enst-紅茶部
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※オリキャラ出ます
バスケ部のあと、他の部活への見学はできなかった。勇気がなくて、部室棟に近づくのも憚られたからだ。もともと学校に入るときに、医師からペースを掴むまでは無理のない自分のできる範囲の活動していってほしいと言われている。
アイドルを目指す学科にいるのに、こんなに臆病でいるのはどうなのかとか、緊張し過ぎて固くなっているのは流石にまずいととかいろいろ思うところはある。
けれど、そもそも僕は万人に好かれるアイドルに成長していく彼を近くで見ていたいと思って、転入したに過ぎない。彼の活動を応援したいという自分勝手な理由でここにいる。ただのファンなのだ。
それに、これだけ沢山の人と関わるのももう久しくなかったことなので、身体がついていかないことに関しては見逃してほしい。ほんの少し前までは病室に来る数名の看護師と医師、家族くらいしか話す機会がなかった。身体がもともと弱い僕が、学校へ毎日登校出来るという感覚にまだ慣れきっていないのだから。
「おはようございます!花守くん」
教室に入ると、ドアの音に気づいた紫之くんが声をかけてくれた。相変わらず眩しい笑顔過ぎて目をつぶった。
『おはようございます、紫之くん』
「…どうして目を閉じているんですか?」
紫之くんが眩しいからとは流石に言えず、愛想笑いだけを返して席についた。周りのクラスメートも皆綺麗すぎて、目がおかしくなる。ともあれそんな事ばかりも言ってられないので、諦めて目を開けた。
『た、…太陽が眩しかった…んです』
「今日は曇り空ですよ?花守くん」
『あ、……あれ?ですね…』
そんな戯れ言で時間を費やしていたら、いつの間にかクラスメートも揃い始めていた。ホームルームが近づいている証拠だった。
『…何でもない、です。ちょっとゴミが入って痛かっただけなので…』
目をこすれば、かなり怪しまれてはいたけれど渋々納得してもらえたようだった。授業では今日に限って当てられることが多く、気持ち的には憂鬱さが時間を過ぎるごとに増していった。
『はぁー…』
部活への入部の件もだが、僕にはもう一つ悩みがあった。むしろ学校生活の中では重要度は後者のが上。それはアイドルをする上で不可欠なユニットへの加入だった。この学院では、2人以上のユニットでなければならない。MAMというソロで活躍している先輩がいるが、彼は特例らしい。
どこに行ってもアイドル科の生徒は、顔が良くて、どこかオーラのある人ばかり。
彼の応援をしたくて、けして半端な気持ちでこの学院に来たわけではなかった。けれど、この性格といい、自分にはアイドルに向いていない要素ばかり。いくらクラスメートが親切に自分を支えてくれたところで、どこかでくじけてしまうのではないか。瑠衣にはそんな不安が常に付きまとっていた。
現実から目をそらしたい気持ちから、ふと目に入った屋上に足が向かっていた。普段なら閉まっているはずの鍵が、何故か今日は開いていて、天気もいいからと様子を窺いながら、屋外へ出た。
立入禁止になっているとはいえ、そこにはベンチや花壇があり、綺麗になっていた。
…一人になるにはちょうどいい。
空いているベンチに座り、持ってきた昼食を膝の上にのせる。今日はおにぎりを2つと、みかんを持ってきた。話し相手がいないから、食事に専念ができる。あっという間に食べ終えてしまった。
時々、教室じゃない場所での昼食もいいな。
夢ノ咲学院に入るまでは、静かな昼食が普通だった。こっちが日常だった。だからこそ、今のいろんな人と話すことが当たり前の日常に少し疲れが出始めてるのかも。
瑠衣はそう結論づけて、持参した水筒から一口紅茶を口に含んだ。香りが憂鬱な気持ちさえ飛ばしてくれそうで、目を閉じた。
ちょっと目を閉じるだけでも、疲れを忘れさせてくれる。
「見慣れない顔…。君、転校生?」
頭上から聞こえた低めの声に、瑠衣はそっと瞼を上げた。見上げた先には二人の制服を着た男子生徒がいた。一人はネクタイのないズボンのポケットに手を入れた襟足の長い金髪で高身長だった。シルバーのペンダントを下げ、胸元は開けているものの、シャツをスボンへ入れている。
「一年だから知らないだけじゃないのか?」
もう一人はジャケットに緑色のネクタイ、紺色の髪に同色のピアスをした短髪だった。
『は、はい。えっと転入…、してきました』
瑠衣の言葉に、へぇーと金髪の彼が驚いた表情をして、瑠衣の全身を見るように上から下まで視線を映した。
