以前は目が合えば微笑んでくれたり、廊下ですれ違う時等挨拶してくれた。それが今はほぼ無視されている。

何故なのだろうか？メイド服があまりにも酷かったのだろうか？それとも別の理由なのか。

うだうだ考えても埒が明かない。○○は勇気を出して直接ジェイドの元へ行って聞く事にした。










「どうかしましたか？僕忙しいのですが」

放課後訪れたジェイドのクラス。○○に呼び出されたジェイドの瞳は冷たいものだった。

『ちょっとお話が・・・』

人の多い、ましてや教室の出入り口で簡単に話せる内容ではない。

「・・・わかりました。場所を変えましょう」










そう言って話の場に選んだのは普段あまり使われていない教室。中に入って二人きりになるなり、ジェイドは直ぐに口を開いた。

「それで、僕に話というのは？」

『・・・私・・・。ジェイド先輩に何か嫌われるような事しましたか？』

自分の何が原因なのだろう。

緊張でドキドキするする心臓を抑えながらジェイドに聞いた。

「・・・僕に女性として意識して欲しいと言いましたよね。貴女をそのような目で見た結果・・・。




僕は、




貴女が嫌いという事がわかりました」