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I want you!
「聖司さん、いってらっしゃい」
「ああ、行ってくる」
出かける聖司さんを玄関まで見送ると、彼は私の唇に軽くキスを落とした。だけど聖司さんはもうマスクをしていて、聖司さんとのキスというよりマスクに触れただけ。……すごくつまらない。
「そんなに物欲しそうな顔をするな」
「……えへ、分かりました?」
「ああ、すごくキスして欲しそうな顔してる」
「だってゴワゴワしてただけだったから……」
「帰ってきたらちゃんとするから、な?」
聖司さんは私の頭に優しく触れた。そうされたら、ますます彼が欲しくなってしまう。でも聖司さんはもうすぐ家を出ないといけないから、時間もぜんぜん足りない。
この気持ちをなんて言えばいいかわからなくて、聖司さんをじっと見つめていると、彼は私の耳元にそっと口を寄せた。
「いまキスしたら、止められる自信がないんだ。また夜に。いい子で待ってろよ」
そう甘く低く囁いたあと、もう一度マスク越しに私の唇に触れ、聖司さんは満足げな表情をして、家を出た。1人残されたわたしは、身体が既に熱を帯びていることに気づいてどうしようもなくなってしまった。
20240829
「聖司さん、いってらっしゃい」
「ああ、行ってくる」
出かける聖司さんを玄関まで見送ると、彼は私の唇に軽くキスを落とした。だけど聖司さんはもうマスクをしていて、聖司さんとのキスというよりマスクに触れただけ。……すごくつまらない。
「そんなに物欲しそうな顔をするな」
「……えへ、分かりました?」
「ああ、すごくキスして欲しそうな顔してる」
「だってゴワゴワしてただけだったから……」
「帰ってきたらちゃんとするから、な?」
聖司さんは私の頭に優しく触れた。そうされたら、ますます彼が欲しくなってしまう。でも聖司さんはもうすぐ家を出ないといけないから、時間もぜんぜん足りない。
この気持ちをなんて言えばいいかわからなくて、聖司さんをじっと見つめていると、彼は私の耳元にそっと口を寄せた。
「いまキスしたら、止められる自信がないんだ。また夜に。いい子で待ってろよ」
そう甘く低く囁いたあと、もう一度マスク越しに私の唇に触れ、聖司さんは満足げな表情をして、家を出た。1人残されたわたしは、身体が既に熱を帯びていることに気づいてどうしようもなくなってしまった。
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