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呪術高専 1年 冬休み
ひとつ上の最強コンビと京都まで来ました
仕事ですけどね
「寒っ」
悴んできた手を息で暖めてたら
後ろから首筋に冷たい何かが入ってくる
「ひゃああっ」
「ぬっく〜!」
「こらこら、悟
朱奈が可哀想だろ」
「ちゅめ、冷たいです
退けてくださいよっ!」
涙目で抵抗するも冷えた手がゾワゾワと私から体温を奪う
「悟、それくらいでやめないと
朱奈にまた避けられるよ?」
「傑先輩も見てないで助けて下さい
凍ります!私凍っちゃいます!」
救援要請を受けて 夏油の手がゆっくり伸びて
首筋に触れ情けない声が漏れる
「もー!
2人して何するんですか!」
足に呪術を込めて走って距離をとる
振り返って冷えきった首筋を擦る
「そーそー、嫌なら最初からそうやって逃げればいい」
「呪力の無駄じゃないですか!
そもそもなんで傑先輩まで参加してくるんですかっ!」
「朱奈が可愛かったから
ついね」
夏油は片手でごめんのポーズをしながら
五条は即座にポケットに手を入れて
2人してゆっくり近付いてくる
「ついね じゃないですよっ!
あぁ、なんで硝子先輩居ないんですか〜。」
「硝子は戦闘向きじゃないから」
どんまいと五条に肩を叩かれる
「なんで私なんですか〜。
傑先輩と悟先輩の
2人だけでいいじゃないですか〜」
「まぁ、朱奈には必要無いかもしれないけれど
共闘訓練だと思って頑張れ」
頭をぽんぽんとされる
「文句言うなら朱奈
1人で行ってこいよ」
「嫌ですよ〜、私1人闘ってる中
先輩がぬくぬくしてるなんてすっごく腹が立つので」
「まぁ、もうすぐだし
3人でさっさと片付けて帰ろう」
夏油に促され 渋々歩き出す
「おー、いるいる」
五条はサングラスを少しずらし見渡すようにトンネル内を見る
「そうですね〜、居ますね〜。」と気だるそうに返す
「さ、朱奈、悟。
早く片付けて帰るよ」
了解 と同時に返事をして 五条が先行する
それに続いて 夏油も駆け出していく
私はゆっくりホルダーのマグナム銃を取り出し構え 援護射撃するだけ
そもそも2人して先陣切っちゃうし
強いので私の役割なんてほぼ無い
「私、いる意味あるかな〜?」
そのまま私の出番は無いまま討伐完了
「早く帰りましょうよ〜
寒いです!凍え死んじゃいます〜!」
体を動かして温まってる2人を急かす
「朱奈、いる必要ある?」
五条から心に刺さる言葉が放たれる
「私だって
好きで先輩方に同行してる訳じゃないです〜!
先生がついて行けって言うから仕方なくです〜!
あ〜、なんで私は七海くん達と一緒じゃないんですかね」
「さぁ?
でも先週も3年の先輩に同行してたね」
「確かに お前が アイツらと組んでるの見たことねぇな!
嫌われてるんじゃねぇの?」
「そこまでハッキリ言わなくてもっ!
傑先輩〜、悟先輩がいじめてきますぅ」
「悟、大人気ないぞ」
「はいはい。俺が悪かった」
謝る気ゼロで右隣に立つ五条を睨む
「絶対、悪いと思ってないですよね」
「いつもの事だろ」
左側に立った夏油によしよしと諭される
「寒いし、早く帰ろうぜ」
両肩に伸し掛る2人の男の腕
「私 肘置きじゃないですっ!」
「サイズ的にちょうどいいから」
2人して同じことを言う
「カイロにされる方が良かった?」
と左頬に冷えた手の甲が触れる
「嫌です!嫌です!
悟先輩 服の中はダメですって!」
「ぬっく〜」
「私も入れてもらおうかな」
「いやあぁ」
私の叫び声がトンネルに響く
結局その後も2人に体温奪われ続け
風邪を引いた
END
後日硝子先輩と夜蛾先生に
こってり怒られたらしい2人は
数日だけ すごく優しかった