LUCKY STAR
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7.あなたは何なの?
飯村真理さんって・・・
え?うそ!?
宮田くんって飯村真理とつき合ってたっけ?
そんなに親しかったっけ?
つーかこいつ一歩の事好きじゃなかったっけ?
目の前に現れたメガネの美女は、笑っているようで笑っていない例の冷たい笑顔を含んで、こちらを見ている。
奈々が宮田の影に隠れるようにして様子をうかがうと、
「これ、今日話した・・・」
「ああ、この子なのね」
「すいませんが、よろしくお願いします」
え?え?
「この子、名前は?」
「・・・アンタ、名前は?」
知らなかったんかい!と突っ込みながら、よくわからない展開にも関わらず一応答える。
「奈々、です・・・」
「奈々ちゃんね、よろしく」
飯村がペコリと会釈する。
「じゃ、そういうことだから」
「み、宮田くん?どういう・・・」
「いつまでも男の家に居たらマズいだろ。この人なら、安心できるから」
え?まさかの展開?
「じゃ、宮田くん。任せておいて」
「すいません、本当に・・・」
「いいのいいの。珍しいじゃない、あなたが頼みごとなんて」
まさか、私、真理さんちに連れて行かれる?
戸惑っている奈々を他所に、宮田は冷たく言い放った。
「荷物なら今度持って行ってやるから」
あ、もうこの流れ。あらがえないタイプのやつだ。
何あのラッキースターとやら。全然ご利益ないじゃん!
これで終わりじゃん!結ばれてないじゃん!
背を向けて去って行く宮田を、奈々はただ、呆然と見ているしか無かった。
____
真理さんち。
大人の女性って感じの部屋だけど、所々結構可愛らしいモノが飾ってあって。
森川ジョージの女性の趣味が垣間見えたような…
「自分の家だと思って、くつろいでね」
ボクシングの記者って結構もらってるのかなぁ。
いい部屋だなぁ。
なんて思いながら、革張りのソファに腰を下ろす。
「あの・・・宮田くんは・・・なんて?」
飯村はキッチンで飲み物を用意している。
カウンター越しに聞こえてはいるようだが、返事がない。
やがて、ポットとマグカップをお盆にのせて、リビングに戻って来た。
「宮田くんは・・・迷子の女の子を保護しているって」
「ま、まいご・・・」
「詳しい事は聞いてないから、あなたから直接聞くつもりだったの」
「は、はぁ・・・」
マグカップにお湯を注いで、慣れた手つきで紅茶を入れる。
お客様用だろう、わりと新しめのマグカップをこちらに差し出すと、飯村も自分のマグカップを手にとり、一息ついた。
「あの、真理さん」
奈々がひと言、口を開いた途端、飯村の動きが止まった。
「私・・・その・・・」
きりっとした鋭いまなざしに、奈々はその次の言葉を失った。
すると飯村はマグカップをテーブルに置いて、大きなため息をついた。
「本当だわ」
「え?」
「私の名前すら知っているのね」
しまった!!
奈々が明らかに気まずい顔をしたのを、飯村は見逃さなかった。
「宮田くんも言っていたわ。名乗ってもいないのに、自分のことを知っていたと。・・・私のことも、知っているのね?」
「い、いや、私は宮田くんから予めお名前を聞いていて・・・」
「宮田くんには、私の名前は言わないように伝えてあったのよ」
う、うぐ。嘘がコンマ0秒でバレた。さすが真理サン、賢い・・・
「あなた、一体、何なの?」
目の前の飯村の、得体の知れないようなものを見る目に、奈々は返す言葉が無かった。
飯村真理さんって・・・
え?うそ!?
宮田くんって飯村真理とつき合ってたっけ?
そんなに親しかったっけ?
つーかこいつ一歩の事好きじゃなかったっけ?
目の前に現れたメガネの美女は、笑っているようで笑っていない例の冷たい笑顔を含んで、こちらを見ている。
奈々が宮田の影に隠れるようにして様子をうかがうと、
「これ、今日話した・・・」
「ああ、この子なのね」
「すいませんが、よろしくお願いします」
え?え?
「この子、名前は?」
「・・・アンタ、名前は?」
知らなかったんかい!と突っ込みながら、よくわからない展開にも関わらず一応答える。
「奈々、です・・・」
「奈々ちゃんね、よろしく」
飯村がペコリと会釈する。
「じゃ、そういうことだから」
「み、宮田くん?どういう・・・」
「いつまでも男の家に居たらマズいだろ。この人なら、安心できるから」
え?まさかの展開?
「じゃ、宮田くん。任せておいて」
「すいません、本当に・・・」
「いいのいいの。珍しいじゃない、あなたが頼みごとなんて」
まさか、私、真理さんちに連れて行かれる?
戸惑っている奈々を他所に、宮田は冷たく言い放った。
「荷物なら今度持って行ってやるから」
あ、もうこの流れ。あらがえないタイプのやつだ。
何あのラッキースターとやら。全然ご利益ないじゃん!
これで終わりじゃん!結ばれてないじゃん!
背を向けて去って行く宮田を、奈々はただ、呆然と見ているしか無かった。
____
真理さんち。
大人の女性って感じの部屋だけど、所々結構可愛らしいモノが飾ってあって。
森川ジョージの女性の趣味が垣間見えたような…
「自分の家だと思って、くつろいでね」
ボクシングの記者って結構もらってるのかなぁ。
いい部屋だなぁ。
なんて思いながら、革張りのソファに腰を下ろす。
「あの・・・宮田くんは・・・なんて?」
飯村はキッチンで飲み物を用意している。
カウンター越しに聞こえてはいるようだが、返事がない。
やがて、ポットとマグカップをお盆にのせて、リビングに戻って来た。
「宮田くんは・・・迷子の女の子を保護しているって」
「ま、まいご・・・」
「詳しい事は聞いてないから、あなたから直接聞くつもりだったの」
「は、はぁ・・・」
マグカップにお湯を注いで、慣れた手つきで紅茶を入れる。
お客様用だろう、わりと新しめのマグカップをこちらに差し出すと、飯村も自分のマグカップを手にとり、一息ついた。
「あの、真理さん」
奈々がひと言、口を開いた途端、飯村の動きが止まった。
「私・・・その・・・」
きりっとした鋭いまなざしに、奈々はその次の言葉を失った。
すると飯村はマグカップをテーブルに置いて、大きなため息をついた。
「本当だわ」
「え?」
「私の名前すら知っているのね」
しまった!!
奈々が明らかに気まずい顔をしたのを、飯村は見逃さなかった。
「宮田くんも言っていたわ。名乗ってもいないのに、自分のことを知っていたと。・・・私のことも、知っているのね?」
「い、いや、私は宮田くんから予めお名前を聞いていて・・・」
「宮田くんには、私の名前は言わないように伝えてあったのよ」
う、うぐ。嘘がコンマ0秒でバレた。さすが真理サン、賢い・・・
「あなた、一体、何なの?」
目の前の飯村の、得体の知れないようなものを見る目に、奈々は返す言葉が無かった。