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転がって魔術学園 3章


「くっそ・・・ラノベみて主人公、なんで断れないんだと思ってたが、こういうことか・・・」

そりゃ断れないよなーうん、無理だってあれ・・・

「らのべ・・・ですか?」

「いやこっちの話だから気にしなくていいから」

「えーっと・・・はい、わかりました・・・」

「うん」

・・・・・・・・・

(気まずい・・・)

(えっと姉さんの旦那さんだよね?じゃあもっと仲良くならないと・・・
 でもどうしよう・・・まずは話題を・・・)

「えっとお姉ちゃん、華名お姉ちゃんとはどういう出会いだったんですか?」

「え?」

「あぁ、すいません、斎賀さんとお姉ちゃんってどんな出会いだったのかなって、気になってしまって・・・
 あ、話したくないなら構いませんから」

「いや、別に隠すようなことでも・・・いや・・・」

「え!?何かあったんですか!?」

「ああ、いやね・・・うん、ナンデモナイヨ・・・ハハハ・・・」

(絶対嘘だ・・・)

「まあでも、そんな特別な出会いでもないんだよなー」

「そうなんですか?」

「うん、始まる前には寮にいたんだけどさ」

「え?いいんですか?それ・・・」

「ああ、そこはややこしい事情とアリステレータさんのコネで」

「コネって・・・」

「まあ、そこらへんは深く触れないで」

「すいません」

「いやいやいいよいいよえっと、そんでその時は腹が減って食堂に行ったんだよ、
 まあ開いてなかったんだけどね」

「寮もまだ空いてないなら、確かにそうですね」

「そうそう、んで仕方ないから外に飯でも食いに行くかってなって」

「そのときに?」

「そ。一通り見てみようってブラブラしてたら、曲がり角でぶつかっちまって…」

「…?どうかしましたか?」

「いや、思い返したら危なかったなーって…」

(ほんとに何があったんだろう…?)

「斎賀君ーくっきぃ焼けたよー食べてみてくれるかな?」


何度見てもこの親父さんの姿はきっと慣れないだろうなと秘かに思う斎賀だった
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