がいぶけすたんぷ
はるか、みちる、せつな、ほたるのスタンプ。
ーーー
ほたるに頼まれてリビングのテーブルで2人黙々と作業をする。正直、こういう作業は僕よりみちるやせつなの方が合ってる気がするんだけどな、と思いながら真剣に作業をするほたるを見て僕も真剣に向き合う。
「あら、消しゴムはんこ?」
「うん、ほたるが学校の課題でやるから練習に付き合ってくれって」
2人で黙々と消しゴムはんこを作成するため下書きを書いて転写し、ちょうど彫り始めたタイミングでみちるが顔を出した。
しばらく僕たちの様子を見たみちるはそのままアトリエの方へ向かった。
なんかいいアイデアでも思い付いたのかな、と思いながら目の前の作業に集中する。
「できたー!」
ほたるの歓声に顔を上げるとほたるが消しゴムはんこを掲げて笑顔を浮かべていた。
押してみようぜ、と紙とインクを渡すとほたるはドキドキとしながらインクをつけてハンコを紙に押し当てた。
「お、中々いいんじゃないか?」
「うん! これで課題も一安心ね!」
付き合ってくれてありがとうはるかパパ! というほたるにどういたしまして、と返す。
ほたるはこっちも押してみていい? と問いかけてきたので頷いてやるとインクをつけて再び紙に押し当てる。
それは僕の作ったハンコで、ほたるより少し前に完成していたけれどほたるに押させてやろうと取っておいたのだ。
きゃっきゃと楽しそうにはしゃぐほたるに目を細めるとみちるがアトリエから戻ってきた。
「作り終わったの?」
「ああ、今ね。みちるは何かいいものが描けたかい?」
そう問いかけるとみちるはくすくすと楽しそうに笑った。
「いいものに変わりはないけれど、今日は描いてないわ」
みちるの言葉にほたると首を傾げるとみちるが手に持っていたものを僕たちに見せる。
それは消しゴムなんかより全然ちゃんとした木材で彫られたハンコだった。よく見るとそれらは僕らの似顔絵が彫られているし、4人分ある。
この短時間でこのクオリティのものを仕上げるのか……と驚く。
「すごーい!!」
「予定のある日にカレンダーとかに押したらいいかな、と思って」
「うん、いいと思う」
早速ほたるがみちるからハンコを受け取りポンポンと押していく。
綺麗に彫られたハンコたちは綺麗に押されて紙の上に僕らの似顔絵を写す。
僕はそれを見て今まで文字で埋められていた寂しさを覚えるカレンダーが賑やかで明るいものに変わる気がした。
ーーー
ほたるに頼まれてリビングのテーブルで2人黙々と作業をする。正直、こういう作業は僕よりみちるやせつなの方が合ってる気がするんだけどな、と思いながら真剣に作業をするほたるを見て僕も真剣に向き合う。
「あら、消しゴムはんこ?」
「うん、ほたるが学校の課題でやるから練習に付き合ってくれって」
2人で黙々と消しゴムはんこを作成するため下書きを書いて転写し、ちょうど彫り始めたタイミングでみちるが顔を出した。
しばらく僕たちの様子を見たみちるはそのままアトリエの方へ向かった。
なんかいいアイデアでも思い付いたのかな、と思いながら目の前の作業に集中する。
「できたー!」
ほたるの歓声に顔を上げるとほたるが消しゴムはんこを掲げて笑顔を浮かべていた。
押してみようぜ、と紙とインクを渡すとほたるはドキドキとしながらインクをつけてハンコを紙に押し当てた。
「お、中々いいんじゃないか?」
「うん! これで課題も一安心ね!」
付き合ってくれてありがとうはるかパパ! というほたるにどういたしまして、と返す。
ほたるはこっちも押してみていい? と問いかけてきたので頷いてやるとインクをつけて再び紙に押し当てる。
それは僕の作ったハンコで、ほたるより少し前に完成していたけれどほたるに押させてやろうと取っておいたのだ。
きゃっきゃと楽しそうにはしゃぐほたるに目を細めるとみちるがアトリエから戻ってきた。
「作り終わったの?」
「ああ、今ね。みちるは何かいいものが描けたかい?」
そう問いかけるとみちるはくすくすと楽しそうに笑った。
「いいものに変わりはないけれど、今日は描いてないわ」
みちるの言葉にほたると首を傾げるとみちるが手に持っていたものを僕たちに見せる。
それは消しゴムなんかより全然ちゃんとした木材で彫られたハンコだった。よく見るとそれらは僕らの似顔絵が彫られているし、4人分ある。
この短時間でこのクオリティのものを仕上げるのか……と驚く。
「すごーい!!」
「予定のある日にカレンダーとかに押したらいいかな、と思って」
「うん、いいと思う」
早速ほたるがみちるからハンコを受け取りポンポンと押していく。
綺麗に彫られたハンコたちは綺麗に押されて紙の上に僕らの似顔絵を写す。
僕はそれを見て今まで文字で埋められていた寂しさを覚えるカレンダーが賑やかで明るいものに変わる気がした。