joy!
花京院はソワソワしていた。今日はバレンタイン。今までは誰からも貰えなかったが今年はきっと……と意気込む。
「どうしたんだ、ソワソワして」
「えっ!?あ、あぁ、何でもないよ!」
「そうか?落ち着きがないぜ」
「えっ、そうかな?あはは……」
隣の席の承太郎。彼女から貰えはしないかとソワソワしているのだった。初めて女の子と仲良く?なった花京院にとって、これはすごい冒険である。
一方の承太郎も内心ソワソワしていた。今まであげたことなかったチョコレート。それを今日、隣の席の花京院に上げるのだ。彼女にとってもこれはすごい冒険であった。
初々しい二人は照れているため、いつもより口数がどうしても少なくなる。
その日は全く話さずに放課後になってしまった。そして放課後。二人は帰路に着く。
初めに動いたのは花京院だった。
「きょ、今日はバレンタインだったね!」
「あぁ」
「ぼ、僕は誰からも貰ってないんだけどね……毎年だから」
「そうなのか」
おどおどと話すが、どうも続かない。そして花京院は一番気になっていることを聞く。
「承太郎は誰かにあげたりするの?」
「!……まぁな」
「そ……そうなんだ、誰にあげるの?妹とか、お姉さんとか?」
「ちげぇし」
ぷいっとそっぽを向いた承太郎に、機嫌を損ねたのかと慌てる。
「誰だろう。もしかして僕とか、なわけないか……」
「いや、お前」
「まぁ、僕なわけ……え」
「だっだから、二度言う必要はねーぜ!」
チョコレートを渡す承太郎。相変わらずそっぽを向いているが耳まで赤いのがわかる。まさか、と思い聞いた花京院も硬直。まさか本当にくれるとは。
「これは、期待しちゃっても……?」
「さぁな」
ドキドキと高鳴る胸を抑えて受け取る花京院。未だうるさい鼓動はいつ収まるのか。
「ホワイトデー、期待してる」
「えっ……?」
「二度言う必要はねぇ」
「あっ待って!承太郎!」
鼓動が限界を超えた承太郎はスタスタとその場から逃げるように歩いていく。未だキョトンとしている花京院はハッと我に返った。
期待しててね、ホワイトデー!
「どうしたんだ、ソワソワして」
「えっ!?あ、あぁ、何でもないよ!」
「そうか?落ち着きがないぜ」
「えっ、そうかな?あはは……」
隣の席の承太郎。彼女から貰えはしないかとソワソワしているのだった。初めて女の子と仲良く?なった花京院にとって、これはすごい冒険である。
一方の承太郎も内心ソワソワしていた。今まであげたことなかったチョコレート。それを今日、隣の席の花京院に上げるのだ。彼女にとってもこれはすごい冒険であった。
初々しい二人は照れているため、いつもより口数がどうしても少なくなる。
その日は全く話さずに放課後になってしまった。そして放課後。二人は帰路に着く。
初めに動いたのは花京院だった。
「きょ、今日はバレンタインだったね!」
「あぁ」
「ぼ、僕は誰からも貰ってないんだけどね……毎年だから」
「そうなのか」
おどおどと話すが、どうも続かない。そして花京院は一番気になっていることを聞く。
「承太郎は誰かにあげたりするの?」
「!……まぁな」
「そ……そうなんだ、誰にあげるの?妹とか、お姉さんとか?」
「ちげぇし」
ぷいっとそっぽを向いた承太郎に、機嫌を損ねたのかと慌てる。
「誰だろう。もしかして僕とか、なわけないか……」
「いや、お前」
「まぁ、僕なわけ……え」
「だっだから、二度言う必要はねーぜ!」
チョコレートを渡す承太郎。相変わらずそっぽを向いているが耳まで赤いのがわかる。まさか、と思い聞いた花京院も硬直。まさか本当にくれるとは。
「これは、期待しちゃっても……?」
「さぁな」
ドキドキと高鳴る胸を抑えて受け取る花京院。未だうるさい鼓動はいつ収まるのか。
「ホワイトデー、期待してる」
「えっ……?」
「二度言う必要はねぇ」
「あっ待って!承太郎!」
鼓動が限界を超えた承太郎はスタスタとその場から逃げるように歩いていく。未だキョトンとしている花京院はハッと我に返った。
期待しててね、ホワイトデー!