LUCKY STAR
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2.本物の宮田くん
「ちょっと待って・・・頭を整理させてちょうだい」
「人んち上がり込んできて何言ってんだ、さっさと出て行け」
このぶっきらぼうで失礼な感じ・・・・宮田一郎そのものじゃない!!
まさか、あのオーナメント、本物だったの?500円のくせに?
嘘でしょ・・・ここが漫画の中の世界だっての?
ハッと気がつくと、奈々は宮田に首根っこつかまれて外に追い出される寸前だった。
「ちょ、ちょっと待って!私だってなんで自分がこんなとこいるかわかんないのよ!」
「オレの知ったことか!!」
落ち着け奈々、宮田くんは実は情にもろい子なんだ。作戦を立てるんだ!
このままだと追い出されて終わってしまう!情に訴えろ、考えるんだ、奈々!
「あの、宮田くん、私・・・記憶喪失なの!」
「・・・・病院にでも行くんだな」
ああ、失敗!どうしよう!この人、ノーガードの癖にスキがないのよ!!
どこか・・どこかスキを見つけないと・・・そしてまずジャブを打たないと・・・
奈々は素早く部屋を見渡してあることに気づき、言葉を続けた。
「お願い、本当に忍び込んだわけじゃないの。現にこの家、鍵かかってる上にチェーンまでしてるじゃない!!どうやって忍び込めるっていうのよ!」
「・・確かにそうだな」
宮田のガードにスキができた、今だ!!
「私、昨日まできちんと家で寝てたもん。起きたらこんなところに居たんだもん!私だってワケわかんないよ!いきなり怒鳴られたって困るよ!!」
奈々がぽろぽろと泣き出すと、宮田は奈々をつかむ手を緩め、そのまま床に座らせた。
作 戦 成 功 。
・・・チョロいもんよ、宮田一郎。
こちとら何年も前から繰り返しお前の行動を舐めるように読んでるんだよ・・・・
ククク・・・
「なんだかよくわかんねーけど・・・・オレちょっと走ってこなきゃいけないんでね。アンタ、とりあえずそこで大人しくしててくださいよ」
宮田はそういうと、クローゼットからジャージを取り出し、キッチン裏のバスルームらしき辺りへ消えていった。すぐに着替えを終え、玄関の方へ直行する。
「・・・・とりあえず迷子なら、警察に電話しときな」
そう冷たく言い放ち、ドアを開けて出て行ってしまった。
ふう、と奈々は深くため息をつき部屋をぐるりと見渡した。
見慣れない部屋だけど、見たことのある部屋。殺風景で、何にも無い部屋だ。
ふと、ベッドの脇に自分のバッグが置いてあるのに気がついた。
「まさか、この荷物まできちんと召還されちゃったってわけ?」
ハッと何かに導かれるようにバッグを開けると、荷物の一番上にオーナメントが入っているのに気がついた。
オーナメントは静かに発光している。
「この500円のオモチャ・・・・GOOOOOD JOB!!!!」
奈々は誰も見ていないのをいいことに、大きなガッツポーズを取った。
だってあの宮田一郎のお部屋ですよ?
本誌の通り角部屋ですよ?対面キッチンですよ?
本人やっぱり超イケメンだし、声だって関智一ですよ?
もう、今死んでもいいかも・・・・・!!!!
一通り興奮した後、奈々はふっと気がついた。
「っていうか私、どうやったら現実の世界に戻れるわけ?」
静かな部屋に、時計の音がカチコチこだまするだけだった。
「ちょっと待って・・・頭を整理させてちょうだい」
「人んち上がり込んできて何言ってんだ、さっさと出て行け」
このぶっきらぼうで失礼な感じ・・・・宮田一郎そのものじゃない!!
まさか、あのオーナメント、本物だったの?500円のくせに?
嘘でしょ・・・ここが漫画の中の世界だっての?
ハッと気がつくと、奈々は宮田に首根っこつかまれて外に追い出される寸前だった。
「ちょ、ちょっと待って!私だってなんで自分がこんなとこいるかわかんないのよ!」
「オレの知ったことか!!」
落ち着け奈々、宮田くんは実は情にもろい子なんだ。作戦を立てるんだ!
このままだと追い出されて終わってしまう!情に訴えろ、考えるんだ、奈々!
「あの、宮田くん、私・・・記憶喪失なの!」
「・・・・病院にでも行くんだな」
ああ、失敗!どうしよう!この人、ノーガードの癖にスキがないのよ!!
どこか・・どこかスキを見つけないと・・・そしてまずジャブを打たないと・・・
奈々は素早く部屋を見渡してあることに気づき、言葉を続けた。
「お願い、本当に忍び込んだわけじゃないの。現にこの家、鍵かかってる上にチェーンまでしてるじゃない!!どうやって忍び込めるっていうのよ!」
「・・確かにそうだな」
宮田のガードにスキができた、今だ!!
「私、昨日まできちんと家で寝てたもん。起きたらこんなところに居たんだもん!私だってワケわかんないよ!いきなり怒鳴られたって困るよ!!」
奈々がぽろぽろと泣き出すと、宮田は奈々をつかむ手を緩め、そのまま床に座らせた。
作 戦 成 功 。
・・・チョロいもんよ、宮田一郎。
こちとら何年も前から繰り返しお前の行動を舐めるように読んでるんだよ・・・・
ククク・・・
「なんだかよくわかんねーけど・・・・オレちょっと走ってこなきゃいけないんでね。アンタ、とりあえずそこで大人しくしててくださいよ」
宮田はそういうと、クローゼットからジャージを取り出し、キッチン裏のバスルームらしき辺りへ消えていった。すぐに着替えを終え、玄関の方へ直行する。
「・・・・とりあえず迷子なら、警察に電話しときな」
そう冷たく言い放ち、ドアを開けて出て行ってしまった。
ふう、と奈々は深くため息をつき部屋をぐるりと見渡した。
見慣れない部屋だけど、見たことのある部屋。殺風景で、何にも無い部屋だ。
ふと、ベッドの脇に自分のバッグが置いてあるのに気がついた。
「まさか、この荷物まできちんと召還されちゃったってわけ?」
ハッと何かに導かれるようにバッグを開けると、荷物の一番上にオーナメントが入っているのに気がついた。
オーナメントは静かに発光している。
「この500円のオモチャ・・・・GOOOOOD JOB!!!!」
奈々は誰も見ていないのをいいことに、大きなガッツポーズを取った。
だってあの宮田一郎のお部屋ですよ?
本誌の通り角部屋ですよ?対面キッチンですよ?
本人やっぱり超イケメンだし、声だって関智一ですよ?
もう、今死んでもいいかも・・・・・!!!!
一通り興奮した後、奈々はふっと気がついた。
「っていうか私、どうやったら現実の世界に戻れるわけ?」
静かな部屋に、時計の音がカチコチこだまするだけだった。