必ず手に・・・〈ジェイド〉
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自分の腕から放してあげた○○は頬を赤くして照れている様子。それに先程は自分の怪我で涙を流して・・・。
「これでは、期待してしまいますね」
『・・・?あ。そう言えば、薬まだ貰ってないですよね』
「薬・・・・・・?あぁ、薬・・・。そうですね。その前に・・・」
『薬を貰うついでに、ジェイド先輩の怪我の手当てもして貰わないとですね!』
早く行きましょうと来た道を戻ろうとする○○の手を、ジェイドはパシッと掴んだ。
「僕の話を最後まで聞いて下さい。貴女に、病名を今日教えると言いましたよね。・・・聞いてくれますか?」
『・・・はい』
ジェイドの静かな声。真剣な眼差し。本当は早くジェイドの怪我の手当てをお願いしたい所だが、きっと今じゃないといけないのだろう。○○はコクリと頷いた。
ジェイドは緊張した面持ちで大きく深呼吸をしてから、再び○○と視線を合わせた。
「僕の病とは、恋の病なんです。中庭に呼び出した時、貴女を抱き締めて自分の気持ちを確かめたんです。頬を赤くしていたのは、貴女に触れてドキドキしたから。僕は・・・貴女を愛しています」
『え・・・?』
突然のジェイドの告白。冗談で言っている風には見えない。
ジェイドの告白を受けて、○○の心臓はドキドキしている。
必死に助けに来てくれたジェイド。守ってくれたジェイドはかっこよかったし、彼の腕の中に入る間はドキドキしていた。しかし、これは恋愛感情なのか、今の○○には判断がつかないでいる。
口を閉ざしてしまった○○に、ジェイドはフッと苦笑した。
「今すぐ返事をしなくてもいいです。今はただ、僕の気持ちを知って頂ければいいので」
海の中で揺れる○○の髪をゆっくりと撫で、その手で○○の頬に手を添えると、ジェイドは顔を近付けていく。
「病名を告げたついでに、もう一つの約束・・・。薬を貰いますね」
そう言ってジェイドは頬・・・ではなく、唇の端にキスをした。
『~~っ!!』
「フフフ。本当は唇を奪う予定だったんですが。・・・○○さん?」
『・・・・・・・・・・・・・・っ』
○○の顔の前で手を振ってみると、ゆっくりと瞬きをする。意識はあるようだが、それ以上は動きを見せない。どうやら、固まってしまったようだ。
「これは好都合・・・んんっ。仕方ありませんね。○○さん、そろそろ帰りますよ」
自ら動こうとしないのら仕方がないと、ジェイドは○○を横抱きし、ゆっくりと泳いで珊瑚の海を後にした。