狡い!〈オクタヴィネル〉
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「○○さん、少し失礼します」
○○にニッコリと微笑みながらアズールは○○の首元のリボンを解き、シャツの一番上のボタンを外してきた。
『ちょっ!』
こんな所で何してくるんだとアズールの手首を掴むも、アズールは○○の首元へ顔を近付け、唇で触れる。
『んっ!』
チクリとした痛みを感じると共に、アズールが離れていった。
「あ~!アズールまでズリぃ!」
「そうですよ。恋人でもないのにキスマークをつけるなんて」
「人の事を言えるんですか?・・・フフ。僕の印がずっと消えなければいいのに」
そう優しい口調で言いながら、アズールは赤く残った○○の首元を撫でた。
『~もう!さっきから何ですか!?私は誰のものでもありません!』
恥ずかしさより段々ムカムカしてきて大声を上げる○○に、フロイドは近寄る。そしてよしよしと慰めるように○○の頭を優しく撫でてくれた。温もりのある大きな手の平に、少しだけ心が落ち着いていく。
「そうだよね。今小エビちゃんは誰のものでもない」
『フロイド先輩・・・っ』
「でも小エビちゃんはー、将来オレの番になるから」
自分の味方になってくれたと一瞬喜んだが、どうやらここは敵だらけらしい。
そんな事を考えている内に、フロイドが片腕で○○を抱き寄せ、何と唇を重ねてきた。ただ唇を重ねるだけじゃなく、舌を○○の口内へ捻じ込んで○○の舌を絡めとる。
『んん!』
嫌だとフロイドの胸板を強く押すもビクともしない。流石にこの状況なら二人共助けてくれるかとチラリを見ると、二人は口を開けて呆然としていた。思考停止していないで、早く助けて欲しい!
『っ!?』
深い口付けだけじゃ物足りなくなったのか、フロイドはもう片手で○○の柔らかな胸をムニュリと揉んできた。
「・・・はっ!アズール!ボーッとしている場合じゃありませんよ!早く○○さんを助けなくては!」
「え、えぇ!」
先に我に返ったジェイドに言われ、何とかアズールも現実に引き戻してもらうと、二人がかりでフロイドを引き離す。
「フロイド!何をしているんだ!」
「全くです。罰として、一か月椎茸だけ食べさせますからね」
「あ、あの・・・○○さん・・・?大丈夫・・・ですか・・・?」
フロイドを二人で叱った後、アズールは何も言おうとも動こうともしない○○に恐る恐る声を掛けてみる。
『~~貴方達なんか、大っ嫌い!』
怒りマックスの○○は怒鳴ると、逃げるようにこの場を走り去って行った。
「貴方達・・・。ショックです。まぁ、僕もキスマークはやり過ぎましたが・・・。フロイド、お前の所為で僕まで・・・。フロイド?聞いてますか?」
○○から引き離されてから俯いたままのフロイド。今回は流石に本人も反省しているのかと、ゆっくり顔を上げるフロイドをアズールは見つめる。
「・・・たった」
「「は?」」
同じタイミング、アズールとジェイドの声がハモる。
「だから、勃った。小エビちゃんとのチューすげぇ気持ちいいし、胸は柔らけーし。オスならわかるでしょ?って訳で、オレもう部屋に戻るー」
手をヒラヒラさせて自室へと戻って行くフロイドに、ジェイドは大きな溜息を吐いた。
「やれやれ。困りましたね。これから忙しくなる時間だというのに」
「・・・狡い。僕だって本当は○○さんと・・・」
「狡いの貴方もでしょう、アズール。僕なんか頬しかしてないというのに」
ポソポソと独り言のつもりで言っていたのだろうが、これには一言言わせてもらう。
「コホン。さっ、○○さんとフロイドが抜けた穴は大きいですよ。キビキビ働きましょう!」
ジェイドの言葉に言い返せないアズールはあからさまに話を逸らす。しかし、そろそろラウンジに戻らないといけないのは確か。
「かしこまりました」
再び溜息を吐いた後胸に手を当ててそう言うと、アズールはVIPルームへと戻って行った。そしてジェイドは○○が去って行った方を見つめる。
「フロイドもアズールも狡いです。キスマークにディープキス。僕だってどちらともやりたかった。嫉妬してしまって、思わず○○さんに魔法を掛けてしまいました」
そう、フロイドから監督生を助ける時に、魔法は術者じゃないと解除が出来ず、○○のタイミングで左側の耳飾りが外せない魔法を。
(幸い、二人よりは嫌われていない筈。○○さんとの心の距離を縮める良い機会を作れました)
フフフと笑いながら、ジェイドは厨房へと戻って行った。
