不本意ですが、今日からよろしくお願いします。
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ユウリとナツはとりあえず、先程のバルカンと、連れ去られてしまったルーシィを追うことにした。
「ユウリ。」
「なぁに?」
「さっきバルカンに何かしたか?」
「いや、まだ何も……」
「お前、実は男だったりすんのか?」
「ええーっ?そう見える?」
「……いや、ぜんっぜん見えねぇ……」
ナツの要領の得ない質問に、ユウリは律儀に答えつつ走る。
「ユウリはおっぱい大きいもんね。」
「ハッピー…それセクハラってやつじゃねぇの?」
ハッピーの言葉に、ユウリは頬を赤くして苦笑する。ナツは呆れたようにハッピーを見た。
「さっき、ユウリに近づこうとしたバルカンが、それをやめてルーシィに目標を変えたでしょ?」
改めて、ハッピーがナツの疑問を代弁する。
「え?あぁ、たしかに……」
「ユウリが何かしたからなんじゃないかって、思ったんだ。」
「なるほどぉ……うーん、そうだなぁ……ちょっと睨みを効かせてはみてたよ!」
ユウリはへへっと笑った。
そんな顔を見たナツとハッピーは、バルカンを怯ませる程の睨みを、ユウリが効かせられるとはとても思えなかった。
「ま、とにかく、バルカンを追わなきゃな。」
「うん!」
そして二人は氷の洞窟のようなところに向かっていった。
ーーー
ーー
ー
「うおおおおっ!やっと追いついたー!!!」
ナツは、ルーシィ…というよりバルカンの姿を確認してはそちらに勢いよく走っていった。
すると、氷の地面で滑ってしまい、盛大に転げ回ってしまう。ユウリはオロオロとしつつも後を追った。
ルーシィは、既にホロロギウムの中には居らず、地面に座り込んでいる。
「ふ、普通に登場とかできないのかしら……」
「オイ!!サル!!!マカオはどこだ!?!?」
言葉が分かるらしいバルカンに、ナツは単刀直入に聞いたが、ナツはバルカンに騙され、洞窟の穴から山の下に向かって落とされてしまった。
「ナツーーーー!!!」
「ナツ!?(魔力は途絶えてない……生きてるんだね、よかった……)」
「男いらん。おで……女好き♡」
うっほほうっほ〜と喜び踊るバルカンに、ルーシィは怒りを露にした。
「女!女!ってこのエロザル!!ナツが無事じゃなかったらどーしてくれるのよ!!
開け、金牛宮の扉!!タウロス!!!」
「MOーーーーー!!!!!」
「わぁ。牛さんだぁ。」
「あたしが契約してる星霊の中で一番パワーのあるタウロスが相手よ!エロザル!!」
「私も、頑張るぞ。」
ユウリは腰に差していた長剣を抜き、タウロスの隣に立った。
「え!?」
それに驚くルーシィを尻目に、ユウリは構えた。
「ルーシィさん、相変わらずいい乳してますなぁ。MOーステキです!…ん?」
タウロスの目には、構えをとるユウリが一際輝いて見えた。そして、目をハートにすると、
「そちらのお嬢さんもナイスっバディっでっ!」
と鼻息荒く言う。ユウリは小さく苦笑した。
「ウホッ、おでの女たちとるなっ!!」
バルカンが筋違いなことを言えば、ユウリとタウロスはピクリと反応した。
「タウロス!!」
「MO!準備OK!!!」
タウロスが駆けていくのに合わせて、ユウリも走り出す。
すると、今のタイミングで戻ってきたナツが、タウロスを攻撃し、ノックアウトしてしまった。
「きゃぁぁぁぁ!!!人がせっかく心配してあげたっていうのに何すんのよー!!!ってゆーか!どうやって助かったの!?」
「ハッピーのおかげさ。ありがとな。」
「あい!!」
「ハッピーすごぉい!」
飛んでるハッピーにユウリが拍手を送る。ハッピーはそれに対して嬉しそうにしては、ユウリの周りを飛び回った。
「あんた、乗り物ダメなのにハッピーは平気なのね。」
「何言ってんだお前。ハッピーは乗り物じゃねぇよ。仲間だろ?ひくわー……」
「そ、そうね、ごめんなさい。」
ナツは本気でルーシィの言葉に引いたような態度を取るも、すぐ真剣な顔になる。
