不本意ですが、今日からよろしくお願いします。
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「ん、んぅぅ……?」
ユウリは、瞼の奥に感じる光で意識を取り戻した。目をゆっくり開けると、眩しい太陽の光と共に、木々が視界を埋めた。
「は、あ?」
そこは、ユウリにとって見たことも無い景色で、疑問符ばかりが頭を占める。
「っあ!ユウマ!?」
ユウリはユウマの存在を思い出し、慌ててキョロキョロと辺りを見回すが、その弟の姿は何処にも見当たらなかった。
魔力を追ってみるも、近くには居ないようだった。
「うそ……ひええぇ〜……」
突然訳のわからない事態に巻き込まれ、挙句ひとりぼっちになったユウリは、思わず身を縮こまらせ、か細い声を上げた。
しかし、ユウマのことも心配だが、まずは自分の身を最優先に考えなければ……と、ユウリは冒険者をやっていただけあって、幾分か冷静に今後を考えることができていた。
ユウリがまず必要だと考えたのは、水、食料、寝床の確保である。
その場に留まってもしょうがないと、ユウリは恐る恐る歩を進めた。
「なんだってんだよぉ……」
道中、虫も蛇も小動物もたくさん見かけ、それに一々驚いていたユウリは、もはや涙目である。
「転移魔法の一種かな?」
先程の扉のことも少し考えながら、森と仮定した場所を進んでいると……
__ガサッ
草陰が動き、音を立てた。
ビクッとユウリの肩が跳ねる。
ドッドッドッと忙しなくなる心臓に落ち着け…落ち着け…と言い聞かせながら、ユウリはジッと草陰の方を見つめていた。
そして、何者かが、草陰から突然現れた。
「ひゃぁぁぁぁぁ!!」
「あ?お前こんなところで何やってんだ?」
「ぁぁぁぁぁ……あ?」
襲われる!殺される!と思ったユウリは叫び声を上げてその場にうずくまるも、目の前に現れた人物は不可思議そうに首を傾げるだけで、襲ってくる様子はないようだった。それに気づいたユウリは、あれ?と言いたげにそろっと顔を上げる。
「えっと、誰?」
「あぁ?そりゃこっちのセリフだろ……」
ユウリの目の前にいる人物……上半身裸の男は、ユウリの疑問に呆れたような態度を見せた。
しかし、お互いに敵意はないことを感じ取ったのか、幾分か好意的である。
「えっと、私はユウリ。ユウリ・アストラル。」
「俺はグレイ・フルバスター。……んで?なんでお前はこんなところに?」
「うーーーーんと、話せば長くなっちゃうんだけど……ここってもしかして、危険な場所だったり……?」
「そんなことも知らずにここに居たのかよ……ここはまどろみの森っつって、モンスターもうようよ居るような森なんだ。」
「まーーーじか。」
モンスターと聞いて、一気に血の気が引いた。
いくら冒険者と言えど、どの程度の実力のモンスターかも分からなければ、恐怖だってする。
「何にせよ、ここに留まるのはオススメしねぇぜ。」
「や、やっぱりそういう感じですかね……」
「命が惜しけりゃな。」
「うわーーーーーーーん!!!どーーーーーーしよーーーーーーーっ!!!!」
えーんと、途方に暮れるユウリに、グレイはギョッとする。
「な、なんだぁ?」
「帰り方なんてわからないぃぃ……」
「お前まさか、迷子か?」
「……たぶん。」
「……はぁ、仕方ねぇ。俺が街まで連れてってやるよ。」
「ほ、ほんとですかぁ!?!?」
「お、おう。」
「!!!嬉しい〜っ!!」
ユウリは感激のあまり、グレイに抱きつく。
グレイは抱きつくなっ!と言っているものの、顔は満更でもなさそうだ。
そして二人は、街に向けて森を再び歩き出した。
「へぇ。あなた、妖精の尻尾 っていうギルドの魔導師なの?」
「あぁ、まあな。」
「聞いたことないギルドだなぁ……」
「?そうか……」
「私はアルデバランってギルドに属する冒険者だよ。」
「それこそ、聞いたことねぇギルドだな。それに、冒険者って……?」
お互いに、なんだか話が噛み合っていないように感じた二人は、疑問符を浮かべて首を傾げる。
「なんか、とても、嫌な予感が、する。」
「はぁ?」
ユウリが突然カタコトで喋りフルフルと震え出す。
「グレイさん。」
「グレイでいいよ。」
「じゃあグレイ、今向かっている街の名前を教えてくれる?」
「向かってんのはマグノリアってとこだ。」
「やっぱり……」
「やっぱりって?」
「私の記憶にない地名なんだ。」
「?どういうことだ……?」
