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波風ミナトはその時を待っている



ミナトside



クシナは頬を染めながら口を開いた。

「こんなこと、他の人には頼めなくて……」

「お、俺に?」

来た。
ついに来た。
何度このセリフを待ち望んでいたことかッ!!


「ん、俺でよければ任せてよ」

「ミナト、ありがとうってばね!」

お礼を言うクシナに、下心が見えないよういつもより爽やかな笑顔を貼り付けるのに必死だ。
よかった。クシナは俺を選んでくれた。それだけでもう天国まで昇っちゃいそうだよ…!!


「それじゃあ早速始めるってばね!」

「え? は、始めるって、、ここで……?」

「もちろん! サクッと終わらせるってばね!」
クシナは満面の笑みで俺にグットサインを贈る。

ええええええ!!!?ま、まさかの青姦ッ!?
しかもサクッと!?そんなもったいな…ゲフンゲフン。どうせなら忘れられない思い出にしたいじゃないか!

「く、クククシナッ!外って本気ッ!?」

「他にどこでするのよ?」

「いや、外だと人が来るかもしれないし……」

「何よミナト、そんなこと気にしてるの?」

そ、そんなことぉ!?クシナ!どういうことだい?!?
もしかして渦潮の里ではそれがスタンダードなの!?!?いきなりハードルが高すぎるよ!!!
それにクシナを他の男に見られる可能性があるなんて絶対嫌だ!!

「今回は初めてだし、外はまた今度にしようよ。俺の家なんてどうかな?」

「?まぁ、ミナトがそういうなら。お邪魔させてもらうってばね」

よ、よかったぁ〜〜!!
流石に外では里の人に見つかる可能性があるしね!それに次の約束まで拒否されなかった…!クシナ…俺、野外プレイのことしっかり調べておくよ!

「それじゃあ早く行くわよミナト!」


クシナは俺の手を取ると足早に歩き出した。
まさかクシナがこんなにも積極的だったなんて!
俺、今手汗かいてないかな!?

自分よりも少し高めの温度を掌に感じながら、俺は家に着いた後のことを綿密にシュミレーションするのであった。






20/12/14
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