joy!
確かに、そうかも」
少し残念そうな二人。
「お前たち、作ってきたのか?」
「えぇ、皆さんにあげるつもりで」
「ジョルノのチョコレート本当に美味しそうなのに……」
「待て待て!誰が貰わないっつったよ」
咄嗟にアバッキオは帰ろうとしてるジョルノ達を止める。ブチャラティもうんうんと頷きながら止める。
「じゃあ、貰ってくれるんですか?」
「当たり前だろう?お返しは……あ、じゃがりこしかないな……」
「良かったぁ!はいブチャラティ、とアバッキオ」
「なんで間が空いたんだよ」
「二人共ありがとな」
お返しにじゃがりこを貰い二人は職員室を後にすることに。ドアを開けようとしたら先にドアが開いた。
「ジョルノ?」
「あ、プロシュート先生」
「あ、生ハム先生じゃあない!」
「何だその呼び方は」
トリッシュの呼び方に不満を持ったプロシュート。深々と頭を下げるジョルノとは大違いだと思っていた。
「で、その紙袋まさか」
「全部貰った」
「あ、ですよねー」
持っている紙袋の数4つ。その中にはやはりチョコレートや、クッキー、はたまたガトーショコラなど……いかにもお金かけました!と言わんばかりの品々だった。
「モテモテね」
「まぁな」
「じゃ、僕からもあげますよ。みなさんのには負けますが」
はい、と手渡す包み。貰えると思っていなかったらしいプロシュートは少々ビックリしたみたいだ。
「ん、サンキュ。ほらお返しにだ」
「え、お返し貰っちゃって良いんですか?しかも高そう」
「高そうじゃあなくて高いわよこれ。GODIVAじゃあない?」
「よく分かったな」
プロシュートがジョルノに渡したのは某有名な高級チョコレート店のものだった。4個1000円がざらにあるとんでもないチョコレート。
「こんな高そうなの……」
「いや、貰いもんだからな。こんなに食えねぇし。食べなかったら勿体ねぇし」
「はぁ、そうなんですか」
いいから貰ってやってくれ、とプロシュートに(半強制的に)渡された高級チョコレート。でも……と渋っていたジョルノの表情は逆に食べたくて仕方ないような表情だった。プロシュートそんな表情が可愛らしくてついつい頭を撫でる。
「な、なんですか」
「いや、撫でやすい位置にあったからな」
「身長が低いと?」
「別にそんなことは言ってないぜ、それよりもう授業始まるから早く行け」
プロシュートは遅刻しないように、とジョルノたちを催促した。
「そうですねトリッシュ、行きましょうか」
「うん」
スタスタと歩くジョルノ。トリッシュはその場に少し止まってプロシュートの方を見る。
「あれ、わざわざジョルノの為に買ってきたの?」
「よく分かったな」
「言っとくけど……アンタみたいなタラシにジョルノはあげないんだから」
「彼氏連れてきた時の父親かよ、お前」
「何よそのたとえ!」
ふんっ!とジョルノの後を追いかけるトリッシュ。その様子を見てプロシュートはやれやれと息をつく。
「お前には関係ない話じゃあねえか」
…
……
………
それからも色々な人にチョコレートを渡したり渡されたりを繰り返したジョルノ。そして、放課後になった。
「じゃあね!ジョルノ」
「気をつけて帰れよ?」
「えぇ、また明日」
ジョルノは皆を見送り、校門をでた。が、心残りが1つ。
「ギアッチョに渡せませんでしたね。今日は休みでしょうか?」
小さい頃、よく遊んだ彼に久しぶりにチョコレートを渡したいと思ったのだ。二人はチョコレートよく交換していた。
懐かしいと考えていると不意に後ろから声をかけられる。
「おい」
「あ、ギアッチョ」
声の正体はギアッチョ。コートにマフラーとバッチリ防寒してポケットに手を突っ込んでいた。
「ちょうど良かった。これを……」
「なんか懐かしいな」
「えぇ。そうですね」
ジョルノからチョコレートを貰うギアッチョ。彼はまたポケットに手を突っ込み、何かを探す。
「ほら、こんなもんしかねぇけどな」
出てきたのはチロルチョコだ。ギアッチョはジョルノの手のひらに置いた。
「あなたから貰えるなんて」
「意外か?」
「えぇ、前から貰っていたのになんだか意外です」
ありがとうございます、とポケットの中にしまうジョルノ。
「途中までなら送ってくぜ」
「そうですか、ならお言葉に甘えて」
二人は並んで帰路についた。無事ジョルノは全てのチョコを渡すことができたみたいだ。
甘くって幸せになる魔法を分かち合おう
