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ふかふかパンケーキに甘酸っぱいショートケーキ。ふわふわのわたあめにあまーい金平糖
美味しくて、幸せになれるもの。
私の家はお菓子屋さん。
ショートケーキもフルーツタルトもカップケーキもきらきら可愛くショーケースに並んでる
幸せで平和の象徴みたいな、私の家
私はまだ中学生だけど、家のお手伝いでお店番したりちょっとケーキ作るのを手伝ったり。
あまくて幸せな空気に包まれて、学校であった嫌なこととか全部忘れられる。
平和な時間、平和な場所。それがここ。
そんな、私の幸せの空間に毎日通ってくる隣のクラスの男の子。毎日違うケーキをたくさん買って帰る、部活帰りの男の子
確か名前が…丸井ブン太くん
1回も同じクラスになったことはないけれど、うちの学校の有名人だから知ってる。
テニス部の強いひと、ってだけだけど。
まあ、私の幸せな時間を邪魔しないならどうでもいいんだけどね。
なーんて考えて、今日もショーケースのなかできらきらしてるお菓子を眺めていたらカランとドアが開いた音がした
「いらっしゃいませ~!」
あ、丸井くんだ。
噂をすればって感じだけど、今日も部活帰りらしいジャージ姿。ココ最近でかなり見慣れた感じする。今日は何買っていくんだろ、この人毎日違うから好みわかんないんだよね
「なぁ」
「はい?」
「お前のおすすめ、教えてくれよ」
「…はい?」
「だーかーら!苗字のおすすめってなに?って聞いてんだろぃ」
今まで店員とお客様としてしか会話したことなかったのに、いきなり私個人のおすすめとか、というか私の名前知ってるんだとか思うことはあるけれど、お菓子のことを聞かれたのに答えられないなんて、このお店の娘の名が廃るってもんだ。絶対美味しいもの選んでやる。
「本日の私のおすすめは季節の果実のタルトです。今朝果物農家さんから届いた新鮮な果実をたっくさん使っておりますので、さいっこうに幸せになれるタルトとなっております」
思わず説明に力が入り前のめりになってしまう。話し終わった頃にはかなりの至近距離になってしまっていて慌てて元の場所に戻った。
「ふぅん…じゃあそれと
お前のメアドくれ」
「はい!かしこまり…はい?」
「ん?」
思わず了承してしまいそうだったのを慌てて止めて聞き返す。だって意味がわからない
神聖なお店でナンパ?てゆうか、なんで私のメアド知りたいの。わけわかんない
「いや、あの…タルトは喜んでお詰めしますが…あの…」
「タルトと同じ値段払えばくれんのか?」
「そーじゃなくて!!」
「口調かわってんぞぃ」
「…い、いいからタルトです
320円になります。」
「ほい、640円」
「だっだから!」
「ちぇっ…やっぱガード硬いな」
ガード硬いな、じゃないのよ!と言いたいのを堪えて笑顔で対応。丸井くんがドアに向かうために後ろを向いたとたん思わず息を吐く
めんっどくさ…なにあの男…ただのお菓子好きじゃないの…?意味わかんない…
「あ、そーだ」
もうちょっとで体が全部お店から出るという所で、丸井くんは私の方を見て笑いかけた
「オレ苗字のこと好きだから
これからよろしくな」
そう言って彼はお店から出ていった
ちょっと遅れてドアにかかっているベルがカランと鳴ったのに気付いた瞬間
「は、はぁあああ!?」
顔が一気に熱を持ち、びっくりしすぎて腰が抜けてしゃがみ込む。
ショーケースに越しにみえる私の顔はいちごみたいに赤くなっていて。
私の幸せで平和な場所がいっきに変わった瞬間だった。
ふかふかパンケーキに甘酸っぱいショートケーキ。ふわふわのわたあめにあまーい金平糖
美味しくて、幸せになれるもの。
私の家はお菓子屋さん。
ショートケーキもフルーツタルトもカップケーキもきらきら可愛くショーケースに並んでる
幸せで平和の象徴みたいな、私の家
私はまだ中学生だけど、家のお手伝いでお店番したりちょっとケーキ作るのを手伝ったり。
あまくて幸せな空気に包まれて、学校であった嫌なこととか全部忘れられる。
平和な時間、平和な場所。それがここ。
そんな、私の幸せの空間に毎日通ってくる隣のクラスの男の子。毎日違うケーキをたくさん買って帰る、部活帰りの男の子
確か名前が…丸井ブン太くん
1回も同じクラスになったことはないけれど、うちの学校の有名人だから知ってる。
テニス部の強いひと、ってだけだけど。
まあ、私の幸せな時間を邪魔しないならどうでもいいんだけどね。
なーんて考えて、今日もショーケースのなかできらきらしてるお菓子を眺めていたらカランとドアが開いた音がした
「いらっしゃいませ~!」
あ、丸井くんだ。
噂をすればって感じだけど、今日も部活帰りらしいジャージ姿。ココ最近でかなり見慣れた感じする。今日は何買っていくんだろ、この人毎日違うから好みわかんないんだよね
「なぁ」
「はい?」
「お前のおすすめ、教えてくれよ」
「…はい?」
「だーかーら!苗字のおすすめってなに?って聞いてんだろぃ」
今まで店員とお客様としてしか会話したことなかったのに、いきなり私個人のおすすめとか、というか私の名前知ってるんだとか思うことはあるけれど、お菓子のことを聞かれたのに答えられないなんて、このお店の娘の名が廃るってもんだ。絶対美味しいもの選んでやる。
「本日の私のおすすめは季節の果実のタルトです。今朝果物農家さんから届いた新鮮な果実をたっくさん使っておりますので、さいっこうに幸せになれるタルトとなっております」
思わず説明に力が入り前のめりになってしまう。話し終わった頃にはかなりの至近距離になってしまっていて慌てて元の場所に戻った。
「ふぅん…じゃあそれと
お前のメアドくれ」
「はい!かしこまり…はい?」
「ん?」
思わず了承してしまいそうだったのを慌てて止めて聞き返す。だって意味がわからない
神聖なお店でナンパ?てゆうか、なんで私のメアド知りたいの。わけわかんない
「いや、あの…タルトは喜んでお詰めしますが…あの…」
「タルトと同じ値段払えばくれんのか?」
「そーじゃなくて!!」
「口調かわってんぞぃ」
「…い、いいからタルトです
320円になります。」
「ほい、640円」
「だっだから!」
「ちぇっ…やっぱガード硬いな」
ガード硬いな、じゃないのよ!と言いたいのを堪えて笑顔で対応。丸井くんがドアに向かうために後ろを向いたとたん思わず息を吐く
めんっどくさ…なにあの男…ただのお菓子好きじゃないの…?意味わかんない…
「あ、そーだ」
もうちょっとで体が全部お店から出るという所で、丸井くんは私の方を見て笑いかけた
「オレ苗字のこと好きだから
これからよろしくな」
そう言って彼はお店から出ていった
ちょっと遅れてドアにかかっているベルがカランと鳴ったのに気付いた瞬間
「は、はぁあああ!?」
顔が一気に熱を持ち、びっくりしすぎて腰が抜けてしゃがみ込む。
ショーケースに越しにみえる私の顔はいちごみたいに赤くなっていて。
私の幸せで平和な場所がいっきに変わった瞬間だった。