無表情な編入生
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~殺せんせー side~
カルマくんの一言で今まで張り詰めていた糸が切れたのか途端に気を失ったように崩れ落ちる名無しさん。
そのすぐ近くには、
崖がーーーーー
咄嗟に助けの手を出したのは自分ではなく話を聞きながら少しずつ名無しさんに近づいていたカルマくんだった。
だが間に合わず崖下に一緒に落ちてしまう
すぐに助けに行き余裕で2人を抱きかかえた。
カルマくんだけを降ろし、名無しさんを腕に抱えたままホッと胸を撫で下ろす。
「びっくりしました…
飛び降りる気はないだろうと思っていたものですから…。
気を失って落ちることを想定できて
いませんでした。
カルマくん、かなり早い反応でしたね。」
そう尋ねると、
「うん。迎えに行ったとき、毎回顔色悪かったんだよね。
気が抜けたら気絶しそうだなーと思ったらほんとにしてビビったw」
と笑いつつも安堵の表情を見せるカルマくん。
「でもよく考えりゃセンセーのほうが
早いから俺が助けなくても余裕だったね。
俺こっから落ちたの2回目なんだけど…」
そう苦笑いするカルマくんに大きな丸をピコンピコン、と鳴らしながら作って見せる。
「咄嗟の行動ですね。」
「もしかして、名無しさんに
惚れてしまいましたか?」
小声で彼に問うと、
「んー?別にー?だったらどーすんの?センセ?」
といつもの余裕の笑みを浮かべて否定………
ニュヤ!?///
カルマくん!今否定しなか……
えぇ!?
私が動揺してどーするんですか!
私がウネウネしていると「隙あり~♩」とカルマくんがナイフを振ってくる。
「ニュヤァ!今危なかっ…ちょ!名無しさん抱えてるんですから!カルマくん!」
「だって隙だらけだったんだもん★」
「だもんじゃない!だもんじゃ!」
そう怒るもスタスタと先へ歩いて行ってしまうカルマくん。
本当に困った生徒です…
2回目の安堵で気が抜けたところで先を歩いていたカルマくんがピタ、と止まる
かと思えばこちらを振り返りずんずんと無言で近寄って来る
「カルマくん!?もう暗殺は…っ!」
ナイフをまた出してくるのかと思ったが急にフ、と名無しさんの重みがなくなる。
私が名無しさんを抱えていたのを俺が持つと言わんばかりにカルマくんが自分の腕で抱えたのだ
…………。
キャーー!!キャーー!!!///
なにそれ!なにそれぇ!
カルマくんちょっとぉ!!
興奮した気持ちを抑えながら先を歩くカルマくんの背中を見つめる
「うんうん。青春、結構。」
これからが楽しみなお二人ですね…
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