「転入なんて滅多にいないよ」
「確かにな…。馴染めないか?クラス」
神妙そうな表情をする紺色の髪の、おそらくネクタイからして先輩に当たる男子生徒が膝に手を当て、座っている瑠衣と目線を合わせてくれた。
『いえ…、そんなことは』
クラスメイトはよく話しかけてくれるし、部活だって紹介してくれた。そのクラスの温かい歓迎ムードに自分がついていけていないだけだ。
それにまだ転入してからの日も浅い。
『今日はちょっと、息抜き…したかったんです』
「息抜き?」
『は、はい…。もう半月もこの学院にいるのに、身体が慣れなくて…。少し一人になりたかったんです』
「まだ半月、の間違いでしょ」
金髪の男子生徒がくすっと笑う。それをたしなめるように、紺色の先輩が「こら」と言った。
「でも、それならよかった。俺らの取り越し苦労だったみたい」
「ホントー。安心したよ」
おそらく二人は対等の立場にあるんだろう。ということは金髪のこの人はネクタイはなくとも先輩に当たる人なのかもしれない。
「それにしても…力が入るのは無理ないよね」
「息抜きは俺もよくしてる」
「薫のはサボりって言うんだ」
「授業は出てるよ」
「部活はサボり」
「サボりじゃないよー?もともと幽霊部員でもいいって言われてるから」
先輩二人のやりとりはテンポがよかった。会話が弾むってこういうやりとりのことを言うのだろう。お互いが気兼ねなく、好きなことを言える関係ってすごい。凛月先輩と衣更先輩たちを見てても思ったけれど、1〜2ヶ月程度で築けるようなものじゃない。
…こんなやり取りが出来るような友人を作れるだろうか。いや、難しいはずだ。やましい理由で、この学院に転入してきた自分にはきっと出来ない。いくら魅了された彼を近くで見たいからとはいえ、こんな手段を使っている卑怯な自分にはユニットさえも組めなくて卒業する前にやめさせられるのが落ちだろう。
「あ、…一人になりたかったのに騒がしくなってたね」
『い…え、気に…してないです。ただ、』
「ただ?」
「僕はお二人のような友人がいたことがないので素敵だなって」
瑠衣の言葉に、二人の先輩は顔を見合わせた。そしてすぐに、紺色の先輩が「キミにもすぐ出来るよ」と、優しい声で言った。
「……名前を聞いてもいいかい?」
『あ、ご…ごめんなさい。1年a組の花守瑠衣、と言います』
名乗っていなかったことを指摘されて、急に顔が熱くなる。瑠衣が謝罪と共に名乗ると、慌てなくてもいいよと言われているような優しい眼差しと視線がぶつかった。そして紺色の先輩は、かしこまらないでと言いながら、瑠衣の髪をなでてくれた。
「俺は、3年名雪 史都 。もしキミが良かったら、俺とユニット組んでみない?」
紺色の先輩…名雪先輩は、こちらに意識を向けながらも緊張しないようにとの配慮から柔らかな口調でそう言った。すぐに反応を返せずにいた瑠衣より先に、金髪の先輩が「正気?」と呟く。まさに今瑠衣が考えていたような台詞をそのまま口にしていた。
「…本気だよ、薫」
「………史都にそんな顔されたら、続き言えないじゃん」
「ごめんね?…ありがとう」
言われた側の瑠衣は、二人のやり取りの間も時間か止まったかのように、ぼーっと宙に意識を飛ばしたままでいた。二人の言葉は全く耳に入らず、クエスチョンマークが頭の中で大雨のように降ってきていたのだ。
先輩は何を言ってるんだろう。
頭の八割方はその疑問でいっぱいだった。出会って数分弱の間に、どんな思考が働いたのだろう。判断基準となるものが第一印象くらいしかない。金髪の先輩のように、正気を疑うのが正常な人間の正常な思考回路だ。
笑いながら言ってはいるものの、本音なんだろうとは思う。声色が真剣だし、何より本気で瑠衣に話しかけてくれていることが雰囲気で伝わってくる。この態度を嘘だと疑ってしまうのは失礼だと感じさせるくらい、強い気持ちが込められている気がした。
でも、何故だろう。
堂々めぐって結局たどり着くのは、何故自分を選んでくれているのかという部分だ。彼は3年生なのだから、組んでいたユニットがあるだろう。そのユニットに加入して組み直そうということなのか?それとも一緒に二人で組もうということなのか。どちらにしても、自分が選ばれた理由…それがわからない。真摯な態度を疑ってしまうのは申し訳ない。けれど、自分に自信のない瑠衣には、選ばれた理由が全く浮かばず、彼が罠にでもはめようとしているような気さえしてくるのだった。
「どうだろうか、花守くん」
返答がないことに気づいた名雪先輩が話をやめて、瑠衣に向き直ってくれる。
