2020年宮誕SS
お名前設定はこちら
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そう言われて目の前に差し出されたブツ・・・・
宮田は一瞬それが何かよくわからなかったが、パッケージに裸の女性が描かれていることから、何かそっち系のものであることだけは理解できた。
「どうだ!?最高だろォ!?吸い付き抜群、すぐイッちまうこと請け合いだぜ!」
鷹村はどうやら同製品を使ったことがあるらしく、箱を持ちながら腰を前後に振り始めた。一方で宮田は、それが何であるか全くわからないようで、この下品な流れに心底見下げたような目線を向けることしかできないでいた。
「・・・何これ」
「オナホだよ!お前しらねぇのか?」
「まさか宮田お前・・・オナニーしたことねぇとか言わねぇよな!?中坊にもなって!」
健全な中学男子がしないわけがない、宮田も当然そこは男で否定はしないが、目の前の卑猥なパッケージが何をどうするものなのかの知識は全くなかった。
「宮田くんはオナニーデビューしてから日が浅いんだわきっと」
「あらヤダかわいそう。毎日出してあげないとチンポが泣くわよぉ」
「お姉さんたちが手伝ってあげようかしらぁ」
オホホなどとわざとらしい笑い声を出し、クネクネと揺れ動く3人を宮田は冷ややかに見つめる。
大体なんでこの3人が自分の誕生日を知っているのかと疑問に思ったが、おそらく父親が口でも滑らせたのだろう。
「よく分かんないし要らない」
「おっと、これは君の大好きなお父さんからのプレゼントだよ?」
「!」
冷たくあしらうつもりが、父親の名前を出され思わず顔を上げてしまった。
目があった瞬間、鷹村はニヤリと笑って
「息子のプレゼント選びに悩んでいるというから、思春期の息子にぴったりなものをオレ様たちが見つけてきてやったのよ!」
「最新型オナホール4800円!中坊でこんな贅沢なモン使うヤツ、滅多にいないぜ!」
4800円もするのかよ!
とツッコミたい気持ちをグッと抑え、あくまでポーカーフェイスを貫く宮田。
鷹村一人でもめんどくさいのに、去年ジムに青木村が加わってからますますめんどくさいことになった。相手にしないのが一番だと言うことを宮田はよく知っていた。
「ちょっと使ってみようぜ?」
青木がとんでもないことを言い出した。
「おお、いいなぁ。宮田使い方わからないだろうし」
木村も同調する。
恐る恐る鷹村の方に目線だけ向けると、バッチリと目が合ってしまった。
その瞬間、ニヤリといやらしい笑みを浮かべる鷹村。
これは今すぐ青木を殴り倒して逃げなければいけない事案だと宮田は察した。
狭いロッカーでは宮田の方が小回りがきくので有利かと思われたが、通常なら3歩で届くロッカールームの入り口がやたら遠く感じるほど、3人のディフェンスは強固だ。
宮田が一歩前に出て青木に殴りかかろうとしたその瞬間。
鷹村の太い腕が行手を阻む。
ダッキングで躱そうとしたところで体ごと掴まれ、持ち上げられた。
さすが喧嘩慣れした元不良・・・と感心している場合ではない、宮田は声を荒げて
「下せよ!」
「バーカ。誰がヤローのオナニーなんか見たいと思うんだよ気色悪ィ」
そう言うと宮田をベンチに下ろして、頭の上に何かを乗せた。
首を下にもたげると、頭の上に乗せられた物が両手に落ちてきて、その正体を知る。
コンビニなどで売っているような市販のメロンパンに、「いちろうちゃん おたんじょうび おめでとう」とマジックで書き殴ってある。
「親父殿の予算5000円、使い切ったからな!ガッハッハ」
その翌日。
「もうロード行ってきたのか、一郎」
「うん」
父が起きてリビングへ出てくると、宮田はジャージに身を包んで、朝食を食べているところだった。
「早いな」
「いつも通りだよ」
淡々と返事をする息子の手元をチラリと見ると、何やら見慣れぬ食べ物が目に入った。
「お前それ・・・何を食ってんだ?メロンパンか?」
「・・・うん」
「お前がそんな甘ったるいもの食べるなんて珍しいな。自分で買ったのか?」
宮田は無言のままメロンパンを頬張り、それ以上は聞くなというオーラを出した。
父もまたそれを察し、ゴホンと咳払いをしてやり過ごす。
「じゃあオレ、また寝るから」
「あ、ああ・・・」
息子が2階へ上って行った後。
珍しいこともあるものだ、実はメロンパンが好きだったのか?などと思いながら、ゴミ箱に捨てられた袋を拾い上げてみると、そこには汚い文字で祝福の言葉が書かれていた。
「鷹村か」
