね。」
end