一学期
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そのまま家に帰ろうとするが教室に明日提出の課題を忘れているのに気づく。
山道を登るのは億劫だが自然とあの校舎に足が向かう
なぜか走っている自分が不思議だった
誰かと居たい
独りで居たくない
会いたい、
………カルマ!
ガラ、と勢いよくE組の教室の扉を開く。
シン、と静かな教室に一人佇む生徒いた。
一瞬、カルマかと期待したが違う。
『あ…、堀部、くん?』
静かに声をかけた
……彼の纏う雰囲気が、怖かった
バッ!と振り返った彼の表情はすごく怒っていて、でも寂しそうだった
『どうしたの?』
「俺にかまうな」
冷たく言い放つ彼に過去の自分が重なる。
『……抱えこまないで、ね』
なぜそんな言葉が出たのかはわからない。
でも。
自然とこの言葉が出た。
今、私が抱えてたものを誰かにぶつけたかったように
もしかしたら彼も、誰かにぶつけることができたなら。
彼はゆらりと目線をこちらに向けると
「俺の何を知ってるんだ」
そう静かに怒気を孕んだようにポツリと呟く。
『何も。
…でも、あなたが前の私に見えたから…』
「……………。」
ふと彼の足元を見ると水がポタポタと滴っていた
慌ててタオルを渡す。
『E組は楽しいよ。…待ってるから。』
そう声をかけ目当てのプリントを手にとり教室を出た。
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