季節イベント物
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任務完了し
補助監督の清水さんに迎えに来てもらったが
時刻はすっかり 丑三つ時に
「遅くにありがとうございました」
「どういたしまして、早く寝ろよ〜」
「はーい おやすみなさい」
おやすみと軽く手を挙げて 車は走り出す
石段を登れば 自販機に私服姿の夏油が居た
「夏油くん ただいま〜」と声をかける
「ん?朱奈今帰り?
お疲れ、何か飲む?」
「いいの? ありがとう!
暖かいのがいいな〜」
自販機に小銭を入れ始める夏油に近寄る
「んー、じゃあ。
寝る前だしココアにしようかな」
そういうとさっさとボタンを押してココアを取り出して渡してくれる
「ありがと!いただきます」
車内に居たのでそれほど冷えてはいないがカイロ替わりに缶を握る
「どうぞ
もう遅いし部屋までおくるよ」
「ほんと!?
ここ消灯時間になると廊下薄暗くて少し苦手なんだよね」
2人で寮の方へ歩き出す
「ふふっ
暗いところ怖いのかい?」
「怖いんじゃないよ?
苦手なだけだからっ!」
はいはい と私に合わせてゆっくり歩いてくれる
「そういえば
夏油くん こんな時間まで起きてたの?」
「少し寝付けなくて 気晴らしに出てきたとこだったんだ
出てきて良かったよ、朱奈に会えたし」
「そうだったんだ。
私も夏油くんに会えてよかった」
「全くキミって人は」ボソリと呟くので上手く聞き取れなかった
「何か言った?」
「いいや、なんでもないよ」
「そう?」外気で冷え少しぬるくなった缶にくちをつける
「はぁ〜
寒い外で飲むとまた違う幸せだよね〜」
「そうかもね
さて、部屋すぐそこだからもう1人で大丈夫かな?朱奈ちゃん。」
ちゃん付けして頭を撫でられる
「もー、子供じゃないから、
大丈夫ですぅ!」
もーっと膨れっ面をして威嚇する
「そんな可愛い顔で怒ってるのかい?」
「ちょっとだけねっ!
あ、そうだ!夏油くんちょっと待ってて!」
不思議そうな顔をした夏油に背を向けて
部屋のカギをポケットから取りだし
少し小走りで自室に向かう
「お待たせ
あ、あのね。
これ、1日遅れになっちゃったけどチョコ貰ってくれると…嬉しいな」
少し恥ずかしくなって苦笑いで差し出す
「私にくれるのかい?」
そろりと手が伸びて夏油の手にチョコが渡る
「…うん。
悟くんには内緒だからねっ!」
「悟にもあげたの?」
「ううん、昼間すごくしつこかったけどね…」
渡してからすごく恥ずかしくなってきた…
顔見れないや
「そう。
じゃあ私だけに って事でいいのかな?」
「ぅ、うん。
その、いつも優しくしてくれるし、何かあったらすぐ助けてくれるし…そのえと…」
「朱奈
ねぇ、こっち向いて」
あごの下に手をかけられて向き合う形になる
真剣な目に見つめられ 目が泳ぐ
「朱奈、私はキミが好きだよ」
顔が熱をおびていくのが自分でも分かった
「っ…たしも、私も夏油くんが
その、好き…です」
声を絞り出して伝えきって目を瞑ってしまう
「全く困るな
どうしてそんなにキミは可愛い事ばかりしてくれるのかな?
我慢してたけど、もういいよね、朱奈」
唇に柔らかい感触がある
あぁ、頭真っ白になっちゃいそう
「朱奈。
私の事、 傑って呼んで欲しいな」
唇が離れ優しく親指で唇をなぞられ
ゆっくり目を開ける
「す、傑…くん」
「ふふっ
まぁ今はそれでも嬉しいかな。
朱奈、もう遅いしちゃんと暖かくして寝るんだよ?」
「ぅん」小さく返事をしたら頭を撫でられる
「チョコ、ありがとう。
おやすみ、朱奈」
「お、おやすみなさい」
手を振って背を向けて 自分の唇に触れる
もう今日 絶対寝れないっ!
END
「歯止め、効かなくなるところだったな…」