転がって魔術学園 2章
なんとか夜の死闘を切り抜けたぜ・・・
睡眠時間なんと驚きの3分!
やったね!カップ麺一個出来るよ!
「喜べるかボケェェェェェェイ!」
何だ3分て!仮眠どころか、うたた寝にもならんわ!その割に体軽いのはあった方がマシ効果なのか?
てなわけで少し押し始めている期限に合わせて走り出す。この事態の元凶であるシスコン教師の恨み言を吐きつつ。
結果・・・
「間に合ったーーーーーー!」
「遅かったわね」
「サーセンシターーー!」
深夜テンション引き摺って来ているのか。鮮やかな土下座をカマシてしまった。
「そこまで謝らなくていいわよ(それよりもそれはどういう謝り方なのかしら?)」
「そうだよ期限には間に合ってるんだし」
「あっ!ゼファー!お前、期限とか大事なことはもっと早く言えよ!」
「ごめんごめん、ちょっと作品作ってて遅くなっちゃたんだ」
「(作品?)じゃあいいや、今度組む時は気をつけてくれよ」
「うん、今度は気を付けるよ」
「そういや、華名は?」
「ん?ずっと君の後ろにいるけど?」
「え゛?」
まるで油がさしてない機械の如く、振り返るのを本能的に拒否する首を無理やり捻って後ろを向くと・・・
そこには・・・
満面ノ笑ミヲ浮カベタ華名ガ・・・
「ホラーかよ!いつからだ!」
言ってからあやふやな聞き方だった事と聞いても意味の無かったと後悔したが、
「はい!旦那様がお部屋を出る時からです!」
満面の笑みのまま自信満々で言い切りやがった。
「本当にホラーだったあああああああああああああ!」
聞いたこと自体を後悔した。
「あはは、仲がいいね~そうだ、まず依頼の確認からしようか」
「ああ、始まる前から疲れたがな・・・」
「どうしたんですか旦那様?」
おい元凶・・・
ん?ちょっと待てよ?“部屋を出た時”?
もしかして・・・ヘヤヲ特定サレテル?