「うほほぉ!!!」
バルカンが、思い出したかのようにナツたちに向かっていった。
「いいか?妖精の尻尾 のメンバーは全員仲間だ。」
「!!!」
「じっちゃんも、ミラも、うぜぇ奴だがグレイやエルフマンも、」
「わかった!わかったわよ!後ろ!!ナツ!!」
「ハッピーも、ユウリも、ルーシィも、みんな仲間だ。」
「!!」
ナツの言葉に、ユウリとルーシィは目を見開く。
「だから……俺はマカオを連れて帰るんだ!!!!」
ナツの攻撃が、向かってきたバルカンに直撃する。怒ったバルカンはナツに氷柱を投げつけた。
しかし、炎の魔導士であるナツは、それらをあっという間に溶かしてしまうので効かない。
しかし、次にバルカンが手にしたのは、タウロスが持っていた斧だ。
ナツはそれから防戦一方となる。
ユウリが手を出そうとするも、バルカンとナツとの距離が近すぎて、上手く間に入れない。
ついには斧がナツを一刀両断しようとするも、ナツはそれを白刃取りの要領で受け止めた。
ナツもバルカンも、お互いに力が拮抗して必死な顔をしていたが、ナツの両手が熱を帯びていき、タウロスの斧を少しだけ溶かした。
それを口に含み、少しモゴモゴしたナツは、それをプッと吐き出し、バルカンを攻撃した。
バルカンが怯んだ隙に、ナツは火竜の鉄拳をお見舞いし、バルカンを壁に叩きつけた。
「……この猿にマカオさんの居場所聞くんじゃなかったの?」
ルーシィがそう言うと、ナツは「あ!そうだった!!」と焦りだした。
ユウリたちが苦笑を返したところで、バルカンが光を放ち始める。そして、
「サルがマカオになったーーっ!!!」
「え!?」
ハッピーの言葉にルーシィとユウリが驚く。
「バルカンに接収 されてたんだ!」
「接収 !?」
「体を乗っとる魔法だよ!!」
ユウリは、ハッピーの言葉から、この世界の魔法にはいろんなものがあるのだと知ると同時に、少し恐ろしく思った。
「それにしても、接収 される前に相当激しく戦ったみたいだね。」
「ヒドイ傷だわ……」
「マカオ!!しっかりしろよ!!」
「脇腹の傷が深すぎる……持ってきた応急セットじゃどうにもならないわ。(てゆーか、これは助からない……)」
ルーシィ、ナツ、ハッピーが厳しい顔になる。ユウリはそれをジッと見ては眉を下げた。
「ねぇ、」
「んだよユウリ!?」
ユウリが話しかければ、ナツが苛立ったように返事を返す。
ユウリはそれに一度ビクリと肩を震わせるも、負けずに言葉を続ける。
「私に任せて貰えないかな?」
「あぁ?」
ユウリの言葉に、ナツが戸惑ったような言葉を返すも、ルーシィは頷いてマカオから一歩離れた。それを見たナツやハッピーも、倣うように一歩離れる。
ユウリは、マカオに両手を翳し、唱えた。
「『復活 』……!」
マカオの傷はみるみるうちに塞がっていき、表情も穏やかなものに変わっていく。
それをナツやルーシィは驚いたような顔で見ていた。
「それが、ユウリの魔法!?」
ルーシィの言葉に、ユウリはニコッと笑って答える。
「一部だけどね。」
「す、すげぇ……」
ナツが感動したように言う。
そして、「さっきは悪かった。大声出して……」と素直にユウリに謝罪した。
「気にしないで、ナツ。」
「サンキュ。」
「くっ……情けねぇ……」
いつの間にか目を覚ましたらしいマカオが、そう呟いた。
どうやら、20匹ものバルカンを相手に一人で戦っていたようだ。
それもこれも、魔導士を…父をバカにされて悔しがった、ロメオのため……
「父ちゃん…ごめん……俺……」
「心配かけたな、すまねぇ。」
「いいんだ、俺は魔導士の息子だから……」
「今度クソガキ共に絡まれたら言ってやれ。
テメェの親父は怪物19匹倒せんのか!?ってよ。」
そこでやっと、ロメオは笑った。嬉し涙を流しながら。
「ナツ兄ー!!ハッピーー!!ありがとぉー!!それと……
ルーシィ姉、ユウリ姉もありがとぉっ!!!」
ユウリはロメオの言葉に振り向き、ふにゃっと満面の笑みを見せたのだった。
ーーーーー
