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バレンタインデー
準2級術師の私とは違い
特級術師の彼氏様は 今日も忙しいらしい
前日に
ー明日の夜は予定空けておいてね
泊まりに行くから 久しぶりにゆっくりしよ♡ー
とLINEでのメッセージが来た後
音沙汰なく現時刻は21時を少し過ぎた頃
何度かメッセージを送ったが既読もつかないので1時間ほど前に夕食を一人で食べた
「もうお風呂入って 寝る準備しちゃおう」
自室から着替えを持って何度目か分からないため息をつきながら脱衣場に向かう
頭から温かいお湯を浴びれば
虚しさが心を支配していく
「せっかく仕事早く終わらせて
ご飯も作ったのに…悟のバカ」
教師に特級術師
計り知れないほどの仕事量なのだとは頭で理解は出来る
でも感情はそう上手くいかない
思いっきり膨れっ面をして空気を吐き出す
しょうがない 言い聞かせるように呟いて体を洗う
脱衣場で髪を乾かして
暖房の効いたリビングの扉を開くと
ソファーでぐでーんと天井を仰ぐ悩みの種がいる
「ごめんね
待たせちゃった、よね」
申し訳なさそうに眉をひそめる
「お疲れ様」
文句もいいたいし 来てくれた事が嬉しいしで
とりあえずそれしか言えなかった
「朱奈、こっちおいで」
自分の隣をポンポンして誘導する
仕方なく隣に座り抱きつく
「悟のバカ」
すかさず優しく抱きとめて頭を撫でてくれる
ふんわりと爽やかな香水の大好きな匂い
「ほんとに遅くなってごめんね」
「ぅん。いいよ、分かってるから」
ゆっくり体制を立て直し目をみる
両頬を軽くつねって
「今度からは連絡くらい入れてよね
心配したんだからね!」
「今回は本当にごめん
ちょっと色々あってさ…
心配かけさせてごめん、朱奈。」
つねっていた両手を握られおでことおでこをくっつける形で謝られる
「もういいよ。
その代わり今度何か買ってもらうからっ」
「OK
指輪でも買おうか?」
「ペアリング?」
「違うよ、婚約指輪
ついでに婚姻届も取りに行こうか」
「バカ」
そう吐き捨てて立ち上がって
冷蔵庫からローズ梅酒を取り出す
片方のグラスに氷を入れて注ぐ
もうひとつには3分の1の炭酸水とお酒を注ぐ
「持っていくよ」
「ありがと」
運んでいってくれたのをみて冷蔵庫から手作りのトリュフ皿に並べ持っていく
「お、今年も手作り?」
「うん。」
「器用だよね〜、朱奈。
あ、そうそう僕もチョコ持ってきたんだ」
ソファーの奥でガサゴソして可愛いラッピングが施された物を取り出す
「貰い物?」
「まさか、こんな可愛い朱奈がいるのに
他の女からなんて貰わないよ」
「ふーん?」
「ま、食べてみて」
丁寧に施されたラッピングを気にせず開封し
口元へ持ってくる
「朱奈あーん♡」
不服ながらも口を開ける
得体のしれないチョコレートを食べる
「美味しい」
なんだか形は歪だったけど生チョコだったらしい
「ほんと?良かった〜」
「あれ、もしかして毒味させたかったの?」
「違うって
僕が作ったの!」
高専からの付き合いだけれど
料理なんてしてる所見たことが無い
「作った?悟が?」
「そう!
逆チョコってやつ!
市販でも良かったんだけど それじゃ味気ないと思って。
驚いた?」
へへっと無邪気に笑う
「もしかしてそれ作るのに遅くなったの?」
「そうなんだよね
なかなか上手くいかなくてさ
ラッピングは上出来だと思うけどね!
改めて朱奈がすごいって思ったよ
昔から普通に料理もお菓子もすごく美味しいし」
「なんか照れるからやめて」
テーブルに置かれたグラスを両手で包み込むように持ち数口呑む
「朱奈、お酒弱いんだから
絶対 家以外じゃ呑んじゃダメだからね」
「分かってる
だから 悟が居る時だけだもん」
「ほんと可愛い。
朱奈のチョコ貰うね。
朱奈は僕の食べて食べて」
持っていたグラスを置いて
不揃いで不格好なチョコに手を伸ばす
形状を保っていないので指にベッタリチョコがつく
「初めてにしては上出来なんじゃないかな?