そんな真摯的に言われても、どんな人なのかもわからない段階で即決はできない。
これが、今の瑠衣の結論だった。
バスケ部のあと、他の部活への見学はできなかった。勇気がなくて、部室棟に近づくのも憚られたからだ。もともと学校に入るときに、医師からペースを掴むまでは無理のない自分のできる範囲の活動していってほしいと言われている。
アイドルを目指す学科にいるのに、こんなに臆病でいるのはどうなのかとか、緊張し過ぎて固くなっているのは流石にまずいととかいろいろ思うところはある。
けれど、そもそも僕は万人に好かれるアイドルに成長していく彼を近くで見ていたいと思って、転入したに過ぎない。彼の活動を応援したいという自分勝手な理由でここにいる。ただのファンなのだ。
それに、これだけ沢山の人と関わるのももう久しくなかったことなので、身体がついていかないことに関しては見逃してほしい。ほんの少し前までは病室に来る数名の看護師と医師、家族くらいしか話す機会がなかった。身体がもともと弱い僕が、学校へ毎日登校出来るという感覚にまだ慣れきっていないのだから。
「おはようございます!花守くん」
教室に入ると、ドアの音に気づいた紫之くんが声をかけてくれた。相変わらず眩しい笑顔過ぎて目をつぶった。
『おはようございます、紫之くん』
「…どうして目を閉じているんですか?」
紫之くんが眩しいからとは流石に言えず、愛想笑いだけを返して席についた。周りのクラスメートも皆綺麗すぎて、目がおかしくなる。ともあれそんな事ばかりも言ってられないので、諦めて目を開けた。
『た、…太陽が眩しかった…んです』
「今日は曇り空ですよ?花守くん」
『あ、……あれ?ですね…』
そんな戯れ言で時間を費やしていたら、いつの間にかクラスメートも揃い始めていた。ホームルームが近づいている証拠だった。
『…何でもない、です。ちょっとゴミが入って痛かっただけなので…』
目をこすれば、かなり怪しまれてはいたけれど渋々納得してもらえたようだった。授業では今日に限って当てられることが多く、気持ち的には憂鬱さが時間を過ぎるごとに増していった。
『はぁー…』
部活への入部の件もだが、僕にはもう一つ悩みがあった。むしろ学校生活の中では重要度は後者のが上。それはアイドルをする上で不可欠なユニットへの加入だった。この学院では、2人以上のユニットでなければならない。MAMというソロで活躍している先輩がいるが、彼は特例らしい。
どこに行ってもアイドル科の生徒は、顔が良くて、どこかオーラのある人ばかり。
彼の応援をしたくて、けして半端な気持ちでこの学院に来たわけではなかった。けれど、この性格といい、自分にはアイドルに向いていない要素ばかり。いくらクラスメートが親切に自分を支えてくれたところで、どこかでくじけてしまうのではないか。瑠衣にはそんな不安が常に付きまとっていた。
現実から目をそらしたい気持ちから、ふと目に入った屋上に足が向かっていた。普段なら閉まっているはずの鍵が、何故か今日は開いていて、天気もいいからと様子を窺いながら、屋外へ出た。
立入禁止になっているとはいえ、そこにはベンチや花壇があり、綺麗になっていた。
…一人になるにはちょうどいい。
空いているベンチに座り、持ってきた昼食を膝の上にのせる。今日はおにぎりを2つと、みかんを持ってきた。話し相手がいないから、食事に専念ができる。あっという間に食べ終えてしまった。
時々、教室じゃない場所での昼食もいいな。
夢ノ咲学院に入るまでは、静かな昼食が普通だった。こっちが日常だった。だからこそ、今のいろんな人と話すことが当たり前の日常に少し疲れが出始めてるのかも。
瑠衣はそう結論づけて、持参した水筒から一口紅茶を口に含んだ。香りが憂鬱な気持ちさえ飛ばしてくれそうで、目を閉じた。
ちょっと目を閉じるだけでも、疲れを忘れさせてくれる。
「見慣れない顔…。君、転校生?」
頭上から聞こえた低めの声に、瑠衣はそっと瞼を上げた。見上げた先には二人の制服を着た男子生徒がいた。一人はネクタイのないズボンのポケットに手を入れた襟足の長い金髪で高身長だった。シルバーのペンダントを下げ、胸元は開けているものの、シャツをスボンへ入れている。
「一年だから知らないだけじゃないのか?」
もう一人はジャケットに緑色のネクタイ、紺色の髪に同色のピアスをした短髪だった。
『は、はい。えっと転入…、してきました』
瑠衣の言葉に、へぇーと金髪の彼が驚いた表情をして、瑠衣の全身を見るように上から下まで視線を映した。
「転入なんて滅多にいないよ」
