愛が欲しい〈ジェイド〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―フロイド視点―
あの場所に居たらまた雑魚共に見られるし、落ち着ける場所にって自分の部屋に小エビちゃんを連れて来たけど・・・。
『あの、フロイド先輩。もう涙止まりましたよ?』
うん、見ればわかる。つーか、オレが慌てて小エビちゃんを抱き上げた時から涙は止まってた。でも、一人にしたくなくて・・・。
「そうだね」
フカフカのベッドに小エビちゃんを座れせてその隣に自分も座り、ギューッと抱き締める。
小エビちゃん、ちっせーなぁ・・・。
「さっきは、どうして泣いてたの?」
『あぁ、それはですね・・・。実は、ジェイド先輩に嫌いだと言われてしまって・・・。ちゃんと告白する前に振られちゃいました』
そう笑って話す小エビちゃんの目から、また涙がポロリと流れて来た。
って、小エビちゃん泣かせてんのジェイドかよ。すげームカつくんだけど。
「泣かないで、小エビちゃん」
いや、今のは思い出させたオレが悪いのか。
「ごめん、ごめんね」
『どうしてフロイド先輩が謝るんですか?』
涙を流しながらオレを見上げる小エビちゃん。
あぁ、そう。この涙。小エビちゃんの流す涙はすげー綺麗だなって思う。こんな風に思うのは初めて。相手が小エビちゃんだからかな。あの時小エビちゃんとぶつかって涙を見た時、誰にも見せたくなくて、自分の部屋に連れて来たんだよね。
オレ、小エビちゃんの事守ってあげたい。小エビちゃんを守るのは、オレだけがいい。
「ねぇ、小エビちゃん。オレなら小エビちゃんの事泣かせたりしないよ。小エビちゃんが悲しむ事は言わない。だからさ・・・オレの番になって」
『・・・・・・・・・・・え?』
「・・・・・・・は?」
えっ、オレ今何て言った!?小エビちゃんめっちゃ驚いてんじゃん!オレも驚ているけど!
あー、でもそっか。これで良くわかった。オレ、小エビちゃんの事が好きなんだ。番にしたいと思う位に。
「ごめん。急で驚いたよね。正直、オレも自分の気持ちに今気付いたとこ。でも、番にしたいって気持ちは嘘偽りはないよ。オレは、小エビちゃんが好き」
クル・・・と喉から小さな鳴き声が出て、親指で小エビちゃんの頬を濡らす涙を拭うと、小エビちゃんの表情が翳った。
『私は・・・。まだジェイド先輩の事が・・・』
「ん。今はまだそれでいいよ。でも、ジェイドが小エビちゃんを嫌いって言うなら、オレは小エビちゃんを諦めたりしねーから覚えておいて」
そう言って涙が止まった小エビちゃんの頬にチュッとキスをすると、小エビちゃんは顔を真っ赤にした。
あはっ。小エビちゃん、超可愛い。やっぱり、早く番にしたいなー。
小さな小エビちゃんを再びギュッと抱き締め、クルルルッと小エビちゃんの耳元で鳴いた。