joy!

『エメラルドスプラッシュ!』
『無駄だァー!』
「接戦ね……」
「なかなか決着がつかない!両者とも一歩も譲らない様子!!お互いにHPを削りあっていくー!!おっとここでテレンス時止めだァー!これは……防げなかった!花京院反撃に出た!遠距離攻撃をうまく使い地道に削っていく!!お互いHPは同じぐらいッ!!これはどちらが勝つか全くわからない!!」
「SPWは元気だねぇ」
「ウルサイの間違いだ……」

騒ぐSPWを横目に承太郎はため息をつく。表面ではクールにしていても内心では花京院を応援しているのであった。

「これはっ……両者とも赤ゲージに突入ッ!どうなる!?残り時間あと20秒!手に汗にぎる展開ッ!」
「この一発を喰らわせればッ!!」
「来ると思っていたよ……この時を待っていたんだ!」

その時、攻撃を仕掛けたテレンスだったがそこにスキができた。それを狙っていたのだ。

『ハイエロファントグリーン!』
「まさか!」
「これはっ……GHA(グレートヒートアタック)!!超必殺技だ!!!」
『食らえ!半径20mエメラルドスプラッシュ!!』

花京院の思惑通りにGHAが決まった。そして、それはただ決まったわけではなかった……!

「こっ、これはっ!シチュエーションフィニッシュだとぉぉ!?」
「でたー!シチュエーションフィニッシュ!しかもここはカイロ市街!通常花京院が叩きつけられるのが……叩きつけられたのはDIO!原作とは逆だ!熱い!アツすぎる展開!」

スピードワゴンが必死に解説をしている横には優しく見守るジョナサン、拍手をおくるジョセフ、ホッとした様子が隠しきれていない承太郎がいた。

「すっごーい!胸熱ゥ!」
「承太郎、勝ったよ……!」
「あ、あぁかっこよかったぜ」
「本当!?」
「ゲゲゲゲームの中のお前のことだ!」
「そっちか……」

しょんぼりしているがかっこいいと言われたのには変わりがないのでまぁ良しとする。そして、テレンスはその場で落ち込んでいた。

「ま、負けた……侮っていた……!やつの底力を!!」
「テレンス君、お疲れ様」

慰めるジョナサンがテレンスにお茶を差し出す。有難うございますと言って受け取り、一口飲んだテレンスは気を取直して花京院に向かい合った。

「今回は負けてしまいましたが次こそは勝ちますからね」
「僕の方こそ負けないさ」
「絶対負かしてみせましょう」
「出来るもんならやってみるといい」

こうして第二次ゲーム大戦は幕を下ろしたのである。

.*・゚次回予告.゚・*.

─挑戦者が現れました─

イルーゾォ「挑戦者ってほどでもないけど……」

花京院たちの前に新たな刺客が現れる。名は、イルーゾォ。ジョルノと同じ学校であった。

花京院「ならこうしよう。大乱闘スマ●シュブラザーズ」
テレンス「いいでしょう受けて立ちます」
イルーゾォ「あぁ、はい」

ジョルノに呼ばれてきてみればそこにはゲーセン上位の二人がいた!乗り気ではなかったイルーゾォだが、ジョルノが言うならとやって来たのである!状況はよくわからないけどこれは戦うしかない!!花京院たちも新たな刺客にてこずって……!?

次回、第三次ゲーム大戦─新たなる挑戦者と大惨事─

.*・゚予告は本編と違う事があります.゚・*.
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