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転がって魔術学園


と、RPGで出てきたもののオンパレードだったわけで、
終始目を輝かせてきたわけだが、
アリステレータもなにを聞いても、
やさしく答えてくれたわけで長かったわりに
まったく退屈せずに、学園に到着した。

「ほ~!でっけぇな~!」

全寮制と聞いていたのである程度
予測してたとはいえ、
これまたでっけぇ校舎だこと。

「ここまで、いい反応だとなんだか嬉しくなるね」

そりゃあもう、話に聞いていた以上だった。

浮遊島 イウルヴェンバ

空に浮かんだ島。
そして、その島の中に建つ学園都市、トゥリエーナ。
学生の本分がほぼ戦闘という、
日本だったら、どこのアニメですか?といったものだが、
今の地上には住める所がないといった状態だそうだ。
なんでも、魑魅魍魎が跋扈するとんだお祭り状態だそうだ。
まったく地上は恐ろしいぜ!
それはさておき、
別に戦闘に明け暮れるだけではなく
普通に学習時間もあるらしい。

「おっと、そういえば学園に入る前に・・・」

と、アリステレータさんが
一度馬車に引き返して行き、
戻ってきた時に何かを手渡してきた。

「これを返しておこうと思ってね。
 おそらくは君の物だろう?」

と刀を手渡してきた。

・・・いやいや!驚きすぎて
手渡された態勢のまま固まっちゃったよ!

「え?なんですこれ?」

「ん?君の物ではないのかい?転がってきた時に傍に落ちていたから、
 てっきり・・・」

手に持っている日本刀を見ると、「あれ?どっかで見たような?」感、既視感だっけ?を覚えた。

「たしか、ああ!そうだ!家の蔵にあった古そうな刀!」

そうだ、
古くデカいことだけが取り柄の我が家の、
これまた古い小さな蔵の中に
ポツンと置いてあった刀。
たしか、銘は・・・

「竜燐竹光だっけ?」

「ほう?リュウリンタケミツというのかね?
 この剣は?」

「ええ、んで、なんでこんなもんを?」

「それは、渡した理由の方かね?」

「そうそう」

「この学園は、戦闘が本分だというのは言ったね?」

「聞いた・・・うん、聞いてた」

「少し、心配になっただけど、それで武器の一つも持ってないのは、
 不自然だし危ないからね?」

「なるほどね~」

「ちょうど良いし持っておいて損はないだろう?」

「わかりました。受け取っておきます」

「そうだ、ルーンについては後日改めて話そう。
 今日は色々な事があったし疲れているだろう?」

「あ、あはは、まあ、そうですね・・・
 割と疲れてるかもしれないですね」

「寮の空いてる部屋まで案内しよう。
 今日は、そこでゆっくり休むといい」

と案内された部屋が
また何処のホテルのスイートルームだよって
感じだったけど、
寝ることに成功して眠りに落ちた。
明日からもなかなか大変そうだ・・・
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