ユウリはグレイにここまで来た経緯を話した。
「そりゃあ……俄には信じ難い話だな……」
「ですよねーーーーーーーっ」
「でも、」
「?」
グレイが言い募り、ユウリは涙目ながらもグレイを見上げる。
その顔を不覚にも可愛いと思ってしまったグレイはほのかに頬を染めるも、おほんと咳払いをして誤魔化した。
「っ、でも、嘘はついてないんだろ?」
「うん……」
「なら信じるよ。今のところな。」
警戒心を解いたように笑うグレイ。
ユウリはパァァっと顔を輝かせ、またもグレイに抱きついた。
「嬉しい〜〜〜っ!!」
「だーーーーっから!抱きつくなって!!」
「へへへへー」
へにゃっと笑うユウリに、グレイは優しい笑みを返した。
すると、コツンっと上から何かが降ってきて、グレイの頭に当たった。
「いてっ」
「なあに?これ。」
地面に落ちてしまったそれをユウリが拾い上げると、グレイは「あーーーーーー!」と声を上げた。
「わ、なに、びっくり。」
「それ!エメラルドの腕輪!」
「もしかして、グレイがここに居たのって……」
「そう、これを探してたんだ。」
ユウリからエメラルドの腕輪を受け取ったグレイは嬉しそうに笑った。
「よかったね。大切なものだったの?」
「俺じゃなくて、依頼主にとってな。」
「なるほどぉ〜〜……」
「お前のおかげで見つかったのかもな。サンキュ。」
「……へへ、どういたしまして!」
お互い笑みを浮かべながら歩いていると、目の前に影が落ちた。
二人が違和感を感じて上を見上げると、なんと目の前には大きな鷹のような鳥型モンスターが居て、「ギュアァァァ!」とこちらに威嚇しているではないか。
「!!!」
ユウリは突然のモンスターとのご対面に白目を剥いた。
しかしグレイは、真剣な顔でモンスターと対峙する。
そして、独特な構えを取って、こう言った。
「アイスメイク・槍騎兵 !」
グレイが素早く生み出した氷の槍は一直線にモンスターに向かっていく。
ユウリは驚きの表情で固まった。
モンスターはまともに氷の槍の攻撃を食らい、痛そうに声を上げる。
「ギャオォォ!ギャオォォ!」
怒りを露にした鳴き声だ。グレイは一撃で沈められなかったことに舌を打つ。
モンスターは捨て身の攻撃に出たのか、勢いよくこちらに向かってくる。
どうやらユウリの方を狙っているようだった。
グレイはすぐにユウリの元に走り、もう一度構える。
「アイスメイク・盾 !」
モンスターが氷の盾に勢いよくぶつかる。
ユウリは(速い……!)とグレイの魔法速度に素直に感心していた。
モンスターはよろよろともう一度空を飛ぶと、どこかへ去っていった。
「大丈夫か?」
「うん!見ての通り、グレイのおかげで無傷!」
グレイに助けられたおかげで、ユウリは無傷でこの場を乗り越えた。
「それにしても、氷の魔法なんて……素敵だね!とってもカッコよかった!」
「!!そうか?」
「うん、それに……」
「?それに、なんだよ。」
「なんだかあったかい氷だなぁ…って。」
ユウリがふわりと、あまりにも綺麗に笑うから、グレイはぶわっと顔を赤く染めた。
魔法のことを褒められたのもあり、満更でもなかったグレイは、それでもそれを必死に隠そうと、おほんと咳払いし、行くぞとユウリを急かした。
そして、しばらく歩いた二人は、やっと森を抜けたようだ。
「そういえば、お前、行くとこねぇのか?」
「うん……弟もこっちに来てるかもしれないけど、今のところ近くには居ないみたいで……」
「そっか……」
「あ!でも、私のことは気にしないで!これ以上グレイに迷惑かけるわけにはいかないし…!」
あせあせと両手を忙しなく動かすユウリに、グレイはため息をつく。
(あ、でも、もう迷惑かけてるし、お礼はした方がいいかな……でも通貨が同じとも限らないし、)
「なら、妖精の尻尾 に来いよ。」
「は、え?」
グレイの言葉にキョトンとした顔をするユウリ。
グレイは少し照れたように頭をかいては、続ける。
「お前も魔法使えるんだろ?俺も、俺の仲間も、迷惑だって思うやつはいねぇし……なんなら仲間が増えるなら大歓迎っつーか……」
「!!!」
ユウリは驚きに目を見開く。
そして、ふにゃあと嬉しそうな顔をすると、その勢いのままにグレイに抱きついた。
「嬉しい〜〜〜〜〜っ!!!」
「あーーーーーっもーーーーーー」
グレイは赤い顔をしながらも、もはや諦めたように腰にユウリをまとわりつかせたまま歩き出した。かと思えばすぐ立ち止まる。
「あ、これを依頼主に渡してからでもいいか?」
