一学期
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この猛暑でみんながプールを楽しみにしてる中、本校舎までの道のりを考えるとどうしても億劫になる
そんな生徒達の様子を見て殺せんせーは裏山の沢まで涼みにいこうと言うので山の中をみんなで歩く。
道中では鷹岡とやらの新任教師の話題でもちきりだった
さんはその時丁度父親の一周忌でしばらく学校を休んでいた。
渚の活躍がすごかったと聞き、それは見たかった、と悔しがるさんだった。
だが前原や神崎にまで暴力を振るったという会ったこともない鷹岡という男。
その男を思うと怒りで手が震えた
そんな大変な時に私はその場にも居なかったんだ……
複雑な思いに駆られているさんに声をかけたのはカルマだった。
「終わったことなんだし考えても仕方ないよ。俺なんかただのサボりだし」
べ、と舌を出して笑いつつさんの頭をポン、と撫でる
『……っ。』
法事で学校を休んでいたさんはカルマに会うのは久しぶりだった。
先日のカルマの強引で優しい手の感触を思い出し途端に彼女の顔に熱が集まる。
(折角ちょっと忘れてたのに…っ!)
誤魔化すように俯いて『あっつ…』と呟く。
手で自身の熱くなった頬に風を送って熱が引くのを待った。
ふと気付くと。
殺せんせー特製のプールが突如自然の中から現れた。
みんなが喜びの声を上げ一斉にプールに入っていく。
同様にさんもプールに入ろうとするが、カルマの引き締まった上半身を見て先ほど引いた熱がまた高くなる。
自分は変態か…と落胆しつつ、
狭間が木陰で本を読んでいる隣に顔が赤いことを周りに悟られぬように避難した
ーーーーーーーーー
岡島(おい、見ろよ名無しの水着、やばくね?細いっつーか華奢!出るとこ出てる!足なげぇ!)
渚(お、岡島くん…、もう少し色々抑えて…)
前原(予想通りだけど予想外だ…)
磯貝(お前ら…っ// やめろって!)
前原(いや、お前も男なら俺らと一緒なはずだろ?な?名無しやべーだろ?)
磯貝(俺は別に…!///)
前原(細くて肌もスベスベそうで…なんつーか。エロい。指一本でいいから触りてぇって思ってるよな、磯貝?)
磯貝(なっ…!/// お前らほんとっ!そーゆう目で見んなよ!)
岡島たちのざわめきが聞こえてしまうカルマ。
そいつらに近づいていき、岡島の一眼レフを叩き割ったあと(岡島大絶叫)、
無言でさんをプールの中から手招きで呼ぶ。
頭に(?)を浮かべながら近づいてくるさんに耳を貸せ、と促すと態勢を低く ん? と耳を自分に近づけてくる
『ぅ、わっ!』
そんなさんの腕を力いっぱい引っ張りプールの中に引きずりこんだ。
バシャーン!
と大きな音を立ててさんがプールに落ちる
思ったより態勢が崩れ、意を介さず抱き締めるような形になってしまった
『あ、っぶな…っ!
ちょ、カルマ!なにすん…っ』
「ハハッ、ゴッメーン☆」
軽く返事をしながらもカルマはさっき掴んださんの二の腕の柔らかい感触が自分の手の平に反芻されていた
『ごめんじゃなくて…っ!急になんなの!危ないじゃん!』
「…んー?ムカついた、から?」
そうさんを腕に閉じ込める力を強めながらニッコリと笑って岡島たちを一瞥する
その言葉に対してさんからはなんの反応も返ってこない
それが気になり少し腕の力を弱めて顔を覗き込む。
さんは顔を真っ赤に染めぎゅぅーっと目を瞑りながら
『お願い…っ!カ、ルマ…離して…っ』
と震えている
ズクッ、!
カルマは自分の心臓が今まで感じたことのないくらい跳ねるのがわかった
(う、…わ。やべ……っ)
その瞬間
ピッ、と鋭く自分の顔に水が掛かる。
磯貝が水鉄砲でカルマの顔面に水を浴びせたのだ。
「カルマ!ちょっとクールダウンさせてやろうか?」爽やかに笑う磯貝
我に返り
「この…!」とふざけて応戦するも結果的には磯貝に助けられたような気がした。
そのまま磯貝と水の掛け合いを始めるカルマ。
それをさんは(今のなんだった!?)と混乱しながらもカルマの楽しそうな様子に顔が綻ぶ。
『…ほんと楽しそう』
ポツリと呟く彼女の様子を見て片岡と速水がカルマたちに向かって(心中お察し申し上げます)と手を合わせていた←
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