転がって魔術学園 2章
お互いにイスに座ったところで、
「さあ!わが愛しのミシェルの所在を吐け!」
なんだ?俺は誘拐犯かなんかか?と言いたくなるような、
デスクの上に眩しいランプがここにないのが残念な台詞を吐きやがりました。
まあ、流石に相手は年上のわけだしここはグッと堪えて・・・
「あ゛?」
普段なら絶対に出さないような声が出た。
「すいませんでした」
相手もデスクに頭打ち付ける位の勢いで下げちゃったし。
「…ふう~、で先生、ミシェルさんとはどういう関係ですか?
わが愛しの~とか言ってるわけですし、奥さんだったりします?」
「いや、妹だ」
え~…
「シスコン?」
「今の絶対悪口だよね?意味は解らなかったけど」
「いえ、そんなこありませんよ~?」
「・・・」
「・・・」
「まあいいか、そんなことより、ミシェルのいる場所を知っているのかい?」
「まあ知ってはいるんですけど、兄妹なら連絡の一つくらい・・・」
「それがまるで避けられているように連絡の一つもないんだよ・・・」
(それ避けられてね?)
「この学校に来たのもミシェルと居られると思ってきたんだけどね・・・
僕が来る前にミシェルが学校を辞めたらしいんだよ・・・何でだろうね?」
(うん・・・確定だよこれ・・・てかミシェルさん学校で働いてたんだ・・・ルーン彫るの失敗したけど・・・)
「ああ!そうだ!ミシェルと会ったなら丁度いい!愛しのミシェルは可愛かっただろう!
5年ぐらい前からあってないけど、物静かで僕の前だとあんまりというかまったく喋らないけど、
あれで反応良いし、面倒見もいいんだ、それでね・・・」
ここから先が長かった。好きなことなら人間あそこまで話せるものなんだな~と実感した。
まあ途中途中で意識飛んだりしたから細かい時間は解らないけど、話し終わる頃には、日が登ってた。
しかも、ミシェルさんの居場所を聞くのかと思ったら、あらかた話し終えたら、
「こうしちゃいれない!ちょっと話過ぎたし、早くミシェルを探さないと!」
・・・・
とかいって、走って研究室から出て行った。てかなんだちょっとって・・・
まあ、とにかく疲れた部屋帰って寝よう・・・ ・・・・