LUCKY STAR
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13.安かろう悪かろう
真っ暗な闇の中。
あれ?宮田くんは?
四方に手を伸ばしても、触れるものは何もない。
「ど、どうなっちゃうの私…?」
ほどなくして、まばゆい強烈な光が空から降って来た。思わず目を閉じ、ゆっくりとまぶたの隙間から、その光の主を追う。
その光はやがて、奈々の体を包み、そのまま持ち上げるようにゆっくりと上昇していく。
「え?私どこへ連れていかれるの?もう終わり?夢は終わりなの?まだ、宮田くんと何一つ、結ばれてないのにぃいいいい!!!」
体を包む光の帯以外に何も見えない中で、奈々は必死に叫んだ。
「イヤだ!私を宮田くんのところへ帰して!宮田くん!宮田くん!!!」
「…ぃ…おい!しっかりしろ!」
遠くから聞こえる誰かの声。
何度も聞いたこの声。
関智一…じゃなくて、宮田くんの声。
ゆっくりと目を開ける。
サラサラの前髪が、1本、落ちてきた。
「あれ、私…」
「お前、いきなり気を失って…」
宮田は青ざめた顔で、うっすら汗をかいていた。
「なんか、変な夢を…」
「もういい、しゃべるな。なんともないんだな?とりあえず、今日は休め。なんなら明日、病院に行ってみてもらえ」
あ、続きを…
と思ったが、宮田はすっかりその気をなくしたようで(そりゃそうだ)、さっさと着替えを済ませたら寝てしまった。
暗闇と、光。
あれはなんだったんだろう?
元いた世界に引き戻されそうな感覚がした。
というか、引き戻されそうだった。
一体なぜ?
私のお願いが「漫画『はじめの一歩』の宮田一郎くんと結ばれますように」だから?
結ばれたら、そこで夢は冷めるの?
いや、そもそもキスすらしてないのに…
その寸前で取り上げるなんて…
「やっすい500円のラッキースターさんよ、随分とひどい仕打ちをするわね!!!」
と叫びたい気持ちを、奈々はこらえて、ベッドの中で硬く拳を握った。
真っ暗な闇の中。
あれ?宮田くんは?
四方に手を伸ばしても、触れるものは何もない。
「ど、どうなっちゃうの私…?」
ほどなくして、まばゆい強烈な光が空から降って来た。思わず目を閉じ、ゆっくりとまぶたの隙間から、その光の主を追う。
その光はやがて、奈々の体を包み、そのまま持ち上げるようにゆっくりと上昇していく。
「え?私どこへ連れていかれるの?もう終わり?夢は終わりなの?まだ、宮田くんと何一つ、結ばれてないのにぃいいいい!!!」
体を包む光の帯以外に何も見えない中で、奈々は必死に叫んだ。
「イヤだ!私を宮田くんのところへ帰して!宮田くん!宮田くん!!!」
「…ぃ…おい!しっかりしろ!」
遠くから聞こえる誰かの声。
何度も聞いたこの声。
関智一…じゃなくて、宮田くんの声。
ゆっくりと目を開ける。
サラサラの前髪が、1本、落ちてきた。
「あれ、私…」
「お前、いきなり気を失って…」
宮田は青ざめた顔で、うっすら汗をかいていた。
「なんか、変な夢を…」
「もういい、しゃべるな。なんともないんだな?とりあえず、今日は休め。なんなら明日、病院に行ってみてもらえ」
あ、続きを…
と思ったが、宮田はすっかりその気をなくしたようで(そりゃそうだ)、さっさと着替えを済ませたら寝てしまった。
暗闇と、光。
あれはなんだったんだろう?
元いた世界に引き戻されそうな感覚がした。
というか、引き戻されそうだった。
一体なぜ?
私のお願いが「漫画『はじめの一歩』の宮田一郎くんと結ばれますように」だから?
結ばれたら、そこで夢は冷めるの?
いや、そもそもキスすらしてないのに…
その寸前で取り上げるなんて…
「やっすい500円のラッキースターさんよ、随分とひどい仕打ちをするわね!!!」
と叫びたい気持ちを、奈々はこらえて、ベッドの中で硬く拳を握った。