「んえ?もちろんだよ!」
「よし、そしたらこっちな。」
グレイの案内のままに、ユウリはその依頼主のところに向かった。
ユウリは、瞼の奥に感じる光で意識を取り戻した。目をゆっくり開けると、眩しい太陽の光と共に、木々が視界を埋めた。
「は、あ?」
そこは、ユウリにとって見たことも無い景色で、疑問符ばかりが頭を占める。
「っあ!ユウマ!?」
ユウリはユウマの存在を思い出し、慌ててキョロキョロと辺りを見回すが、その弟の姿は何処にも見当たらなかった。
魔力を追ってみるも、近くには居ないようだった。
「うそ……ひええぇ〜……」
突然訳のわからない事態に巻き込まれ、挙句ひとりぼっちになったユウリは、思わず身を縮こまらせ、か細い声を上げた。
しかし、ユウマのことも心配だが、まずは自分の身を最優先に考えなければ……と、ユウリは冒険者をやっていただけあって、幾分か冷静に今後を考えることができていた。
ユウリがまず必要だと考えたのは、水、食料、寝床の確保である。
その場に留まってもしょうがないと、ユウリは恐る恐る歩を進めた。
「なんだってんだよぉ……」
道中、虫も蛇も小動物もたくさん見かけ、それに一々驚いていたユウリは、もはや涙目である。
「転移魔法の一種かな?」
先程の扉のことも少し考えながら、森と仮定した場所を進んでいると……
__ガサッ
草陰が動き、音を立てた。
ビクッとユウリの肩が跳ねる。
ドッドッドッと忙しなくなる心臓に落ち着け…落ち着け…と言い聞かせながら、ユウリはジッと草陰の方を見つめていた。
そして、何者かが、草陰から突然現れた。
「ひゃぁぁぁぁぁ!!」
「あ?お前こんなところで何やってんだ?」
「ぁぁぁぁぁ……あ?」
襲われる!殺される!と思ったユウリは叫び声を上げてその場にうずくまるも、目の前に現れた人物は不可思議そうに首を傾げるだけで、襲ってくる様子はないようだった。それに気づいたユウリは、あれ?と言いたげにそろっと顔を上げる。
「えっと、誰?」
「あぁ?そりゃこっちのセリフだろ……」
ユウリの目の前にいる人物……上半身裸の男は、ユウリの疑問に呆れたような態度を見せた。
しかし、お互いに敵意はないことを感じ取ったのか、幾分か好意的である。
「えっと、私はユウリ。ユウリ・アストラル。」
「俺はグレイ・フルバスター。……んで?なんでお前はこんなところに?」
「うーーーーんと、話せば長くなっちゃうんだけど……ここってもしかして、危険な場所だったり……?」
「そんなことも知らずにここに居たのかよ……ここはまどろみの森っつって、モンスターもうようよ居るような森なんだ。」
「まーーーじか。」
モンスターと聞いて、一気に血の気が引いた。
いくら冒険者と言えど、どの程度の実力のモンスターかも分からなければ、恐怖だってする。
「何にせよ、ここに留まるのはオススメしねぇぜ。」
「や、やっぱりそういう感じですかね……」
「命が惜しけりゃな。」
「うわーーーーーーーん!!!どーーーーーーしよーーーーーーーっ!!!!」
えーんと、途方に暮れるユウリに、グレイはギョッとする。
「な、なんだぁ?」
「帰り方なんてわからないぃぃ……」
「お前まさか、迷子か?」
「……たぶん。」
「……はぁ、仕方ねぇ。俺が街まで連れてってやるよ。」
「ほ、ほんとですかぁ!?!?」
「お、おう。」
「!!!嬉しい〜っ!!」
ユウリは感激のあまり、グレイに抱きつく。
グレイは抱きつくなっ!と言っているものの、顔は満更でもなさそうだ。
そして二人は、街に向けて森を再び歩き出した。
「へぇ。あなた、
「あぁ、まあな。」
「聞いたことないギルドだなぁ……」
「?そうか……」
「私はアルデバランってギルドに属する冒険者だよ。」
「それこそ、聞いたことねぇギルドだな。それに、冒険者って……?」
お互いに、なんだか話が噛み合っていないように感じた二人は、疑問符を浮かべて首を傾げる。
「なんか、とても、嫌な予感が、する。」
「はぁ?」
ユウリが突然カタコトで喋りフルフルと震え出す。
「グレイさん。」
「グレイでいいよ。」
「じゃあグレイ、今向かっている街の名前を教えてくれる?」
「向かってんのはマグノリアってとこだ。」
「やっぱり……」
「やっぱりって?」
「私の記憶にない地名なんだ。」
「?どういうことだ……?」
ユウリはグレイにここまで来た経緯を話した。
「そりゃあ……俄には信じ難い話だな……」
「ですよねーーーーーーーっ」
