勘違いジェラシー〈アズール〉
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「おや。あれは・・・」
昼休み、偶々購買部の前を通ろうとしたら、店主のサムが恋人である○○に少し小さめの紙袋を渡していた。
「・・・・・・・は、サービスだよ」
『わぁ、本当ですか?嬉しい、ありがとうございます!』
近付いて行って聞こえて来た所は、サムの最後の台詞から。何はサービスなのかはわからなかったが、サムが監督生に贈り物をしたのは事実で、○○が嬉しそうに自分以外の男から贈り物を受け取った事もまた事実。
(嫌だ・・・)
大好きな彼女の笑顔が他の男に向けられた事が。自分以外の男から贈り物を受け取る事が。どちらも嫌だ。
嫉妬心渦巻く心のまま、アズールはニコニコと笑いながら○○の元へと歩み寄った。
「こんにちは、○○さん。お昼はもう食べましたか?」
『っ!?』
サムから紙袋を受け取った瞬間、アズールに声を掛けられ○○は肩を震わせて驚いた。そして口が半開き。思わず『げっ!』と言い掛けたのだ。アズールには見られたくない所を見られてしまった。
『は、はい。これから教室に戻るんです』
「そうですか。僕もそちらの方に向かっている所なんです。途中まで一緒に行きましょう。では、僕達はこれで」
アズールはサムに見せ付けるように○○の腰に手を回して引き寄せ、その場を去る。
「センキュー!君達の未来に幸運あれ」
作り笑顔のアズールと困り顔の○○に、サムは笑顔で手を振って見送った。
「・・・」
『・・・』
○○の教室まで後半分程の距離まで二人で歩いて来たが・・・。まだサムから受け取った紙袋については聞かれない。特に気にしてないんだなと、○○はホッとするも・・・。購買部からアズールは一言も話してない。何か恐怖を感じる。
「・・・ところで、○○さん」
『は、はい?』
丁度恐怖を感じ始めた所に名前を呼ばれ、驚いて声が少し裏返ってしまった。
「先程から気になっていたんですが、その紙袋の中身は何か、伺っても?」
そう聞くアズールの表情はとてもにこやかだ。ニコニコとしていて・・・逆に怖い。だが、この中身に関してはあまり言いたくない。
『すみません。ちょっと言いたくありません』
ギュッと紙袋を胸元に抱き締める○○。それがアズールには大切な物のように見え、又、自分の視界から守るようにしている様に見えた。
「・・・・・・恋人の僕には言えないんですね。もう僕の事が嫌いになりましたか?」
『そんな事はないです!』
「・・・なら、やましい事が無ければ言えますよね?」
別にやましい事等無い。だが、コレは・・・。
『~~・・・』
やはり中々言おうとしない○○に、アズールは大きな溜息を吐いた。
「・・・・もういいです。そんなに彼と仲良くしたいなら、好きにすればいい。どうやら、僕はお邪魔のようだ」
そう言って眼鏡に手を掛けて目を閉じるアズール。一瞬だったが、○○を見ていた瞳は冷たいものだった。
『えっ・・・。な、何で・・・?』
何がどうなってこんな事になってしまったんだろう?そんなにこの紙袋の中身が気になるのか?言わないだけで別れ話?
「では、僕はこれで」
『ちょっと待って下さい!アズール先輩!!』
アズールはクルッと体を反転させ、○○の声等聞こえない振りをして、来た道を戻って行ってしまった・・・・・・・。
昼休み、偶々購買部の前を通ろうとしたら、店主のサムが恋人である○○に少し小さめの紙袋を渡していた。
「・・・・・・・は、サービスだよ」
『わぁ、本当ですか?嬉しい、ありがとうございます!』
近付いて行って聞こえて来た所は、サムの最後の台詞から。何はサービスなのかはわからなかったが、サムが監督生に贈り物をしたのは事実で、○○が嬉しそうに自分以外の男から贈り物を受け取った事もまた事実。
(嫌だ・・・)
大好きな彼女の笑顔が他の男に向けられた事が。自分以外の男から贈り物を受け取る事が。どちらも嫌だ。
嫉妬心渦巻く心のまま、アズールはニコニコと笑いながら○○の元へと歩み寄った。
「こんにちは、○○さん。お昼はもう食べましたか?」
『っ!?』
サムから紙袋を受け取った瞬間、アズールに声を掛けられ○○は肩を震わせて驚いた。そして口が半開き。思わず『げっ!』と言い掛けたのだ。アズールには見られたくない所を見られてしまった。
『は、はい。これから教室に戻るんです』
「そうですか。僕もそちらの方に向かっている所なんです。途中まで一緒に行きましょう。では、僕達はこれで」
アズールはサムに見せ付けるように○○の腰に手を回して引き寄せ、その場を去る。
「センキュー!君達の未来に幸運あれ」
作り笑顔のアズールと困り顔の○○に、サムは笑顔で手を振って見送った。
「・・・」
『・・・』
○○の教室まで後半分程の距離まで二人で歩いて来たが・・・。まだサムから受け取った紙袋については聞かれない。特に気にしてないんだなと、○○はホッとするも・・・。購買部からアズールは一言も話してない。何か恐怖を感じる。
「・・・ところで、○○さん」
『は、はい?』
丁度恐怖を感じ始めた所に名前を呼ばれ、驚いて声が少し裏返ってしまった。
「先程から気になっていたんですが、その紙袋の中身は何か、伺っても?」
そう聞くアズールの表情はとてもにこやかだ。ニコニコとしていて・・・逆に怖い。だが、この中身に関してはあまり言いたくない。
『すみません。ちょっと言いたくありません』
ギュッと紙袋を胸元に抱き締める○○。それがアズールには大切な物のように見え、又、自分の視界から守るようにしている様に見えた。
「・・・・・・恋人の僕には言えないんですね。もう僕の事が嫌いになりましたか?」
『そんな事はないです!』
「・・・なら、やましい事が無ければ言えますよね?」
別にやましい事等無い。だが、コレは・・・。
『~~・・・』
やはり中々言おうとしない○○に、アズールは大きな溜息を吐いた。
「・・・・もういいです。そんなに彼と仲良くしたいなら、好きにすればいい。どうやら、僕はお邪魔のようだ」
そう言って眼鏡に手を掛けて目を閉じるアズール。一瞬だったが、○○を見ていた瞳は冷たいものだった。
『えっ・・・。な、何で・・・?』
何がどうなってこんな事になってしまったんだろう?そんなにこの紙袋の中身が気になるのか?言わないだけで別れ話?
「では、僕はこれで」
『ちょっと待って下さい!アズール先輩!!』
アズールはクルッと体を反転させ、○○の声等聞こえない振りをして、来た道を戻って行ってしまった・・・・・・・。
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