―― 一番狡いのは、誰? ――
END
○○にニッコリと微笑みながらアズールは○○の首元のリボンを解き、シャツの一番上のボタンを外してきた。
『ちょっ!』
こんな所で何してくるんだとアズールの手首を掴むも、アズールは○○の首元へ顔を近付け、唇で触れる。
『んっ!』
チクリとした痛みを感じると共に、アズールが離れていった。
「あ~!アズールまでズリぃ!」
「そうですよ。恋人でもないのにキスマークをつけるなんて」
「人の事を言えるんですか?・・・フフ。僕の印がずっと消えなければいいのに」
そう優しい口調で言いながら、アズールは赤く残った○○の首元を撫でた。
『~もう!さっきから何ですか!?私は誰のものでもありません!』
恥ずかしさより段々ムカムカしてきて大声を上げる○○に、フロイドは近寄る。そしてよしよしと慰めるように○○の頭を優しく撫でてくれた。温もりのある大きな手の平に、少しだけ心が落ち着いていく。
「そうだよね。今小エビちゃんは誰のものでもない」
『フロイド先輩・・・っ』
「でも小エビちゃんはー、将来オレの番になるから」
自分の味方になってくれたと一瞬喜んだが、どうやらここは敵だらけらしい。
そんな事を考えている内に、フロイドが片腕で○○を抱き寄せ、何と唇を重ねてきた。ただ唇を重ねるだけじゃなく、舌を○○の口内へ捻じ込んで○○の舌を絡めとる。
『んん!』
嫌だとフロイドの胸板を強く押すもビクともしない。流石にこの状況なら二人共助けてくれるかとチラリを見ると、二人は口を開けて呆然としていた。思考停止していないで、早く助けて欲しい!
『っ!?』
深い口付けだけじゃ物足りなくなったのか、フロイドはもう片手で○○の柔らかな胸をムニュリと揉んできた。
「・・・はっ!アズール!ボーッとしている場合じゃありませんよ!早く○○さんを助けなくては!」
「え、えぇ!」
先に我に返ったジェイドに言われ、何とかアズールも現実に引き戻してもらうと、二人がかりでフロイドを引き離す。
「フロイド!何をしているんだ!」
「全くです。罰として、一か月椎茸だけ食べさせますからね」
「あ、あの・・・○○さん・・・?大丈夫・・・ですか・・・?」
フロイドを二人で叱った後、アズールは何も言おうとも動こうともしない○○に恐る恐る声を掛けてみる。
『~~貴方達なんか、大っ嫌い!』
怒りマックスの○○は怒鳴ると、逃げるようにこの場を走り去って行った。
「貴方達・・・。ショックです。まぁ、僕もキスマークはやり過ぎましたが・・・。フロイド、お前の所為で僕まで・・・。フロイド?聞いてますか?」
○○から引き離されてから俯いたままのフロイド。今回は流石に本人も反省しているのかと、ゆっくり顔を上げるフロイドをアズールは見つめる。
「・・・たった」
「「は?」」
同じタイミング、アズールとジェイドの声がハモる。
「だから、勃った。小エビちゃんとのチューすげぇ気持ちいいし、胸は柔らけーし。オスならわかるでしょ?って訳で、オレもう部屋に戻るー」
手をヒラヒラさせて自室へと戻って行くフロイドに、ジェイドは大きな溜息を吐いた。
「やれやれ。困りましたね。これから忙しくなる時間だというのに」
「・・・狡い。僕だって本当は○○さんと・・・」
「狡いの貴方もでしょう、アズール。僕なんか頬しかしてないというのに」
ポソポソと独り言のつもりで言っていたのだろうが、これには一言言わせてもらう。
「コホン。さっ、○○さんとフロイドが抜けた穴は大きいですよ。キビキビ働きましょう!」
ジェイドの言葉に言い返せないアズールはあからさまに話を逸らす。しかし、そろそろラウンジに戻らないといけないのは確か。
「かしこまりました」
再び溜息を吐いた後胸に手を当ててそう言うと、アズールはVIPルームへと戻って行った。そしてジェイドは○○が去って行った方を見つめる。
「フロイドもアズールも狡いです。キスマークにディープキス。僕だってどちらともやりたかった。嫉妬してしまって、思わず○○さんに魔法を掛けてしまいました」
そう、フロイドから監督生を助ける時に、魔法は術者じゃないと解除が出来ず、○○のタイミングで左側の耳飾りが外せない魔法を。
(幸い、二人よりは嫌われていない筈。○○さんとの心の距離を縮める良い機会を作れました)
フフフと笑いながら、ジェイドは厨房へと戻って行った。
―― 一番狡いのは、誰? ――
END
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