「でも、」
「?」
グレイが言い募り、ユウリは涙目ながらもグレイを見上げる。
その顔を不覚にも可愛いと思ってしまったグレイはほのかに頬を染めるも、おほんと咳払いをして誤魔化した。
「っ、でも、嘘はついてないんだろ?」
「うん……」
「なら信じるよ。今のところな。」
警戒心を解いたように笑うグレイ。
ユウリはパァァっと顔を輝かせ、またもグレイに抱きついた。
「嬉しい〜〜〜っ!!」
「だーーーーっから!抱きつくなって!!」
「へへへへー」
へにゃっと笑うユウリに、グレイは優しい笑みを返した。
すると、コツンっと上から何かが降ってきて、グレイの頭に当たった。
「いてっ」
「なあに?これ。」
地面に落ちてしまったそれをユウリが拾い上げると、グレイは「あーーーーーー!」と声を上げた。
「わ、なに、びっくり。」
「それ!エメラルドの腕輪!」
「もしかして、グレイがここに居たのって……」
「そう、これを探してたんだ。」
ユウリからエメラルドの腕輪を受け取ったグレイは嬉しそうに笑った。
「よかったね。大切なものだったの?」
「俺じゃなくて、依頼主にとってな。」
「なるほどぉ〜〜……」
「お前のおかげで見つかったのかもな。サンキュ。」
「……へへ、どういたしまして!」
お互い笑みを浮かべながら歩いていると、目の前に影が落ちた。
二人が違和感を感じて上を見上げると、なんと目の前には大きな鷹のような鳥型モンスターが居て、「ギュアァァァ!」とこちらに威嚇しているではないか。
「!!!」
ユウリは突然のモンスターとのご対面に白目を剥いた。
しかしグレイは、真剣な顔でモンスターと対峙する。
そして、独特な構えを取って、こう言った。
「アイスメイク・
グレイが素早く生み出した氷の槍は一直線にモンスターに向かっていく。
ユウリは驚きの表情で固まった。
モンスターはまともに氷の槍の攻撃を食らい、痛そうに声を上げる。
「ギャオォォ!ギャオォォ!」
怒りを露にした鳴き声だ。グレイは一撃で沈められなかったことに舌を打つ。
モンスターは捨て身の攻撃に出たのか、勢いよくこちらに向かってくる。
どうやらユウリの方を狙っているようだった。
グレイはすぐにユウリの元に走り、もう一度構える。
「アイスメイク・
モンスターが氷の盾に勢いよくぶつかる。
ユウリは(速い……!)とグレイの魔法速度に素直に感心していた。
モンスターはよろよろともう一度空を飛ぶと、どこかへ去っていった。
「大丈夫か?」
「うん!見ての通り、グレイのおかげで無傷!」
グレイに助けられたおかげで、ユウリは無傷でこの場を乗り越えた。
「それにしても、氷の魔法なんて……素敵だね!とってもカッコよかった!」
「!!そうか?」
「うん、それに……」
「?それに、なんだよ。」
「なんだかあったかい氷だなぁ…って。」
ユウリがふわりと、あまりにも綺麗に笑うから、グレイはぶわっと顔を赤く染めた。
魔法のことを褒められたのもあり、満更でもなかったグレイは、それでもそれを必死に隠そうと、おほんと咳払いし、行くぞとユウリを急かした。
そして、しばらく歩いた二人は、やっと森を抜けたようだ。
「そういえば、お前、行くとこねぇのか?」
「うん……弟もこっちに来てるかもしれないけど、今のところ近くには居ないみたいで……」
「そっか……」
「あ!でも、私のことは気にしないで!これ以上グレイに迷惑かけるわけにはいかないし…!」
あせあせと両手を忙しなく動かすユウリに、グレイはため息をつく。
(あ、でも、もう迷惑かけてるし、お礼はした方がいいかな……でも通貨が同じとも限らないし、)
「なら、
「は、え?」
グレイの言葉にキョトンとした顔をするユウリ。
グレイは少し照れたように頭をかいては、続ける。
「お前も魔法使えるんだろ?俺も、俺の仲間も、迷惑だって思うやつはいねぇし……なんなら仲間が増えるなら大歓迎っつーか……」
「!!!」
ユウリは驚きに目を見開く。
そして、ふにゃあと嬉しそうな顔をすると、その勢いのままにグレイに抱きついた。
「嬉しい〜〜〜〜〜っ!!!」
「あーーーーーっもーーーーーー」
グレイは赤い顔をしながらも、もはや諦めたように腰にユウリをまとわりつかせたまま歩き出した。かと思えばすぐ立ち止まる。
「あ、これを依頼主に渡してからでもいいか?」
「んえ?もちろんだよ!」
「よし、そしたらこっちな。」
グレイの案内のままに、ユウリはその依頼主のところに向かった。