五条 悟
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呪術高専に入学して1年
新しい後輩が3人出来て 任務は辛いけど
楽しく学校生活を送っている
任務の帰り 今にも降り出しそうな雨雲を見上げる
「急いで戻ろう」と足を早める
後ろから車の音が聞こえてきて私の真横で停る
「朱奈!今帰り?」
後部座席から五条先生が顔を出してこちらに手を振る
「はい、先生もですか? お疲れ様です。」
「そうそう。ほんと教職させながらとかほんと鬼だよね〜。
僕をこき使いすぎ〜」
乗り出していた体を引っ込めて
車から降りてくる
「伊知地先帰ってい〜よ。
朱奈と歩くから!」
車を運転していた伊知地さんはえっ?と驚きながら
ぼそっと槍でも降るんじゃと呟きながら
ハッとして逃げるように車を出した
「僕だって歩く事くらいあるのになんだと思ってるんだろうね、全く」
「そうですね、ふふっ」
2人のやり取りに笑ってしまう
「朱奈が笑ってくれたからいっか!
まー、槍はなくとも 今にも降りそうなのは事情だね」
フラグ回収するが如く ボツリと雨が降っできたかと思えば どしゃ降りになってきた
「わー、先生!早く帰りましょう!」
伊知地さんの過ぎ去った方へ走る
「ちょっと待って朱奈、走ると危ないよー。」
「先生、何呑気なこと言ってるんですか!
もうびしょびしょになっちゃいますって!」
少し木陰に入って
後ろからゆっくり歩いてくる五条に声をかける
「いやー、朱奈。
もうびしょびしょじゃないの」
私のいる木陰まで来たところで
へばりついた私の髪を掬って
まー、風邪ひかれても困るしね とあっという間に抱き抱えられたかと思えば見覚えのある校舎裏に居た
軒下で何とか雨が当たらない場所で
姫抱きしたまま 五条はその場に座り込む
「先生、私が濡れる前に避難させてくださいよ!」
「いやー、ほんとに急に降ってくるもんだから 僕も濡れてるんだけど!
コレ濡れるとほんと気持ち悪い」
足に添えられていた手が離れ普段隠している目隠しを外す
確かに目の前には 珍しく濡れた五条先生がいる
髪もしっとりしていて
久しぶりに見た綺麗な瞳
そのレアな姿に 不覚にも見惚れる
「朱奈、顔赤いよ?」
スっと綺麗な顔が近づく
ハッとしてそっぽを向いて 近いです!と逃れようとするが腰に回された手は離れず
五条との距離を縮める
「先生、近いって…」
「ダメ、朱奈。こっち向いて」
「無理です!無理です!」
これ以上直視したら心臓が破裂する
「可愛いなー、ほんと。
でもダメ、こっち向いて、朱奈」
いとも簡単に顎に手がかかり五条と目が合う
吸い込まれそうな綺麗な瞳がゆっくりと近づいてゆっくり目を閉じれば 唇が重なる
ザーッと降り続く雨の音は少し遠く
高鳴る胸の鼓動は一段と速くて
重なった唇 入り込んでくる舌 顎と腰に回った手は とても温かくて
もっと触れたい 触れられたい
そんな思いで五条の服を掴む
けど裏腹にゆっくりと唇は離れていく
「朱奈、そんな顔しないでよ。
止められなくなるでしょ」
顎を掴んでいた手は左頬を優しくなぞる
「やめないで…秘密にするから」
少し驚いて あぁ、もうっ! と自分の頭をわしゃわしゃとかいたと思えば
スっと持ち上げられ向かい合う形で五条の膝の上に座らされぎゅっと抱きしめられる
私はゆっくり五条先生の首元に手を回す
耳元に聞こえる先生の呼吸にまた心臓が速くなる
「かなり我慢してたのになぁ
朱奈、絶対内緒だよ。」
その言葉に合意すればスっと耳元の呼吸が消え
再度 唇が重なり
ゆっくり濡れた制服のボタンが外されてブラウス越しに胸に触れられた手のぬくもりを感じる
優しくなぞって形を確かめるような動きに
吐息がもれる
「朱奈、愛してる」
雨にかき消されそうな声が
脳内で何度も響く
嬉しくて私から口付ける
降りしきる雨の中
甘く甘く2人は
雨の中に溶けていく
END
参考作品
みきと P 夕立のりぼん