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海王星

 目を開けるとそこは荒廃したビル群だった。体は動かず、ただ目の前に荒れ狂う海が迫ってくるのを見ている事しか出来ない。

「……っ」

 もう逃げられない、そんな位置まで海が迫ってくるまで私は声を出すことも体を動かすことも出来ない。海が目と鼻の先に来てようやく四肢が動き出し踵を返して逃げようとするが叶わず私は海に飲み込まれていく。
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