転がって魔術学園 3章
数日間家で養生し、学校へと向かった。
学校には理由を伝えたら「泰河の奴・・・」と教師がため息をついていた。
どうやら座学はあまり受けずクエストを受け大勢で大暴れするらしい。
あまりにも過激な方法でクエストをクリアするので教師も頭を抱えている。
数日間回復魔法を絶え間なく受けた斎賀は一週間で完治した。
その次の日学校へ向かうと斎賀は愕然とした。
「・・・コミュニティ決めって何すか・・・」
廊下に張り出された紙には複数人まとまったチームになり
依頼をこなすコミュニティの発表に斎賀は泣きたくなった。
「いや、俺聞いてないんだけど・・・」
シングルコミュニティの欄にはリア、ゼファー、そして斎賀の名前と
リデア、カーセル、マルマートという知らない生徒も含め六人しか名前が載っていなかった。
「ちょちょちょ、今からでも入れるところって・・・」
一生懸命考えたが、華名は日ノ丸家のコミュニティに、
その他知っている人は全員シングルコミュニティ・・・。
友達の少ない斎賀にとっては状況が絶望的だった。
「なぜ誰も教えてくれなかった・・・」
廊下で頭を抱え、絶望する斎賀であった。