必ず手に・・・〈ジェイド〉
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ジェイドに告白されてから数日語後、あれから何かとジェイドに助けられたり、ジェイドと触れ合う機会が増えた。
―例えば廊下で―
『うわっ!?』
廊下を歩いていたら急にバナナの皮が飛んで来て、避けようと思うも自分の足はバナナの皮を踏ん付けてしまい、コントのように足が滑って体が後ろへと傾く。
あ。これは転んだ。と思った瞬間、後ろから誰かが抱き留めてくれた。
「大丈夫ですか?○○さん」
その人物はジェイドだった。
『あ、ありがとうございますっ!大丈夫です!』
「それは良かった。・・・デートの時にも思いましたが、○○さんの体は華奢ですね。壊れてしまいそうです」
○○の体勢を整えてから手を離すと、○○はクスクスと笑った。
『フフ。そんな簡単に壊れませんって』
「いいえ。本当に壊れてしまいそうで・・・。まぁ、その分男の体が丈夫で良かったです。愛する女性を守れるのですから」
ジェイドの言葉に、笑っていた○○の表情が変わる。頬を赤らめて俯く○○に、今度はジェイドがクスクスと笑った。
―図書館では―
魔法薬学の課題で必要な本を探しに来た○○。丁度ラギーが図書館から出て行こうとしている所で出会った。
「あれ?君はオンボロ寮の・・・。何か探しに来たんスか?」
『こんにちは、ラギー先輩。今日出された課題で・・・』
○○はラギーにこういう本を探しに来たと説明したら、今さっき返した所だと言う。
『え!?本当ですか!?その本はどこに?』
「左から4番目の18列目。その棚の一番上の右側っス」
『4番目の18・・・ありがとうございます!』
「いいえ~」
ペコリと頭を下げて早速中に入って行った○○を、ラギーは手をヒラヒラさせて見送り、シシシッと笑った。
『4番目の18列目・・・・・・の棚の上・・・。あ、あった』
しかし背伸びでは届かない高さなので、○○は踏み台を持って来てその上に上った。
『んん・・・っ』
踏み台を使ってもまだ届かない為、更にその上で背伸び。するとようやく手が届いて本の背表紙に触れられた。
『よし!』
本を取って背伸びした踵を下ろそうとした瞬間、何故か体のバランスを崩してしまって床に倒れそうになる。
(あれ?ちょっと前にもこんな事なかった?)
そんな風に思いながら衝撃が来るのを待った。
「○○さんっ」
何度も聞いた声に名前を呼ばれると同時に、○○の体はその人の腕に守られた。
『ジェ、ジェイド先輩!?』
「こんにちは、○○さん。また危ない所でしたね」
『また助けて頂いてすみません。ありがとうございます。何かお礼をしないといけませんね』
「いえ。お礼なんて要りません。貴女が無事なら、僕はそれで」
前回は直ぐ離してくれたが、今回はそうはいかないようだ。まだギュッと○○を抱き締めている。
『あ、あの・・・?』
どうかしたのかと少し心配になってジェイドを見つめると、どこか寂しげな表情でジェイドは○○を見つめ返した。
「・・・前言撤回してもいいですか?やはり、貴女からのお礼が欲しいです」
『はい。いいですよ。手作りお菓子をと思うのですが、何かリクエストは・・・』
「貴女からのキスが欲しい。いつか元の世界に戻ってしまう、貴女からの・・・」
『っ!』
ジェイドの言葉を聞いて、○○の心臓がキュッと締め付けられた。
ジェイドが寂しそうな、今にも泣きそうな表情をしているのは、自分が元の世界に帰るのを想像して。
元の世界の家族や友達を忘れる事なんて出来ないが、今は元の世界より、ジェイドの傍にまだまだ居たいと強く思った。そして、寂しい表情をしているジェイドを早く笑顔にしてあげたい。
「フフ。何て。冗談で・・・」
急に○○がいつかは元の世界に戻る人間だと思い出したジェイドは、思わず○○からのキスが欲しいと口走ってしまった。しかし、これでは○○を困らせるだけだと「冗談ですよ」と言おうとした時、○○が体の向きを変えてジェイドと向き合った。そして○○の腕が伸びてジェイドの首に手を回すと、ジェイドを引き寄せ・・・。
「・・・っ!?」
○○はジェイドの願い通り、唇を重ねてキスをした。
『元の世界に帰るかとか、今後の事はまだ決めかねますが・・・。今は・・・ジェイド先輩の傍に居たいです。わ、私も・・・っ、ジェイド先輩の事、好きです・・・っ!』
「本当・・・ですか?」
○○がキスをしてからずっと、ジェイドは頬を赤くして目を丸くしている。そんなジェイドに先程の寂しげな表情より全然いいと、ジェイドと同じように頬を染めて頷いた。
「あぁ・・・っ。夢のようです。愛しい貴女が、僕と同じ気持ちだなんて・・・。愛してます、○○さん」
『私も愛してます、ジェイド先輩』
二人は抱き締め合い、何度もキスを交わして愛を囁いた。
Happy end!
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