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鬼ごっこの功罪
「おまえのこと、1番よくわかってるのは俺なのに、なんで……なんでなんだよ……」
私の視界が一気に設楽先輩のシャツの色に染まり、絞り出すような先輩の声と、寄せては返す波の音と、自分の心臓の鼓動が混ざり合う。先輩ってこんな匂いがするひとだったんだな、と腕の中に閉じ込められてはじめて気がついた。私はいつものように恋愛相談をしていただけだったけど、どうやらそれはずっと間違いだったらしい。いま初めて自分の重ねていた罪に気づき、一歩後ろに下がろうとしたけれど、設楽先輩は「逃げるな」と言わんばかりにぎゅっと力を込めたので、私は先輩に身体を委ねるしかなかった。
20240809
「おまえのこと、1番よくわかってるのは俺なのに、なんで……なんでなんだよ……」
私の視界が一気に設楽先輩のシャツの色に染まり、絞り出すような先輩の声と、寄せては返す波の音と、自分の心臓の鼓動が混ざり合う。先輩ってこんな匂いがするひとだったんだな、と腕の中に閉じ込められてはじめて気がついた。私はいつものように恋愛相談をしていただけだったけど、どうやらそれはずっと間違いだったらしい。いま初めて自分の重ねていた罪に気づき、一歩後ろに下がろうとしたけれど、設楽先輩は「逃げるな」と言わんばかりにぎゅっと力を込めたので、私は先輩に身体を委ねるしかなかった。
20240809