LUCKY STAR
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03.漫画の世界
「で、本当にどうやって来たのかわかんねーってのか」
「・・・うん」
「ったく、アンタ、自分の家くらいはわかるだろ?とりあえず家に帰れよ」
「家、わかんない…」
宮田が不機嫌そうに、チラッと奈々のバッグを見て言った。
「・・・・いっとくけど、オレには家出女を匿う余裕なんて無いからな」
「家出じゃないもん!友達と旅行にいく予定だったのに、起きたらここに居たんだもん!」
「誰が信じるんだよ、そんな話!」
あー、怒ってる宮田くんもカッコいい。
とか言ったら、今なら確実に追い出されるレベルだ。奈々はとりあえず土下座して様子を見ることにした。
「お願い、1週間だけでいいから、ここに置いてください!!」
「ダメ」
「お願いっ!」
「無理」
相変わらずだぜ、宮田一郎。
でも、ここでひるむわけにはいかないのよ。
宮田一郎は一歩型の直情ファイターに弱いって、リサーチは済んでるのよっ!!
「おーねーがーいー!!!」
「・・・もうわかったよ!うるさいな!」
奈々がすがりつくように宮田に頼み込むと、宮田は観念したように叫んだ。
「オレもいろいろ忙しいんでね、邪魔さえしなきゃ好きにしろ!もうバイトの時間だしアンタにかまってる暇はないんだよ!じゃあな!!今日はここから出るな!!!」
宮田は今朝よりも怒りをあらわにした足取りで玄関へ行き、力任せにドアを閉めていった。
奈々は宮田が確実にいなくなったと思われるくらいの間隔をあけて、自分も玄関のドアを開いてみた。
どうやら宮田の住まいはマンションっぽい。
宮田の部屋は角部屋で、おそらくエレベーターか階段につながるだろう方向の廊下に目をやってみると・・・・
そこには何も無かった。ただ、真っ白な世界が見えるだけだった。
「そっか・・・漫画には描かれていない部分とか、作者が想定していない部分は、私には見えないのか・・・・」
奈々は静かにドアを締め、再び宮田のベッドへ腰掛けた。
ここが宮田くんの部屋かぁ。
ずっとずっと好きだった、宮田くんの部屋に自分がいるなんて夢みたいだ。
だけど・・・だけど・・・
宮田くん、私のことものすっっっごい嫌ってたよね!?
オーナメントには「結ばれますように♪」って言ったのに、なにこの最悪な初対面!?
絶対変な子だって思われてるよ、あれは!!
私、これからどーすりゃいいのよ!
奈々はベッドに横たわり、頭を抱えて悶々と考え込んでしまった。
そうしている間に、自分でも気づかぬうちに、すっかり眠り込んでしまったらしい。
ハッと気がつくと、相変わらず部屋には誰もいなかったが、体の上に毛布がかけられていることに気がついた。
ひょっとして宮田くん、いったん帰ってきたのかなぁ・・
やっぱり宮田くんは、本当は優しい子なんだよね・・・・
毛布にくるまって、じっと宮田のことを考えてみる。
この毛布、宮田くんも使ってるやつなのかなぁ・・・・
私、このままここにいたら・・・
彼を襲わない自信がありません・・・・っ!
「で、本当にどうやって来たのかわかんねーってのか」
「・・・うん」
「ったく、アンタ、自分の家くらいはわかるだろ?とりあえず家に帰れよ」
「家、わかんない…」
宮田が不機嫌そうに、チラッと奈々のバッグを見て言った。
「・・・・いっとくけど、オレには家出女を匿う余裕なんて無いからな」
「家出じゃないもん!友達と旅行にいく予定だったのに、起きたらここに居たんだもん!」
「誰が信じるんだよ、そんな話!」
あー、怒ってる宮田くんもカッコいい。
とか言ったら、今なら確実に追い出されるレベルだ。奈々はとりあえず土下座して様子を見ることにした。
「お願い、1週間だけでいいから、ここに置いてください!!」
「ダメ」
「お願いっ!」
「無理」
相変わらずだぜ、宮田一郎。
でも、ここでひるむわけにはいかないのよ。
宮田一郎は一歩型の直情ファイターに弱いって、リサーチは済んでるのよっ!!
「おーねーがーいー!!!」
「・・・もうわかったよ!うるさいな!」
奈々がすがりつくように宮田に頼み込むと、宮田は観念したように叫んだ。
「オレもいろいろ忙しいんでね、邪魔さえしなきゃ好きにしろ!もうバイトの時間だしアンタにかまってる暇はないんだよ!じゃあな!!今日はここから出るな!!!」
宮田は今朝よりも怒りをあらわにした足取りで玄関へ行き、力任せにドアを閉めていった。
奈々は宮田が確実にいなくなったと思われるくらいの間隔をあけて、自分も玄関のドアを開いてみた。
どうやら宮田の住まいはマンションっぽい。
宮田の部屋は角部屋で、おそらくエレベーターか階段につながるだろう方向の廊下に目をやってみると・・・・
そこには何も無かった。ただ、真っ白な世界が見えるだけだった。
「そっか・・・漫画には描かれていない部分とか、作者が想定していない部分は、私には見えないのか・・・・」
奈々は静かにドアを締め、再び宮田のベッドへ腰掛けた。
ここが宮田くんの部屋かぁ。
ずっとずっと好きだった、宮田くんの部屋に自分がいるなんて夢みたいだ。
だけど・・・だけど・・・
宮田くん、私のことものすっっっごい嫌ってたよね!?
オーナメントには「結ばれますように♪」って言ったのに、なにこの最悪な初対面!?
絶対変な子だって思われてるよ、あれは!!
私、これからどーすりゃいいのよ!
奈々はベッドに横たわり、頭を抱えて悶々と考え込んでしまった。
そうしている間に、自分でも気づかぬうちに、すっかり眠り込んでしまったらしい。
ハッと気がつくと、相変わらず部屋には誰もいなかったが、体の上に毛布がかけられていることに気がついた。
ひょっとして宮田くん、いったん帰ってきたのかなぁ・・
やっぱり宮田くんは、本当は優しい子なんだよね・・・・
毛布にくるまって、じっと宮田のことを考えてみる。
この毛布、宮田くんも使ってるやつなのかなぁ・・・・
私、このままここにいたら・・・
彼を襲わない自信がありません・・・・っ!