「確かにな…。馴染めないか?クラス」
神妙そうな表情をする紺色の髪の、おそらくネクタイからして先輩に当たる男子生徒が膝に手を当て、座っている瑠衣と目線を合わせてくれた。
『いえ…、そんなことは』
クラスメイトはよく話しかけてくれるし、部活だって紹介してくれた。そのクラスの温かい歓迎ムードに自分がついていけていないだけだ。
それにまだ転入してからの日も浅い。
『今日はちょっと、息抜き…したかったんです』
「息抜き?」
『は、はい…。もう半月もこの学院にいるのに、身体が慣れなくて…。少し一人になりたかったんです』
「まだ半月、の間違いでしょ」
金髪の男子生徒がくすっと笑う。それをたしなめるように、紺色の先輩が「こら」と言った。
「でも、それならよかった。俺らの取り越し苦労だったみたい」
「ホントー。安心したよ」
おそらく二人は対等の立場にあるんだろう。ということは金髪のこの人はネクタイはなくとも先輩に当たる人なのかもしれない。
「それにしても…力が入るのは無理ないよね」
「息抜きは俺もよくしてる」
「薫のはサボりって言うんだ」
「授業は出てるよ」
「部活はサボり」
「サボりじゃないよー?もともと幽霊部員でもいいって言われてるから」
先輩二人のやりとりはテンポがよかった。会話が弾むってこういうやりとりのことを言うのだろう。お互いが気兼ねなく、好きなことを言える関係ってすごい。凛月先輩と衣更先輩たちを見てても思ったけれど、1〜2ヶ月程度で築けるようなものじゃない。
…こんなやり取りが出来るような友人を作れるだろうか。いや、難しいはずだ。やましい理由で、この学院に転入してきた自分にはきっと出来ない。いくら魅了された彼を近くで見たいからとはいえ、こんな手段を使っている卑怯な自分にはユニットさえも組めなくて卒業する前にやめさせられるのが落ちだろう。
「あ、…一人になりたかったのに騒がしくなってたね」
『い…え、気に…してないです。ただ、』
「ただ?」
「僕はお二人のような友人がいたことがないので素敵だなって」
瑠衣の言葉に、二人の先輩は顔を見合わせた。そしてすぐに、紺色の先輩が「キミにもすぐ出来るよ」と、優しい声で言った。
「……名前を聞いてもいいかい?」
『あ、ご…ごめんなさい。1年a組の花守瑠衣、と言います』
名乗っていなかったことを指摘されて、急に顔が熱くなる。瑠衣が謝罪と共に名乗ると、慌てなくてもいいよと言われているような優しい眼差しと視線がぶつかった。そして紺色の先輩は、かしこまらないでと言いながら、瑠衣の髪をなでてくれた。
「俺は、3年
紺色の先輩…名雪先輩は、こちらに意識を向けながらも緊張しないようにとの配慮から柔らかな口調でそう言った。すぐに反応を返せずにいた瑠衣より先に、金髪の先輩が「正気?」と呟く。まさに今瑠衣が考えていたような台詞をそのまま口にしていた。
「…本気だよ、薫」
「………史都にそんな顔されたら、続き言えないじゃん」
「ごめんね?…ありがとう」
言われた側の瑠衣は、二人のやり取りの間も時間か止まったかのように、ぼーっと宙に意識を飛ばしたままでいた。二人の言葉は全く耳に入らず、クエスチョンマークが頭の中で大雨のように降ってきていたのだ。
先輩は何を言ってるんだろう。
頭の八割方はその疑問でいっぱいだった。出会って数分弱の間に、どんな思考が働いたのだろう。判断基準となるものが第一印象くらいしかない。金髪の先輩のように、正気を疑うのが正常な人間の正常な思考回路だ。
笑いながら言ってはいるものの、本音なんだろうとは思う。声色が真剣だし、何より本気で瑠衣に話しかけてくれていることが雰囲気で伝わってくる。この態度を嘘だと疑ってしまうのは失礼だと感じさせるくらい、強い気持ちが込められている気がした。
でも、何故だろう。
堂々めぐって結局たどり着くのは、何故自分を選んでくれているのかという部分だ。彼は3年生なのだから、組んでいたユニットがあるだろう。そのユニットに加入して組み直そうということなのか?それとも一緒に二人で組もうということなのか。どちらにしても、自分が選ばれた理由…それがわからない。真摯な態度を疑ってしまうのは申し訳ない。けれど、自分に自信のない瑠衣には、選ばれた理由が全く浮かばず、彼が罠にでもはめようとしているような気さえしてくるのだった。
「どうだろうか、花守くん」
返答がないことに気づいた名雪先輩が話をやめて、瑠衣に向き直ってくれる。
そんな真摯的に言われても、どんな人なのかもわからない段階で即決はできない。
これが、今の瑠衣の結論だった。