愛が欲しい〈ジェイド〉
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―ジェイド視点―
○○さんに意識して欲しいと言われる前までは、彼女と一緒に居るだけでその時間は楽しかった。次はどんな事を話そうかと考えたり、次はどんな話を聞かせてくれるのだろうかと考えたり・・・。会えなくても、○○さんの事を考えるだけでウキウキとした気持ちになっていた。
しかし、○○さんの事を女性として意識してみると・・・。体中が熱くなるような感覚がするのと同時に、僕の脳内は○○さんはいつか僕を置いて元の世界に帰って行く人なのだと、その事だけで脳内は一杯になった。そうなると、僕の○○さんに対する感情は「嫌い」で染まった。
僕を置いて行くなんて憎い。○○さんなんか嫌い。大っ嫌いだ。
僕に負の感情を抱かせる監督生さんと関わりたくなくて、避けるようにした。
あの日、○○さんに呼び出されて○○さんの涙を見た時、酷く切なくなるような気持になった。それは、自分を置いて行くからだと思った。
僕の○○さんが嫌いという気持ちに間違いはない筈。
でも・・・。
今日フロイドが○○さんを番にしたいと言った。その瞬間、フロイドに対しての怒りの感情が。
可笑しいですよね。ここは、僕の兄弟にも悲しい思いをさせる○○さんに怒りの感情を向ける筈が、何故かフロイドへと。でも、どうしてもフロイドへの怒りが収まらなかった・・・。
そして僕はフロイドの言葉にハッとした。○○さんが元の世界に帰ってしまうなら、一緒について行けばいいのだと。
(もし、帰る方法がわかった時、○○さんと共に僕も行けたら・・・。○○さんと永遠に共に居る事が出来るなら・・・)
考えが変わると同時に、僕の○○さんに対する気持ちが変わった。それは、冷たいモノから心が温かくなるような、体が熱くなるような、そんな気持ちへと・・・。