joy!

「準備は出来ましたか?」
「バッチリ!」
「ちょっとジョセねぇ!まだやることあるでしょう?」

てんやわんやしているジョースター家。今日は母の日でジョセフがいつもお世話になっているからジョナサンにサプライズしようと妹たちに提案。満場一致でやることしたのだった。今はその飾り付けの最中。増加やモールなどを使い部屋を飾り付けている。ジョナサンはちょうど良いタイミングで今日は出払っている。……というのも、お隣さんのディオに(仕方なく)頼んだのだが。しかし、帰ってくるまでにテキパキと準備をしなくてはならない。

「仗助、花壊れた……」
「ジョニィまたっスかぁ?」

仗助とジョニィが花を作っているがジョニィがどうも出来ないらしく、すぐ破れてしまったり分裂してしまう。それを仗助が直すのだ。元々手先が器用な方である仗助はものを直すのが意外に得意だったりする。

「承太郎、承太郎。母の日ってさ、花束って何渡すんだっけ?」

ジョセフが突然承太郎に尋ねる。ポカンとした様子だったが気を取直して少し考える。

「……カーネーションだったか」
「あーそうそれ!買ってきてよ」
「お前が行けよ姉貴」
「ま!お姉さまになんてこと!」
「その言い方やめろ!大体いつも、俺行ってるだろ」

プチ喧嘩がはじまりそうになるがジョルノがパンパンと乾いた拍手をした瞬間にピタリと止まる。

「ハイハイ喧嘩はやめてくださいねーカーネーションなら僕が買ってきますから、承太郎は鍋の様子でも見ていてください。こげそうになったら混ぜてくださいね」
「……あぁ」
「それとジョセねぇさんは徐倫と一緒にセッティングしてて下さいよ」
「……はーい」

なんとか大事にならずに済んだ喧嘩。せっせと準備をする妹達を見ているとなんだか楽しくなってしまう。それもこれも大好きなジョナサンのためだからだ。

「やろっか、承太郎」
「ん……」

☆★☆★☆★☆
どれぐらいたっただろうか、ジョルノが帰ってきた時には既に飾り付けが終わったリビングと、疲れきった姉妹がいた。

「お疲れ様です」
「ジョルノおかえり……ってちょっと買いすぎじゃあない?」
「そうですか?綺麗でしょう?」
「まぁ、綺麗だけどさ……」
「そろそろジョナねぇが帰ってくるはずっスよ!」
「ちょっとジョニィそこの袋片付けてよ」
「はいはい」
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