「ユウリ姉って、とっても綺麗に笑うんだね。」
「そうだな。」
「ユウリ。」
「なぁに?」
「さっきバルカンに何かしたか?」
「いや、まだ何も……」
「お前、実は男だったりすんのか?」
「ええーっ?そう見える?」
「……いや、ぜんっぜん見えねぇ……」
ナツの要領の得ない質問に、ユウリは律儀に答えつつ走る。
「ユウリはおっぱい大きいもんね。」
「ハッピー…それセクハラってやつじゃねぇの?」
ハッピーの言葉に、ユウリは頬を赤くして苦笑する。ナツは呆れたようにハッピーを見た。
「さっき、ユウリに近づこうとしたバルカンが、それをやめてルーシィに目標を変えたでしょ?」
改めて、ハッピーがナツの疑問を代弁する。
「え?あぁ、たしかに……」
「ユウリが何かしたからなんじゃないかって、思ったんだ。」
「なるほどぉ……うーん、そうだなぁ……ちょっと睨みを効かせてはみてたよ!」
ユウリはへへっと笑った。
そんな顔を見たナツとハッピーは、バルカンを怯ませる程の睨みを、ユウリが効かせられるとはとても思えなかった。
「ま、とにかく、バルカンを追わなきゃな。」
「うん!」
そして二人は氷の洞窟のようなところに向かっていった。
ーーー
ーー
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「うおおおおっ!やっと追いついたー!!!」
ナツは、ルーシィ…というよりバルカンの姿を確認してはそちらに勢いよく走っていった。
すると、氷の地面で滑ってしまい、盛大に転げ回ってしまう。ユウリはオロオロとしつつも後を追った。
ルーシィは、既にホロロギウムの中には居らず、地面に座り込んでいる。
「ふ、普通に登場とかできないのかしら……」
「オイ!!サル!!!マカオはどこだ!?!?」
言葉が分かるらしいバルカンに、ナツは単刀直入に聞いたが、ナツはバルカンに騙され、洞窟の穴から山の下に向かって落とされてしまった。
「ナツーーーー!!!」
「ナツ!?(魔力は途絶えてない……生きてるんだね、よかった……)」
「男いらん。おで……女好き♡」
うっほほうっほ〜と喜び踊るバルカンに、ルーシィは怒りを露にした。
「女!女!ってこのエロザル!!ナツが無事じゃなかったらどーしてくれるのよ!!
開け、金牛宮の扉!!タウロス!!!」
「MOーーーーー!!!!!」
「わぁ。牛さんだぁ。」
「あたしが契約してる星霊の中で一番パワーのあるタウロスが相手よ!エロザル!!」
「私も、頑張るぞ。」
ユウリは腰に差していた長剣を抜き、タウロスの隣に立った。
「え!?」
それに驚くルーシィを尻目に、ユウリは構えた。
「ルーシィさん、相変わらずいい乳してますなぁ。MOーステキです!…ん?」
タウロスの目には、構えをとるユウリが一際輝いて見えた。そして、目をハートにすると、
「そちらのお嬢さんもナイスっバディっでっ!」
と鼻息荒く言う。ユウリは小さく苦笑した。
「ウホッ、おでの女たちとるなっ!!」
バルカンが筋違いなことを言えば、ユウリとタウロスはピクリと反応した。
「タウロス!!」
「MO!準備OK!!!」
タウロスが駆けていくのに合わせて、ユウリも走り出す。
すると、今のタイミングで戻ってきたナツが、タウロスを攻撃し、ノックアウトしてしまった。
「きゃぁぁぁぁ!!!人がせっかく心配してあげたっていうのに何すんのよー!!!ってゆーか!どうやって助かったの!?」
「ハッピーのおかげさ。ありがとな。」
「あい!!」
「ハッピーすごぉい!」
飛んでるハッピーにユウリが拍手を送る。ハッピーはそれに対して嬉しそうにしては、ユウリの周りを飛び回った。
「あんた、乗り物ダメなのにハッピーは平気なのね。」
「何言ってんだお前。ハッピーは乗り物じゃねぇよ。仲間だろ?ひくわー……」
「そ、そうね、ごめんなさい。」
ナツは本気でルーシィの言葉に引いたような態度を取るも、すぐ真剣な顔になる。
「うほほぉ!!!」
バルカンが、思い出したかのようにナツたちに向かっていった。
「いいか?