宮田父はクスリと笑って、袋を再びゴミ箱に捨てた。
息子に心を許せる存在ができたことを、父親として嬉しく思った。
おわり
宮田は一瞬それが何かよくわからなかったが、パッケージに裸の女性が描かれていることから、何かそっち系のものであることだけは理解できた。
「どうだ!?最高だろォ!?吸い付き抜群、すぐイッちまうこと請け合いだぜ!」
鷹村はどうやら同製品を使ったことがあるらしく、箱を持ちながら腰を前後に振り始めた。一方で宮田は、それが何であるか全くわからないようで、この下品な流れに心底見下げたような目線を向けることしかできないでいた。
「・・・何これ」
「オナホだよ!お前しらねぇのか?」
「まさか宮田お前・・・オナニーしたことねぇとか言わねぇよな!?中坊にもなって!」
健全な中学男子がしないわけがない、宮田も当然そこは男で否定はしないが、目の前の卑猥なパッケージが何をどうするものなのかの知識は全くなかった。
「宮田くんはオナニーデビューしてから日が浅いんだわきっと」
「あらヤダかわいそう。毎日出してあげないとチンポが泣くわよぉ」
「お姉さんたちが手伝ってあげようかしらぁ」
オホホなどとわざとらしい笑い声を出し、クネクネと揺れ動く3人を宮田は冷ややかに見つめる。
大体なんでこの3人が自分の誕生日を知っているのかと疑問に思ったが、おそらく父親が口でも滑らせたのだろう。
「よく分かんないし要らない」
「おっと、これは君の大好きなお父さんからのプレゼントだよ?」
「!」
冷たくあしらうつもりが、父親の名前を出され思わず顔を上げてしまった。
目があった瞬間、鷹村はニヤリと笑って
「息子のプレゼント選びに悩んでいるというから、思春期の息子にぴったりなものをオレ様たちが見つけてきてやったのよ!」
「最新型オナホール4800円!中坊でこんな贅沢なモン使うヤツ、滅多にいないぜ!」
4800円もするのかよ!
とツッコミたい気持ちをグッと抑え、あくまでポーカーフェイスを貫く宮田。
鷹村一人でもめんどくさいのに、去年ジムに青木村が加わってからますますめんどくさいことになった。相手にしないのが一番だと言うことを宮田はよく知っていた。
「ちょっと使ってみようぜ?」
青木がとんでもないことを言い出した。
「おお、いいなぁ。宮田使い方わからないだろうし」
木村も同調する。
恐る恐る鷹村の方に目線だけ向けると、バッチリと目が合ってしまった。
その瞬間、ニヤリといやらしい笑みを浮かべる鷹村。
これは今すぐ青木を殴り倒して逃げなければいけない事案だと宮田は察した。
狭いロッカーでは宮田の方が小回りがきくので有利かと思われたが、通常なら3歩で届くロッカールームの入り口がやたら遠く感じるほど、3人のディフェンスは強固だ。
宮田が一歩前に出て青木に殴りかかろうとしたその瞬間。
鷹村の太い腕が行手を阻む。
ダッキングで躱そうとしたところで体ごと掴まれ、持ち上げられた。
さすが喧嘩慣れした元不良・・・と感心している場合ではない、宮田は声を荒げて
「下せよ!」
「バーカ。誰がヤローのオナニーなんか見たいと思うんだよ気色悪ィ」
そう言うと宮田をベンチに下ろして、頭の上に何かを乗せた。
首を下にもたげると、頭の上に乗せられた物が両手に落ちてきて、その正体を知る。
コンビニなどで売っているような市販のメロンパンに、「いちろうちゃん おたんじょうび おめでとう」とマジックで書き殴ってある。
「親父殿の予算5000円、使い切ったからな!ガッハッハ」
その翌日。
「もうロード行ってきたのか、一郎」
「うん」
父が起きてリビングへ出てくると、宮田はジャージに身を包んで、朝食を食べているところだった。
「早いな」
「いつも通りだよ」
淡々と返事をする息子の手元をチラリと見ると、何やら見慣れぬ食べ物が目に入った。
「お前それ・・・何を食ってんだ?メロンパンか?」
「・・・うん」
「お前がそんな甘ったるいもの食べるなんて珍しいな。自分で買ったのか?」
宮田は無言のままメロンパンを頬張り、それ以上は聞くなというオーラを出した。
父もまたそれを察し、ゴホンと咳払いをしてやり過ごす。
「じゃあオレ、また寝るから」
「あ、ああ・・・」
息子が2階へ上って行った後。
珍しいこともあるものだ、実はメロンパンが好きだったのか?などと思いながら、ゴミ箱に捨てられた袋を拾い上げてみると、そこには汚い文字で祝福の言葉が書かれていた。
「鷹村か」
宮田父はクスリと笑って、袋を再びゴミ箱に捨てた。
息子に心を許せる存在ができたことを、父親として嬉しく思った。
おわり