必ず手に・・・〈ジェイド〉
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あの後、ジェイドが直行したのは自分の部屋。○○に言った買い出しは嘘なのだ。
(デート自体はとても楽しかったのですが・・・。色々ありましたね)
はぁぁぁぁ・・・。
と大きな溜息が出る。これは、デートでの疲れの溜息では決してない。
ジェイドは上着を脱ぎ、上シャツだけになると、薬箱が置いてある所まで来た。
(○○さんが無事で、本当に良かった)
店で○○の姿が見当たらなくなった時は、本当に焦った。どこか違う店でも見てるのかと思ったが、それは違っていたし。悪い奴に連れ去られたかと、泳ぐスピードを上げて○○を見つけたと思ったら寮生二人に攻撃されそうになっていて・・・。
あの時、防衛魔法で○○を護った方が、きっと数秒でも○○に怖い思いをさせずに済んだろうし、自分も怪我する事なく、○○に心配を掛けさせなかった筈。しかし、頭がそこまで回らなかったのだ。
今日一番の反省点に、ジェイドは再び大きな溜息を吐きながら薬箱を自分のベッドの所まで持って来ると、ベッドに腰を下ろした。
「まぁ、反省点はありますが、デートの内容は予定通りに・・・」
自分が計画を立てた事は全て出来た?いや。一つだけ、出来なかった事がある。それは、○○に唇にキスをする事だった。
告白して唇にキスするなんて、簡単に出来ると思っていた。しかし、いざしようとしてみれば・・・したのは唇の端だった。
○○の柔らかそうな唇に触れたら、理性が効かなくなりそうで・・・。実際にしてなくて良かったと思う。本当に止まらなくなってしまっただろうから。
「理性と言えば、先程も・・・」
耳元で囁いた○○のあの反応・・・。可愛らしくて愛欲で心が一杯になってしまい、下半身に熱が溜まる前にこうしてそそくさと帰って来たのだ。
「やれやれ。不甲斐ないですね」
自嘲しながら傷を作ってしまった方の袖を捲り上げて、腕を出す。
「あぁ、そうでした。○○さんに魔法攻撃をして来た馬鹿な二人を捕まえなくては。フフフフフ」
ジェイドは口角を上げ、鋭利な歯を出して笑った。