一学期
Name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
少し怖かった……
ふぅ、と緊張を吐き出し
学校の最寄り駅に到着する
電車に乗り込みいつもカルマと立つドア付近に移動する
(今日は色々ありすぎた…)
ハァ、とまた息を吐く
やっぱりカルマに会いたい…
「誰に会いたいって?」
?
…!?
ふと顔を上げると、
今まで考えていた顔がそこにはあった
『カルマ!なんで!』
びっくりして後ろによろけそうになる
「!あぶね!」
すぐ後ろにはドアがあるのを忘れていて(やばい、頭打つ…!)と身構える
が、痛くない。
ドアと私の頭の間にカルマが後頭部を鷲掴みする形で手を入れてくれたようだった。
私の頭を片手で覆えるほどの手の大きさに。その力強さに胸が高鳴る。
『~~っ!// ごめっ、』
「んーん、頭ぶつけなくてよかった」
ニコリと笑う彼にまたしてもドギマギと心臓がうるさい。
会いたいと思っていた人物に会えたからか…
それとも…
「で?誰に会いたかったの?」
私、口に出してた…?
恥ずかしくて『え、いや…あの』としか言えない
「微妙に会いたいって口が動いてたと思ったんだけど…違う?」
読唇術かよ!!
本当油断も隙もない。
『なんで、今の時間?』
必死で話題を変えようと質問をするが少し不服そうにしたあと(話題変えたのバレバレだ)「帰ろうとしたら旧校舎に向かうさんを見たから。一緒に帰ろうと思って。」と答えてくれた
『そっか…』
そうだ。
本校舎で理事長と話したのを思い出す。
それで、カルマに…会いたくなったんだ。
ジ、とカルマを見つめると彼もその視線に気づいたのか「なに?」と目を合わせる
『カルマ…期末テスト頑張ろうね。』
「うん、そうだね」
お父さんのことあんな風に言った理事長を許せない気持ちは確かにある。
認めさせてやる、って気持ちが大きい。
でも、そんな中もうひとつある暖かな感情。
E組にいたい理由。
"カルマの側にいたい"
できることなら、せめて。
卒業するその日まで。
決意を固めていると、カルマがス、と外の景色を見ながら私の耳元に顔を近づける。
なにか気になるものでもあったのだろうか、
と疑問に思っていると
「俺はさんに会えて嬉しかったよ」
ポソリと呟いた。
(~~~~~っ!!///)
.