「!!!」
「じっちゃんも、ミラも、うぜぇ奴だがグレイやエルフマンも、」
「わかった!わかったわよ!後ろ!!ナツ!!」
「ハッピーも、ユウリも、ルーシィも、みんな仲間だ。」
「!!」
ナツの言葉に、ユウリとルーシィは目を見開く。
「だから……俺はマカオを連れて帰るんだ!!!!」
ナツの攻撃が、向かってきたバルカンに直撃する。怒ったバルカンはナツに氷柱を投げつけた。
しかし、炎の魔導士であるナツは、それらをあっという間に溶かしてしまうので効かない。
しかし、次にバルカンが手にしたのは、タウロスが持っていた斧だ。
ナツはそれから防戦一方となる。
ユウリが手を出そうとするも、バルカンとナツとの距離が近すぎて、上手く間に入れない。
ついには斧がナツを一刀両断しようとするも、ナツはそれを白刃取りの要領で受け止めた。
ナツもバルカンも、お互いに力が拮抗して必死な顔をしていたが、ナツの両手が熱を帯びていき、タウロスの斧を少しだけ溶かした。
それを口に含み、少しモゴモゴしたナツは、それをプッと吐き出し、バルカンを攻撃した。
バルカンが怯んだ隙に、ナツは火竜の鉄拳をお見舞いし、バルカンを壁に叩きつけた。
「……この猿にマカオさんの居場所聞くんじゃなかったの?」
ルーシィがそう言うと、ナツは「あ!そうだった!!」と焦りだした。
ユウリたちが苦笑を返したところで、バルカンが光を放ち始める。そして、
「サルがマカオになったーーっ!!!」
「え!?」
ハッピーの言葉にルーシィとユウリが驚く。
「バルカンに
「
「体を乗っとる魔法だよ!!」
ユウリは、ハッピーの言葉から、この世界の魔法にはいろんなものがあるのだと知ると同時に、少し恐ろしく思った。
「それにしても、
「ヒドイ傷だわ……」
「マカオ!!しっかりしろよ!!」
「脇腹の傷が深すぎる……持ってきた応急セットじゃどうにもならないわ。(てゆーか、これは助からない……)」
ルーシィ、ナツ、ハッピーが厳しい顔になる。ユウリはそれをジッと見ては眉を下げた。
「ねぇ、」
「んだよユウリ!?」
ユウリが話しかければ、ナツが苛立ったように返事を返す。
ユウリはそれに一度ビクリと肩を震わせるも、負けずに言葉を続ける。
「私に任せて貰えないかな?」
「あぁ?」
ユウリの言葉に、ナツが戸惑ったような言葉を返すも、ルーシィは頷いてマカオから一歩離れた。それを見たナツやハッピーも、倣うように一歩離れる。
ユウリは、マカオに両手を翳し、唱えた。
「『
マカオの傷はみるみるうちに塞がっていき、表情も穏やかなものに変わっていく。
それをナツやルーシィは驚いたような顔で見ていた。
「それが、ユウリの魔法!?」
ルーシィの言葉に、ユウリはニコッと笑って答える。
「一部だけどね。」
「す、すげぇ……」
ナツが感動したように言う。
そして、「さっきは悪かった。大声出して……」と素直にユウリに謝罪した。
「気にしないで、ナツ。」
「サンキュ。」
「くっ……情けねぇ……」
いつの間にか目を覚ましたらしいマカオが、そう呟いた。
どうやら、20匹ものバルカンを相手に一人で戦っていたようだ。
それもこれも、魔導士を…父をバカにされて悔しがった、ロメオのため……
「父ちゃん…ごめん……俺……」
「心配かけたな、すまねぇ。」
「いいんだ、俺は魔導士の息子だから……」
「今度クソガキ共に絡まれたら言ってやれ。
テメェの親父は怪物19匹倒せんのか!?ってよ。」
そこでやっと、ロメオは笑った。嬉し涙を流しながら。
「ナツ兄ー!!ハッピーー!!ありがとぉー!!それと……
ルーシィ姉、ユウリ姉もありがとぉっ!!!」
ユウリはロメオの言葉に振り向き、ふにゃっと満面の笑みを見せたのだった。
ーーーーー
「ユウリ姉って、とっても綺麗に笑うんだね。」
「そうだな。」
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