ショート☆ショート

「おや、ジョルノ。いらっしゃい。DIOなら今寝てるよ」
「プッチさんおはようございます。もうすぐ起きるはずでしょうし部屋で待っていてもいいですか。ワインを持ってきました」
「DIOもきっと喜ぶよ……しかし未成年の君がどうやってワインを……?」
「ギャングスターですから。あと今日は他に人がいるので」
「ここがあの男のハウスか……」
「殺意に溢れてるんだけど!?」
「こちらはボスへのお客様です」
「ボス殺す」
「名前はリゾット。暗殺チームのリーダーです。暗チ代表で来ました」
「ボス殺す」
「さっきから殺すしかいってないけど大丈夫なのかいこの人」
「大丈夫ですよ。ちょっと私怨が酷いだけなので」
「いくらでもボスを殺せると聞いて」
「まぁ……とにかく上がりなさい。吉良ももうすぐ帰ってくるだろう」
「お邪魔します」
「邪魔する」

(大丈夫かなぁ)
「あ」
「……」
「ぎゃあああああああああ俺のそばに近寄るなァーーー!!!!!!!!」
「天誅!」
「展開が早いですね」
「彼はとてつもなく恨みを買われてたらしいな」
「ははは、あなたが言えたことではありませんけどね……あ、プリンとかないですかね」
「ナチュラルに冷蔵庫を漁りに行くね君は」
「あ……」

『はるのよう』

「パードレ……」
「ジョルノが来た時にあげるって言ってたんだよ。で、買ってきたんだ吉良が」
「吉良さんありがとうございます」
「吉良ももうすぐ帰ってくるだろうからしばらくゆっくりしているといい」
「はい」
「これはペッシの分、これもペッシの分、ここから10発のメタリカがメローネの分だ!!」
「サンドバッグも程々にしてあげてくださいねー」
「……ついでにワインも冷やしておこうか」
「はい。……あ、リゾット。終わりましたか」
「殴り足らないがまぁ今日はこの辺りでいいだろう」
「良かったら一緒にお茶でも」
「ええと、リゾットさん?にも入れてこよう」
「頂こう」

「WRYYYYYY!俺は目覚めたぞぉー!」
「おはようDIO」
「おはWRYプッチ!」
「おはようございますパードレ」
「おはWRYはる…………はるの!?何故ここに」
「遊びに来たんです。あと諸用を済ませました」
「会いたかったぞはるの……相変わらず元気そうだな……」
「ええ。パードレも」
「もちろんだ!」
「あぁそうだ。恋人が出来たので紹介しますね」
「……WRY!?!?は、ははは、はるのに恋人!?こ、恋人!?」
「うそですよ」
「は、はるの……パードレを騙すのは良くない、良くないぞはるのぉ……」
「すみませんそこまで動揺するとは思わなくて」
「俺も動揺した」
「すみませんリゾット。ということで暗殺チームのリーダーです」
「暗殺チーム」
「紹介に預かったリゾット。職業は暗殺。趣味は拷問相手の血液から何枚のカミソリが出るのか数えること」
「な、中々濃いじゃあないか……もう少し早く生きていればこのディオの部下にしてやったぞ……」
「もっといい趣味なかったんですか」
「仕事ばかりしていると仕事が趣味になってくるんだ」
「社畜……」
「うむ、こうなるからやはり働くというのは辛いな」
「全く持ってその通りだな!」
「カーズ!」
「ディアボロは消化し終わったのかい?」
「うむ」
「まぁうちには吉良とディエゴと大統領という稼ぎ手がいるからな心配なかろう」
「働け人外ニート」
「社畜にはなりたくない」
「ほんとな」
「お前は黙っていろ」
「ぐはあああああ俺の発言権すらない!!!」
「あーんディアボロが(また)死んだ」
「おやつには困らないのだー!」
「カーズ、夕餉が近いのだから程々にしておけ」
「パードレ働けとはいいませんが荒木荘の方々に迷惑を書けないようにしてくださいね」
「勿論だ。このDIOがいるからには安泰も安泰。安心して己の夢に向かって走るがいいぞはるの」
「パードレ……」
「吉良さん!吉良さんしっかりしてください!」
「誰だこの請求書ー!DIOー!!!てめぇロードローラー何台目だ!!」
「うむ、ストックが切れたのでな。4台目だ。格ゲーに出るとどうしても投げずにはいられなくてな」
「ASBもEoHも終わっただろうが!そもそもラストサバイバーも稼働してねーぞ!」
「メタ発言は程々にしておけディエゴ!やっぱりこのフォルムといい投げ安さといいタンクローリーよりロードローラーだな!うむ!」
「吉良さんー!ああっ泡吹いちゃいました!」
「……パードレ……」
「うむ。なんだはるの」
「無駄ァァーっ!」
「WRYYYYYY!?」
「無駄無駄ラッシュしてる癖に無駄な消費をしてどうするんですか!今すぐ返品してきなさい!」
「は、はるの?いや。これは必要な……」
「明らかに不必要ですよ!そもそも六畳一間に暮らしてるくせにロードローラー4台も要らないでしょうが」
「いつASBに呼ばれてもいいようにだな……」
「PS3でやってろ!」
「……これ返品聞くかな……」
「パードレが行かないなら僕が返してきます」
「やめてくれはるの!私の魂のロードローラーが!」
「黙れ!あんなにいい事言っておいて台無しにしやがって!」
「はるの!言葉遣いが!言葉遣いが荒いぞ!そんな子に育てた覚えはこのDIOありません!」
「育てられた覚えもありません。返しに行きますよ吉良さん」
「君が?どうやっ……「無駄無駄無駄ぁ!」!?」
「全部カエルに変えて持っていきますから」
「それ大丈夫なの?」

「ところでリゾットはどちらへ……」
「あそこで猫草と戯れているよ」
「普段の荒んだ心が癒されていく……」
「ああ……」
「ナァゴ……ニャ」
「懐いてますね」
「ああ猫草がこうも懐くとは」

オチは特にない
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