美味しいよ?」
指についたチョコを舐めながら改めて感想を使える
「じゃあ味見しようかな」
まだ、チョコレートのついた人差し指は五条の口内へ侵入して生暖かい舌が弄る
「な、何してっ!?」
「うん、甘いね〜
親指にもついてる」
恥ずかしくなり直視出来ずに俯く
ゾワゾワとくすぐられているような感覚に
吐息がもれる
「朱奈、顔真っ赤で可愛い
ね、こっちみて」
そのまま引き寄せられ唇が重なって
また違った甘さが口内に入り込む
「んんっ、ふぅ」
首筋から指が這って顎にかかる
角度を変えられさらに深く入り込んでくる
「ふぅ…んぁ、」
顔だけじゃなくて体も火照り
次第にふわふわとして視界が滲む
水の音と糸を引いて 唇は解放される
酸素を求めて ハァハァと口で息をする
「そのチョコ隠し味入れてみたんだ
朱奈、なんだと思う?」
「え…?」
ゆっくりソファーに押し倒されて
髪をかき分けて耳にかけ 囁く
「僕の愛 効いてきたみたいだね
可愛いよ、朱奈愛してる」
抵抗してみるもふわふわして 何かあつくて上手く力が入らない
「その顔、たまらないね」
「悟、何入れたの?」
「んー、秘密♡」
パジャマのボタンを外しながら
再度唇が触れ 上唇、下唇をそれぞれ啄みもてあそぶうちにパジャマのボタンは全て外れ
ウエストから胸へ指が滑る
たったそれだけなのに ナニカのせいで
襲い来る快感
「んん、やあぁ…はぁ」
「ちょっと効き目
僕の想定以上かもお酒も入ってるからかな?」
ブラを外すため背中にまわる
「んんっ…」
声を抑えるのに手で唇を抑える
「ねぇ朱奈、気持ちいい?
僕の指?なぞるだけでそんなに声漏れちゃうなんて」
からかうように体のラインを指でなぞって反応を愉しんでいる
「下、もしかして準備出来てちゃったりする?
この調子だと触るだけでイっちゃうのかな?」
抵抗出来ぬままスウェットとパンツを同時に脱がされる
「あちゃー、やっぱり分量間違えたかな?
これじゃあ朱奈イキすぎて
長くは愉しめないかな〜?」
内股を往復するように撫でる
「んんっ…ふ、んッ」
「今日は前戯はなしでいいみたいだね
ちょっと待ってね朱奈。
僕も抜いじゃうから」
立ち上がり服を脱ぎ出した五条に
抑えていた手を胸にあてて息を整えていると
裸になって見下げられる
「可愛いすぎでしょ朱奈。
ソファーじゃちょっと狭いね
背もたれ倒して続きしよ♡」
ソファーベッドの背をフラットにして
テーブルのトリュフを口に含んで
口移しされる
甘いチョコレートはお互いの舌でとろけていく
胸の頂きから下へと指が這う
「ふぁ、んふッ…んんっ」
いやらしく濡れたそこに触れられると体に電撃が走ったような感覚に襲われる
それを感じ取ってか体が密着し
ゆっくりとナカに入ってくる
「んんんんっ、」
唇を塞がれ声にならない声で喘ぐ
奥まで入り切ったところで唇は離れ
満悦な笑みで見つめてくる
「あぁ、最高。
朱奈、僕だけを見て」
右頬に触れ溢れ出す涙を拭う
「僕だけを感じて
朱奈の乱れる姿を僕だけに見せて
ねぇ、朱奈愛してるよ。」
そう言い切ると腰を動かし始める
今まで以上に与えられる快楽に気が飛びそうになる
「あ、あッ、ゃああぁ…さと、る…んぁだめッ」
「いいよ、朱奈。
いっぱいイッて
僕が気持ち良くさせてあげる、朱奈。」
五条から与えられる刺激の波に何度も達し
次第に身体を震わせ 喘ぐ事しか出来なくなる
「朱奈、好き、愛してるよ
その顔たまらない もっと見たいんだけど
僕もそろそろ限界だから、射精すね。
僕の全部うけとめて、朱奈。」
唇が重なり腰の動きが速くなる
目の前がチカチカして記憶が一瞬飛ぶ
戻って来た時にはナカで脈打ちながら愛を注がれているのを感じる
覆いかぶさって耳元で呼吸を荒らげる五条
「んっ、ちょっと朱奈
まだ僕が欲しいの?」
少し起き上がってこちらを覗き込んでくる
「さ、とる?」
「愛してるよ、僕だけの朱奈。」
触れるだけの優しいキス
そこで意識は 溶けるようになくなった
目が覚めるとベッドに移動はさせてくれたようで 綺麗な寝顔が目の前にあって
白くてサラサラの髪を撫でる
「悟、私も、愛してるよ」
ゆっくり瞼が開いて 綺麗な目が細められる
「僕も愛してる。」
「起きてたの?」
「朱奈の可愛い声が聞こえたから目覚めちゃった。
朱奈、おいでもう少しだけ一緒に寝よ」
1時間だけ寄り添って2人で眠った
END