(花承あり、テレンスVS花京院+α)

その戦いはある昼下がりに始まった。
花京院が承太郎に会いにきていてテレンスがディオについて来ていた。そこでふたりはばったりと鉢合わせたのだ。

「あ、テレンス君も来てくれたんだ」
「お邪魔します」
「花京院、どうかしたか？」
「テレ……ンスだって？」
「花京院、だと……？」

出会った瞬間二人は火花を散らし始めた。そう、二人には因縁があったのだ。話すと少し長くなる。
それはちょっと前に遡る。いつもどおり花京院がゲーセンに行った時のこと。大抵のゲーセンには置いてある某太鼓ゲームをやった時のこと。いつもどおり、鬼で高得点を叩き出していた。花京院は全国ランキングで一位になる……そう確信していた。だが、

「テレンス……？」

そう、それがテレンス。花京院の得点を僅差で抜かし、暫定全国ランキング一位である。花京院はそれがムカついた。
一方でテレンスもいつもどおりゲーセンに行った時のことだ。某シューティングゲームで高得点を叩き出していた。全国ランキング一位か確定……そう信じて疑わなかった。……だが。

「花京院……？誰だコイツは」

そう、それが花京院。花京院はテレンスを僅差で抜かし、暫定全国ランキング一位なのだった。
そして話は冒頭へ。

「ここで会ったが百年目……決着をつける！」
「グッド！！私もそう思っていたところですよ……」

ジョナサンはニコニコしながら賑やかだねぇと微笑んでいてディオがやれやれと思っていた。騒ぎを聞きつけジョセフ登場。そのうるささに承太郎がはぁ……と息をつく。

「なになに面白そう！」
「やれやれだぜ……」
「勝負はこれ、マ●オカートだ」
「なるほど……面白くなってきた」

●iiリモコンを握り軽快な音楽と共に戦いが始まろうとしていた。するといきなりガラリと窓が開いた。

「ジョオオオスタアアアさああああん！！解説なら任せて下せぇ！」
「スピードワゴン！？窓から入ってくるなんて危ないよ？」
「そこじゃあないぞジョジョ」

騒がしい周囲を放っておいて始まったマ●カ。花京院はヨッシー、テレンスはテレサを選択した。場所は某虹の道。

「さぁっ！始まった第一次ゲーム大戦実況、解説は俺、スピードワゴンがお送りするぜ！」
「準備はよろしいですか？」
「紳士ぶってないでさっさと始めればいい」
「おぉ……」
「原作通りだな」

カウントダウンが始まり、ついにスタート。この勝負どうなるのか。

「おーっと！？始まったー！！ほぼ同時！この勝負どうなるのかー！！」
「スピードワゴンうるさいよ」
「ジョジョ！これは熱い男の戦いだぜ！汗が吹き出す！」