joy!

今日はバレンタイン。赤とかピンクとかそんなリボンをかけたチョコレートがたくさん街中にある。チョコレートを渡すのはこのカップルも例外ではなかった。某大学でのことだ。ディオはいつも通り研究室に籠っていた。ガラリとドアを開けたのはジョナサンだ。

「何の用だ?」
「ちょっと渡したい物があってねー」

ジョースター家のお隣さんブランドー家の長男、ディオ。容姿端麗で少し口は悪いが案外面倒見が良い。そんな彼はジョナサンの彼氏に当たる人物であるが、今朝から女子から大量のチョコレートを貰っている。机の上に無造作に置かれているラッピング達がそれを物語る。

「相変わらずモテモテだねぇ」
「こっちとしては迷惑極まりないんだが」
「美味しそうじゃない」

そんな会話をしてディオは思う。前から思っていたが、こいつ、嫉妬とかしないのか?と。彼氏が違う奴らからチョコレート貰ってるのに、あからさまに本命のような、いや義理かもしれないがそんなチョコレートを貰っているのにニコニコしやがって……と。

「お前なぁ……」
「ん?」
「嫉妬とか焼きもちとか無いのか」
「え、あぁそりゃあしてるよ?」

ならなんで、と問いただそうとした時ジョナサンはすっとチョコレートの包みを出す。

「これは淑女として言っていいのか分からないんだけど……ディオは私のチョコレートが一番好きだと思うんだ。それに優しいしずっと一緒にいてくれるって信じてるの」
「ジョ……ジョジョ……!」

ジョナサンは少し照れながらチョコレートを差し出す。

「チョコレート、貰ってくれるよね?」
「当たり前だろ……」


それはどんなに高級な物にも敵わない!
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