少し残念そうな二人。
「お前たち、作ってきたのか?」
「えぇ、皆さんにあげるつもりで」
「ジョルノのチョコレート本当に美味しそうなのに……」
「待て待て!誰が貰わないっつったよ」
咄嗟にアバッキオは帰ろうとしてるジョルノ達を止める。ブチャラティもうんうんと頷きながら止める。
「じゃあ、貰ってくれるんですか?」
「当たり前だろう?お返しは……あ、じゃがりこしかないな……」
「良かったぁ!はいブチャラティ、とアバッキオ」
「なんで間が空いたんだよ」
「二人共ありがとな」
お返しにじゃがりこを貰い二人は職員室を後にすることに。ドアを開けようとしたら先にドアが開いた。
「ジョルノ?」
「あ、プロシュート先生」
「あ、生ハム先生じゃあない!」
「何だその呼び方は」
トリッシュの呼び方に不満を持ったプロシュート。深々と頭を下げるジョルノとは大違いだと思っていた。
「で、その紙袋まさか」
「全部貰った」
「あ、ですよねー」
持っている紙袋の数4つ。その中にはやはりチョコレートや、クッキー、はたまたガトーショコラなど……いかにもお金かけました!と言わんばかりの品々だった。
「モテモテね」
「まぁな」
「じゃ、僕からもあげますよ。みなさんのには負けますが」
はい、と手渡す包み。貰えると思っていなかったらしいプロシュートは少々ビックリしたみたいだ。
「ん、サンキュ。ほらお返しにだ」
「え、お返し貰っちゃって良いんですか?しかも高そう」
「高そうじゃあなくて高いわよこれ。GODIVAじゃあない?」
「よく分かったな」
プロシュートがジョルノに渡したのは某有名な高級チョコレート店のものだった。4個1000円がざらにあるとんでもないチョコレート。
「こんな高そうなの……」
「いや、貰いもんだからな。こんなに食えねぇし。食べなかったら勿体ねぇし」
「はぁ、そうなんですか」
いいから貰ってやってくれ、とプロシュートに(半強制的に)渡された高級チョコレート。でも……と渋っていたジョルノの表情は逆に食べたくて仕方ないような表情だった。プロシュートそんな表情が可愛らしくてついつい頭を撫でる。
「な、なんですか」
「いや、撫でやすい位置にあったからな」
「身長が低いと?」
「別にそんなことは言ってないぜ、それよりもう授業始まるから早く行け」
プロシュートは遅刻しないように、とジョルノたちを催促した。
「そうですねトリッシュ、行きましょうか」
「うん」
スタスタと歩くジョルノ。トリッシュはその場に少し止まってプロシュートの方を見る。
「あれ、わざわざジョルノの為に買ってきたの?」
「よく分かったな」
「言っとくけど……アンタみたいなタラシにジョルノはあげないんだから」
「彼氏連れてきた時の父親かよ、お前」
「何よそのたとえ!」
ふんっ!とジョルノの後を追いかけるトリッシュ。その様子を見てプロシュートはやれやれと息をつく。
「お前には関係ない話じゃあねえか」
…
……
………
それからも色々な人にチョコレートを渡したり渡されたりを繰り返したジョルノ。そして、放課後になった。
「じゃあね!ジョルノ」
「気をつけて帰れよ?」
「えぇ、また明日」
ジョルノは皆を見送り、校門をでた。が、心残りが1つ。
「ギアッチョに渡せませんでしたね。今日は休みでしょうか?」
小さい頃、よく遊んだ彼に久しぶりにチョコレートを渡したいと思ったのだ。二人はチョコレートよく交換していた。
懐かしいと考えていると不意に後ろから声をかけられる。
「おい」
「あ、ギアッチョ」
声の正体はギアッチョ。コートにマフラーとバッチリ防寒してポケットに手を突っ込んでいた。
「ちょうど良かった。これを……」
「なんか懐かしいな」
「えぇ。そうですね」
ジョルノからチョコレートを貰うギアッチョ。彼はまたポケットに手を突っ込み、何かを探す。
「ほら、こんなもんしかねぇけどな」
出てきたのはチロルチョコだ。ギアッチョはジョルノの手のひらに置いた。
「あなたから貰えるなんて」
「意外か?」
「えぇ、前から貰っていたのになんだか意外です」
ありがとうございます、とポケットの中にしまうジョルノ。
「途中までなら送ってくぜ」
「そうですか、ならお言葉に甘えて」
二人は並んで帰路についた。無事ジョルノは全てのチョコを渡すことができたみたいだ。
甘くって幸せになる魔法を分かち合おう