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clothes iron

 鼻歌交じりにはるかのシャツをアイロンがけするみちるを眺める。
 一緒に暮らし始めて記憶にある限りはるかのシャツをはるか自身がアイロンがけしている所を見たことがない。みちるは少しはるかを甘やかしすぎではないかとしばしば思う。
 後ではるかに少しは自分でアイロンがけをしなさいと声をかけようと決めて夕食作りに取り掛かった。

    ◇◇◇

「アイロンがけ?」
「そうです」

 夜、ほたるを寝かし付けに行ったみちるを見送りリビングで2人になったタイミングで話を切り出す。
 はるかはパチパチと瞳を瞬かせるとあぁ、うん、アイロンがけね……と呟きながらカップを口に運ぶ。

「いや、さぁ。僕も自分でやるって言ってるんだけどみちるが譲らなくて」
「みちるがですか?」
「うん」

 はるかはソファの背もたれに体を預けると無限学園に通ってた時なんだけどさ、と話を続けた。
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