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席替え、それは誰もが期待に胸を膨らませる学生の1大行事。
好きな人と近くなれますようにとか、苦手な人と離れますように、だとか様々な気持ちが教室に蔓延する。
そう、今日の朝のHR、うちのクラスでは念願の席替えが行われているのだ。
1窓際の1番後ろから2番目。それが私の新しい席。普通は最高のポジションだと喜ぶのだろう。しかし、私は喜べなかった
理由はただ一つ。
越 前 リ ョ ー マ の 隣 な の だ
越前リョーマくん、テニス部に所属しているクラスのモテ男。授業は寝てるかボーッとしているかなのに成績はそこそこ、運動神経抜群の出木杉くん。というのが私の見る彼の姿である。
そんな越前くんとは入学して最初の席替え以降ずっと隣の席なのだ。
入学して初の席替えは5月。
今は10月、にも関わらず今まで彼と会話なんてしたことないし、目も合った事無い。ただの気まづいクラスメイトなのだ
こっそり隣をみてため息をひとつ。
越前くんは今日も机に伏せていた。
彼はいったいなんなんだろうなぁ、なんて思いながらボーッと授業を聞いているとコツンと横から机に投げ入れられたノートの切れ端。
誰から?と言っても私の横は越前くんしかいないので、ビクビクしながら横を見れば初めて彼と目が合った。
誰に回せばいいのかわからないし、初めて目が合ってしまった焦りから焦っていると越前くんは口パクで何かを伝えてきた。
(よ め ば ?)
よめば? 読めば?
つまり、このノートの切れ端は私宛ということなの?とジェスチャーで確認すれば頷かれて。
初めてのコミュニケーションがノートの切れ端からの口パクジェスチャー…色々規格外だよ越前くん。
先生にバレないようにこっそり見てみると
次の日曜日、試合あるからきて
とだけ書かれていた。
びっくりして横を向けばもう越前くんは寝ていて。返事をするにも授業は寝てるし5分休憩も昼休みも全然見つからないしでできなくて、悩んでいるとあっという間に放課後に。
どうしようかな、と窓の外を眺めれば先輩らしき人と歩いている越前くんの姿があった。
「越前くん!」
思わず窓を開けて思い切り彼の名前を呼べばびっくり顔の彼と目が合った。
「な、なに」
「い、行くから!場所とか…その、色々!!
明日ちゃんと教えてね!?」
軽くパニックになりながら恥ずかしいのを我慢して伝えて。そのまま窓を閉めてしゃがみ込む
ほんと、どうしちゃったのわたし。
心臓はバクバクうるさいし、顔も熱くて、今まで話したことなんてなくてよくわからない隣の席の男の子。それだけだったのに。
彼があんな、あんなに優しい目で見てきたあとに、あんなメッセージなんて、そんなの。
好きになっちゃうじゃん。ばか。
席替え、それは誰もが期待に胸を膨らませる学生の1大行事。
好きな人と近くなれますようにとか、苦手な人と離れますように、だとか様々な気持ちが教室に蔓延する。
そう、今日の朝のHR、うちのクラスでは念願の席替えが行われているのだ。
1窓際の1番後ろから2番目。それが私の新しい席。普通は最高のポジションだと喜ぶのだろう。しかし、私は喜べなかった
理由はただ一つ。
越 前 リ ョ ー マ の 隣 な の だ
越前リョーマくん、テニス部に所属しているクラスのモテ男。授業は寝てるかボーッとしているかなのに成績はそこそこ、運動神経抜群の出木杉くん。というのが私の見る彼の姿である。
そんな越前くんとは入学して最初の席替え以降ずっと隣の席なのだ。
入学して初の席替えは5月。
今は10月、にも関わらず今まで彼と会話なんてしたことないし、目も合った事無い。ただの気まづいクラスメイトなのだ
こっそり隣をみてため息をひとつ。
越前くんは今日も机に伏せていた。
彼はいったいなんなんだろうなぁ、なんて思いながらボーッと授業を聞いているとコツンと横から机に投げ入れられたノートの切れ端。
誰から?と言っても私の横は越前くんしかいないので、ビクビクしながら横を見れば初めて彼と目が合った。
誰に回せばいいのかわからないし、初めて目が合ってしまった焦りから焦っていると越前くんは口パクで何かを伝えてきた。
(よ め ば ?)
よめば? 読めば?
つまり、このノートの切れ端は私宛ということなの?とジェスチャーで確認すれば頷かれて。
初めてのコミュニケーションがノートの切れ端からの口パクジェスチャー…色々規格外だよ越前くん。
先生にバレないようにこっそり見てみると
次の日曜日、試合あるからきて
とだけ書かれていた。
びっくりして横を向けばもう越前くんは寝ていて。返事をするにも授業は寝てるし5分休憩も昼休みも全然見つからないしでできなくて、悩んでいるとあっという間に放課後に。
どうしようかな、と窓の外を眺めれば先輩らしき人と歩いている越前くんの姿があった。
「越前くん!」
思わず窓を開けて思い切り彼の名前を呼べばびっくり顔の彼と目が合った。
「な、なに」
「い、行くから!場所とか…その、色々!!
明日ちゃんと教えてね!?」
軽くパニックになりながら恥ずかしいのを我慢して伝えて。そのまま窓を閉めてしゃがみ込む
ほんと、どうしちゃったのわたし。
心臓はバクバクうるさいし、顔も熱くて、今まで話したことなんてなくてよくわからない隣の席の男の子。それだけだったのに。
彼があんな、あんなに優しい目で見てきたあとに、あんなメッセージなんて、そんなの。
好きになっちゃうじゃん。ばか。
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